Report:宇宙一リーグオンライン第12試合~墓標峡谷~

 墓標峡谷は城が2か所ある環状マップです。転送円で飛ばされる小さいエリアが2つあり、この転送円と通行料をどのように対処するかが重要になってきます。

 魔力収入と連鎖形成のバランス

素材協力:Zaji&Hojiの空中庭園

※ 砦・周回ボーナスをコロッセウム2は600G、墓標峡谷は760Gと仮定しました。また、土地数はメインエリアのみです。
 土地数  周回距離  周回R数  周回・砦ボーナス  1歩の価値  1ダイスの価値  40Rまでの獲得魔力  トレスパス指数 
コロッセウム232287.060021.485.7 342857
墓標峡谷32205.050025.0100.0400070

 墓標峡谷は魔力を得やすいマップです。周回までのラウンド数が短く、土地価値が安いため、【トレスパス】【フェーム】【マナ】などの魔力収入スペルが高い効果を発揮します。また、相対的に【ドレインマジック】も価値が高いです。しかし、これらをたくさん入れても勝ちやすくなるわけではありません。城が2ヶ所あり、転送円で別エリアに飛ばされやすいため、簡単にレベルアップをできる状況にはならないのです。
 転送円で内側のエリアに飛ばされてしまうと、12歩の遅れが発生してしまいます。これは魔力に換算すると約300Gの損失です。また、平均3Rは領地コマンドのターンを無駄にしてしまいます。内側に連鎖を築こうにも、狙って行けるものでもありませんし、ずっと一つのエリアに居座ることもできません。これを回避するためには、転送円で飛ばされた後に【リコール】を使い、城に戻って周回ボーナスを得るのが最も効果的です。

 以上から、魔力は簡単に得られるけれども、領地指示の機会に恵まれないマップであると言えます。目標魔力の達成のためにはどちらも必要なので、いかに効率良く増資と連鎖形成を行うかが勝敗のカギになります。

 属性の比較

 【リコール】を前提とした周回を考えると、時計回りに周回して転送円に止まったら【リコール】を使うのが効率的です。反時計回りに進んでしまうと、転送円を踏んだときに他人に【リコール】を使って外側のエリアに戻ることしかできません(砦を通過していないため)。そのため「空地がある」「右回りだと配置できない」といった程度の理由で反時計回りに周回をしてしまうのは、その瞬間には得をしていますが、その後は大きく手順が遅れる可能性を増やす行為です。
 これを踏まえると、配置の効率性から考えれば「水・風」が有利で、「火・地」が不利です。【リコール】を前提とするなら「水・風」を採用し、「火・地」は絶対に転送円を踏まないコンセプト(=他人リコールを前提としないブック)で構築しないと、大きく手順が遅れます。

 ただし、これはあくまで「土地の配置」のみを評価した場合の比較であって、「即時クリ多めの地」や「レベル1戦闘&通行料支払対策の火」であれば、十分に実践的なレベルです。また【フォレストリープ】や【マウンテンリープ】がなかなか面白い動きをします(周回方向を変えられる)。

 確実に手を進める

ブック名:ステュクス
Creature19 Item4 Spell27
コロッサス2 グレムリントゥース2 エスケープ2
リビングレイピア2 ネクロスカラベ2 クラッシャー1
トケビ1    シンク2
アーウィソウトル2    セフト2
アイスウォール3    テレグノーシス1
タラスク2    トレード1
ドルール2    トレスパス2
ヘラルドスピリット1    ドレインマジック2
ミラージュ2    フォーサイト2
ステュンパリデス2    ホープ2
      ホーリーワード83
      マナ2
      ランドプロテクト1
      リコール3
      リンカネーション1

 達成スピードはやや遅いのですが、土地を維持しやすいので、魔力が入れば一気に上がれるブックです。スパーでは順調にブックが回っていたのですが、実際の試合ではクリーチャー戦闘の相性をもうちょっと煮詰めれば良かったかな、と思います。水無効化に手出しができないことと、採用されがちな【ルナティックヘア】に弱いことが、配置の遅れを招きました。具体的には、【アイスウォール】3枚を【ブラッドプリン】1枚と【タラスク】1枚、【スカイギア】1枚に交換するくらいでしょうか。


 試合結果については、宇宙一リーグオンライン第12試合をご覧ください。