Report:宇宙一リーグオンライン第9試合~クラヴォニア~

 クラヴォニアはすでに大まかな解説をしているので、改めて解説を行うことは割愛します。→おんたまトーナメント伍
 その代わりにブックの解説を行います。

 土地数で差をつける

ブック名:サークルA
Creature17 Item5 Spell28
リビングミラー1 イーグルレイピア1 インフルエンス2
ルナティックヘア2 カウンターアムル1 ギフト4
トケビ2 サキュバスリング2 スパルトイ3
アーウィソウトル2 プリズムワンド1 セフト2
アスピドケロン2   テレグノーシス1
タラスク2    ディスビリーフ2
フェイト2   トレード3
ポセイドン2   トレスパス3
ルゲイエ2   フェーム2
      リコール2
      リフュージ2
      リンカネーション2

 クラヴォニアは土地数が少なく、連鎖を組みにくいマップです。護符が買えていれば連鎖は少なくても問題は無いのですが、【コラプション】の危険性もありますし、護符の相乗りも厄介です。そのため、基本的には土地数が多い方が有利になります。ま、これはどこのマップでも同じですが。

 「自分だけ土地数を増やしたい」を考えるなら、クリーチャーの質を高めて戦闘に勝利しやすくするのが普通の方法なのですが、クラヴォニアは手持ち魔力が入りにくい上に、特殊地形が多くて土地に止まることすら厄介です。また、土地への需要が高いので相手もそれなりに強いクリーチャーを使ってきます。例えば、普通のマップならコスト70Gのクリーチャーを3体配置してくるところを、クラヴォニアではコスト100Gのクリーチャーを2体配置して1枚は【リフュージ】で潰す、という局面が往々にして出てきます。そんな環境で自分だけ高コストクリーチャーを使っても、配置に遅れるだけでむしろ失速しかねません。
 そこで、「【スパルトイ】で飛ばした【スケルトン】を【ポセイドン】で維持する」という方法になりました。これだとコストもかからず、特殊地形に悩まされることも無く、自分だけ土地数を増やすことができます。また、【ポセイドン】は侵略を抑制してくれるので、強制的に走り環境に持ち込むことができます。
 土地数が増えれば【トレード】が機能しやすくなり、特定のエリアに土地を偏らせることができます。このとき走り場になっているはずなので、相手に【トレード】を返されないように、住み分けができる(協力的な)【トレード】を使えるかどうか注意しましょう。その後、普通に4連鎖レベル4と護符50枚を目安に自分の領地が固まっているエリアに引きこもって、ランドトランスをして達成を目指します。

 試合開始からずっと片方のエリアに引きこもる戦術も強いのですが、目的がはっきりとしているため侵略ブックに狙われやすいことと、護符の相乗りを招きやすいという弱点があります。このブックは「最終局面から引きこもる」ことを予定しているため、序盤から中盤までは普通に周回を重ねてクリーチャーを配置します。そして配置の良いところにシフトしていくので、侵略ブックと護符の相乗りに強いという特徴があります。ただし、北エリアの制圧には全く向いていないので、東西エリアを抑えられるとかなり厳しい戦いを強いられます。

 全体としてはそこそこできているとは思いますが、「【トレスパス】と【フェーム】の枚数は適正か」とか「【ランドプロテクト】を入れた方が良いのでは」とか、「コストはかかるが【シンク】の方が動作安定性が高いのでは」とか、「やっぱ【ドレインマジック】」とか、微調整の部分で課題が残ります。あと、踏んで負けてしまったので、足も突っ込んだ方が良いのかも知れません。まあ、レアケースなので入れると明らかに弱くなると思いますが。


 試合結果については、宇宙一リーグオンライン第9試合をご覧ください。