領地を確保する

　クリーチャーには「領地を確保すること（＝クリーチャーの生存）」が、求められます。連鎖を形成するにせよ、【アレス】や【リビングアイドル】などで特定の環境を形成するにせよ、クリーチャーを配置することが大前提です。
　しかし、配置したクリーチャーを維持することは難しく、敵からの侵略やスペルなどの干渉、通行料支払いによる領地の売却などによって排除されてしまいます。序盤から順調にクリーチャーを置けて優位に立っていれば、多少の侵略は問題ありませんが、敵がこちらを上回るスピードでクリーチャーを展開した場合や、運悪く序盤にクリーチャーを引けなかった場合には、敵の領地を奪ってでも自分の領地を確保しなければなりません。

　そこで活躍するのが召喚条件・配置制限のないST50以上のクリーチャーです。代表的なクリーチャーを挙げてみましょう。

　対象は限られますが即死能力を持つのは貴重な存在です。ただし、他のクリーチャーが地形効果を得られるのに対して、【サムライ】はHPも低く地形効果を得られません。そのためコストパフォーマンスではやや見劣りします。もっとも、ストレートな能力を持っているので悪い選択肢では無いでしょう。

　４人対戦ならSTとHPは50～80まで変化し、期待値としては65になります。平均ST60、平均HP70と読み替えても良いならば、四属の魔王クラスのステータスを持つクリーチャーと言えます。土地取りのみならず、拠点防衛も任せられるのが強みです。低順位からの巻き返しを狙うなら【ボーパルソード】との相性も良く、使いやすいクリーチャーです。

　実質上のST75により、先制・無効化を持つクリーチャー以外は、ほぼ確実に排除できます。アイテム制限が厳しいため扱い難い印象を受けますが、リビングアイテムが充実しているので戦闘での選択肢には困らないでしょう。コストが低めに設定されているのも評価できます。

　即時を持っているため、「侵略後、さらに侵略」「配置後、移動して侵略」「配置後、直ちにレベルアップ」など、様々な選択肢を与えてくれます。他のクリーチャーと比較したとき、単体での戦闘能力に特筆すべきものはありませんが、汎用性の高さとコストパフォーマンスの良さは一級品です。

　能力は防御的な性能ですが、防具が使えません。【ドルール】や【ステュンパリデス】の侵略から身を守ることはできますが、それ以外に対してはアドバンテージを取れないのがネック。それでもコストパフォーマンスが悪いわけではありませんから、普通に使えるでしょう。

　STが20から50へ増えることで【ケットシー】の無効化能力の対象から外れることが最大の利点です。メインは護符戦ですが、【ケットシー】が予想される環境なら通常戦でも普通に使えます。

　HPの高いクリーチャーに強打する、という理に適ったクリーチャーです。【コロッサス】を一撃で排除できる貴重な存在でもあります。【グラディエーター】とは異なり、アイテム制限が無く使いやすい一方で、【アイスウォール】や【ガスクラウド】には強打が発動しないという、一長一短があります。

　水風の複属性クリーチャーが水風への貫通能力を持つという、ストレートな能力が魅力です。同属性対策になるばかりか、両方の地形効果も得られます。自分の欲しい属性を敵が持っている時に強化される能力は、とても使い勝手が良いです。ただし、先制・無効化の多い水風属性には攻撃が通用しないクリーチャーも多く、「侵略はこれ１枚でＯＫ」というのは難しいです。

　全体を通してみると、火属性に優秀なクリーチャーが揃っている印象を受けます。ブックのクリーチャーはなるべく同じ属性で揃えたいものですが、侵略目的のクリーチャーは特に属性を揃える必要がありませんから、異属性の組み合わせを試しても面白いでしょう。