自分の総魔力を大きく増やせるランドトランス戦術ですが、ただ使うだけではなく、様々な応用ができます。ここでは、ランドトランス戦術を前提とした応用戦術を紹介します。
自分の拠点となるクリーチャーが破壊されそうな時に、領地を売却して魔力へと変換し、別な領地のレベルを上げることで、資産を守ることができます。
例えば、自分のレベル4の隣に【ティアマト】のような強力なクリーチャーが配置され、その相手の手札には【チェーンソー】があったとします。今はまだ自分の手札にある防御用アイテムで侵略を防げそうですが、何回も移動侵略されたらさすがに防ぎきれません。また、手札干渉スペルや【バインドミスト】などのスペルが使われたら、直ちに陥落してしまいます。
こんな場合であれば、手札にスペル【ランドトランス】があれば、レベル4を手放して、適当な領地にレベル5を再作成することが可能です。カード1枚で資産の防衛と増幅を行っているのです。
安全な領地であれば、どの領地のレベルを上げて拠点を作っても良さそうなものですが、通行料を期待できる拠点を構えるとなると、話が変わってきます。通行料が期待できるのは全員が何度も通過する土地や、長い直線部分にある土地などです。しかし、都合よくそんな土地が手に入る保証はありません。
そこで、当面は適当な領地のレベルアップをしておいて、後で領地売却をし、通行料が期待できる領地のレベルアップをします。
こうして拠点を再構築することで、通行料を奪いやすくするのです。
総魔力は同じであっても、目標魔力達成のためにかかる手数は違います。ランドトランス戦術を理解することで、相手が最短で上がるためには、どのくらいのラウンド数がかかるのかを把握できます。
例えば、次のような場合です。
パターンA:33333(5連鎖・レベル3×5個)4400G
パターンB:51111(5連鎖・レベル5×1個)4400G
どちらも同じ4400Gですが、領地売却と組み合わせて考えると、魔力の伸び方がまるで異なります。
パターンAは、領地売却してもレベル5を作るだけの魔力は手に入りません。一方、パターンBは、レベル5を2個作ることができます。最短3ラウンドで、目標魔力を超える可能性があると見て良いでしょう。
領地のレベルアップにはいくつかのパターンがあります。ランドトランス戦術を行う場合は、レベルいくつの領地をどのくらい作るのかを意識しましょう。
目標魔力達成のために、最短手順を取れるのが51111です。それ故、狙われやすく、対戦相手からの干渉が集中する可能性が高いです。相手がこの形を作ったら、連鎖を切るなどの対応が必要でしょう。
また、スペル【ランドトランス】を使い、レベル5領地を手放した場合、レベル5を直ちに作ったとしても、1ラウンドだけは手元に1000G超の魔力が残ります。こうなると、【ドレインマジック】の恰好の的になります。
上のパターンほど、ラントラ戦術との相性は良くありませんが、高額の通行料を期待できる土地が2個あることと、スペル【ランドトランス】を使った時に、【ドレインマジック】の対象となりにくいことが特徴です。
領地売却して5411とし、時間をかけて5連鎖への復元とレベル5の作成を目指します。
相手がこの形を作っても、慌てる必要はありません。
ランドトランス戦術とは全く相容れない形ですが、通行料を期待できるため、じわじわと相手の資産を削ることも可能です。この場合、【ドレインマジック】を手札に抱え、相手の天然ラントラを抑制すると良いでしょう。【アステロイド】や【サブサイド】などのレベルダウンスペルが提示されると、こういう状態が発生します。