Card:地形変化スペル


 地形変化スペルとは、 【アップヒーバル】【シンク】【ワイルドグロース】【ウェザリング】、 の4つのスペルを意味します。いずれも次の効果があります。

 地形変化スペル    単体瞬間スペル  コスト:150  レアリティ:R
 レベル3以下の対象の領地を~属性地形に変える


 地形変化スペルには様々な使い方があり、いずれもゲームの趨勢を左右するほど強力です。ここでは、地形変化スペルの使い方を紹介することで、カードの性質に迫りたいと思います。

 このように、地化変化スペルは多くの使用方法が存在します。特に護符を使った戦いではキーカードになりますから、手札を破壊されないよう、細心の注意を払ってください。

 DS版からの変更点

 これまでのシリーズでは、地形変化スペルにレベル制限はありませんでした。しかし、DS版ではレベル3以下の領地にしか使えなくなっています。これは大きな変更点です。
 今までは、達成間近の人の領地に地形変化スペルを打ち込んで、達成アクションを止めることができました。5連鎖レベル5の領地であっても、1連鎖にしてしまえば資産価値は半分以下になります。相手を止めれば、その隙にこちらの体制を整えられます。しかし、DS版では相手の高額領地を対象にした遅延はできなくなりました。レベル3の領地に打っても連鎖数を落とすくらいで、決定的な止め手段にはなりません。他人の達成を止めるならきちんと土地を落とす必要があるため、過去作品に比べてレベル1攻防の重要性が高まったのです。

 また、増資手順の精緻化がこれまで以上に要求されます。これまでは、自分の手持ち魔力が余っていた場合、【ドレインマジック】で吸われてしまう危険性があるならば、属性は合っていなくても適当なクリーチャーを増資して、後から地形変化をして連鎖を合わせるという方法が取れました。しかしDS版では、属性も合わせずにレベル4を作るのは難しくなったのです。【ドレインマジック】の被弾の可能性を下げるなら、レベルアップを3までで止めるか、領地コマンドによる地形変化をするようになります。【リベレーション】や【テレグノーシス】のような領地指示カードも無いため、「なるべく多くの土地を確保して増資しやすい状況を作り出す」のが、合理的な方法です。クリーチャー戦闘の取捨選択が、これまで以上に大切になります。

 もうひとつは、敵の拠点を奪っても維持するのが難しくなりました。これまでは、敵の高レベル領地を奪ったら、さっさと地形変化させて連鎖に加えることができましたが、DS版ではそれができません。属性が合っていなければ、土地を維持するのが困難ですから不安定な資産になってしまいます。また、連鎖にもならず、資産価値も非常に低いものでしかありません。そうなると、積極的に相手の拠点を落としても「どうせ自分の得にはならないし、漁夫の利を得られやすい」という流れになってしまいます。
 奪った土地を有効に活用するなら、「属性に関係なく土地を守れるクリーチャーと交換する」ことと「多めに土地を取って、強引に連鎖させてしまう」ことの、2つが必要です。眠っている土地を有効活用するためには、手間のかかる時代になった訳です。

 個人的には、地形変化スペルの変更は「なるべく多くの土地を確保した方が有利」というゲームバランスを模索しているように思えてなりません。