Card:シャッター

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 シャッター    単体瞬間スペル  コスト:20  レアリティ:N
 対象敵セプターの手札から、クリーチャーカード以外のカードを1枚選んで破壊する

 初期ブックにも含まれるシャッターは、手札破壊スペルとしては扱いやすいカードです。シャッターの特性を理解することは、メズマライズやサプレッションなどの他の手札破壊スペルに触れる際に大きな助けになるはずです。

 プレイングが大切

 シャッターを始めとする手札破壊スペルは、入れておけば役に立つカードではなくてうまく使って役立たせるカードです。ホーリーワードXのように、使用機会を選ばないカードとは違い、適切なタイミングに適切な対象に使用しなければなりません。これはセプターの技量・経験に左右されるため、何度も使って慣れる事が大切です。

 加えて、ブックをシャッターが役に立つように調整する必要があります。シャッターで得られる効果が自分にプラスに働くようにブックを組むのです。自分で試合中のプレイングを想定して、どういう状況ならシャッターが有効でしょうか。

・トップのアイテム、ないしスペルを破壊する

 シャッターでカードを破壊するのであれば、自分より上位の相手に使うのが望ましいです。下位同士で争い、トップを結果的に後押ししては意味がありません。逆に、自分がトップのときは無理に使う必要は無く、「厄介なカードが見えていたらこれを破壊する」程度の使い方で十分でしょう。

・移動侵略の補助

 アイテムを破壊して侵略を助けます。グレムリンアムルの代用品のような使い方です。

 以上を考えると、ブックに一定の侵略能力があった方が良いと言えます。トップのアイテムを破壊するなら、自分で相手の領地を奪うのが望ましいからです。「侵略手段は皆無、速攻で自力達成」というブックに入れてもシャッターは機能しません。

 利点・欠点

 スペルを対象とする場合、相手の収入スペルなどを破壊すれば効果は確実に出ます。妨害はこの瞬間で成功しているので、特に問題はありません。

 これに対して、アイテムの場合では効果が出るまでに時間がかかります。敵の領地に侵略して、初めて干渉が成功したといえます。瞬間的に効果を引き出せないのです。また、例えばトップがグレムリンアムルとカウンターアムルの二つのアイテムを持っていた場合、片方のアイテムを破壊しても侵略に成功できるとは言えません。

カウンターアムルを破壊・・・相手がグレムリンアムルを使用
グレムリンアムルを破壊・・・こちらがグレムリンアムルを使用

 結局、戦闘中にグレムリンアムルを使ったのと同じ効果になってしまいます。「それならグレムリンアムルを入れておけ」という話です。このように決定力に欠ける側面もあります。

 しかし、他のプレイヤーによる干渉を期待すれば、自身のリソースの減少を極力押さえた妨害と言えます。上記のようなケースなら、他のセプターが空侵略でアイテムを使わせてくれるかも知れません。この気軽に使えることは大きなメリットです。メズマライズやサプレッションはコスト面から失敗する場合もありますが、シャッターは低コストで使えるため決定的な失敗はありません。上手に使うのは困難ですが、さほどのデメリットは受けないのです。

 手札破壊スペルとしては破格の安さなので、侵略アイテムとセットで組み込むようにすれば良いでしょう。ただし、適量は1~2枚程度なので、入れ過ぎないように注意が必要です。

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