Card:ホーリーワードX

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 ホーリーワードX    単体呪いスペル  コスト:30  レアリティ:N
 対象セプターの次のダイス目を10にする

 一読すると、非常に単純な効果をもたらすスペルのように見えますが、このカードには様々な効果が秘められています。ここではその「様々な効果」を個別に紹介します。

 高速周回による収入
 多くのセプターがブックにホーリーワードXを入れていますが、その理由の一つにはこの収入効果が挙げられます。周回を早めることが出来れば、砦ボーナス・周回ボーナスを早く得られます。周回すればするほど周回ボーナスは貰えますから、ゲーム終了までにたくさんの収入が見込めるのです。
 また、10マス進めば砦ボーナスを貰える事も多く、とりあえずの収入源としても使用機会を選びません。

 マナの効果を高める
 早く周回できるということは、周回数が増えることを意味します。これにより、マナの効果が高まるのです。このことから、ホーリーワードXとマナは相性が良いと言えます。マップにもよりますが、マナは安定して収入が見込めるため、ブックに組み込みやすいスペルです。

 高額領地回避
 10マス進むことで、自分の進路先に適の高額領地があった場合にこれを飛び越えられます。通行料支払いによってゲーム展開から遅れる、ということは無くなるでしょう。また、侵略用のカードを手札に温存する必要がないため、柔軟に手札を変えていけるようになることも強みです。

 侵略用のアイテムカードを減らせる
 ホーリーワードXの採用は、高額領地に止まる可能性をブック構築段階から減らしている、と言えます。つまり高額領地に止まった時のための「保険」としてアイテムカードを入れる必要が無くなるのです。侵略用のアイテムカードは「保険」から、ピンポイントの除去手段としての「切り札」へと変貌するでしょう。

 狙った場所に止まる
 10マス先に自分が止まりたいかどうかは、その時の状況によるのですが、止まりたい時は確実に止まれます。このため領地確保には順機能と言えるでしょう。また、意図的な特殊地形の利用も可能で、選択肢の幅を広げてくれます。

 領地コマンドの対象を多く取れる
 10マス移動するため、自領地を通過する可能性が増え、領地コマンドの対象を多く取れます。土地のレベルアップ、移動侵略、領地能力の実行をスピーディーに行えるので、相手に干渉する隙を与えません。

 不利な呪いを上書きできる
 ホーリーワード1やウェイストなどの不利な呪いを上書きできます。呪いスペルは効果が重複しないため、後からかけたスペルの効果が優先されます。これを利用して自分への防御手段としてホーリーワードXを採用するのも有効です。

 一本道のマップで敵を自領地に誘導できる
 条件は限られますが、デュナンやクレイトス1など一本道のマップでは敵の自分の高額領地に誘導できます。逆に、これらのマップではダイス操作のスペルをホーリーワードXしか入れていないのは自殺行為で、ヘイストやフライなど、複数の選択肢を選べるようにしておいた方が無難でしょう。

 ダメージスペルへの耐性が得られる
 周回時には自分の全てのクリーチャーのHPが20%回復します。ダメージスペルや移動侵略によって傷ついたクリーチャーを素早く回復できるでしょう。特に全体ダメージスペルで盤面を整理してくる相手には、下手にライフストリームを入れるよりも、よほど対策になっています。

 ミスルトを妨害できる
 これも状況は限定されますが、ミスルトを確実に妨害できます。ヘイストやフライではミスルトを補助してしまう可能性もあり、使うのを躊躇しがちです。

 以上のように、ホーリーワードXはとても使い勝手の良いカードです。極めて汎用性が高く、多くのブックに採用されるだけの性能を持っています。ただ、必ずしも最善の選択肢になるとは限らないので、ブックを編集する際には様々な可能性を模索するようにして下さい。「とりあえずホーリーワードXを4枚」というのでは、あまり面白くもないでしょうから。

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