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セプターの資産は魔力と領地と護符によって構成されます。自分が相手の資産に干渉する場合、領地ならばクリーチャー侵略などで、護符ならば地形変化スペルの使用などで、干渉・妨害することが可能です。これらの方法は一般的なブックにおける基本要素であるため、わざわざ対策を講じる必要がありません。しかし、カルドセプト基本講座4-4:効果的な妨害と干渉でも述べたとおり、スペルによる現魔力への干渉手段はドレインマジックのみです。
もし、ドレインマジックのない状況で、相手が全ての資産を魔力で持つならば、こちらには為す術がありません。大事そうに現金を抱えているのを、黙って見ているしかないのです。(通行料を奪うことも可能ですが、マップによっては殆んど期待できません。)
ドレインマジックは「相手の魔力を奪える=自分の得になる」ことから多くのセプターに好まれますが、現魔力への干渉こそが本質的な機能です。
ゲーム中ではどのタイミングでドレインマジックを使えばよいのでしょうか。まず、ドレインマジックの収支は次のようになります。
対象の魔力 | 400 | 600 | 800 | 1000 |
収支 | 80 | 160 | 240 | 320 |
周回
周回ボーナスであれば一気に400G近くの魔力が入ります。
通行料
高額領地に止まってしまった時、通行料を得た相手から魔力を奪います。自分が止まった時の対策にもなりますので、土地を踏みやすいマップでは有効なカードです。
聖堂
聖堂で護符を買おうと大量の魔力を持っているとき、あるいは護符を売り払ったときです。少しづつ買われたり、リベレーション等で護符で得た魔力を土地のレベルアップに使われると無意味ですが、行動に制約をかけることはできます。
ゴールドグース
ゴールドグースは戦闘において発動するため、一部の例外を除いてすぐに魔力を使うことができません。得られる魔力も大きいので、ドレインマジックの格好の標的となります。
ランドトランス
スペルカード「ランドトランス」によって領地を魔力へと返還した場合、2000G近くの魔力を持つことも少なくありません。使用後、すぐに土地のレベルアップができれば問題ありませんが、ダイスが振るわない場合は、魔力を抱えて立ち尽くすことも。
スペルブック
ダメージスペルで盤面を整理するブックや、アースシェイカーで土地レベルを下げ、現金を抱えるブックは資産を魔力で形成するものが多いです。当然、相手はドレインマジックを想定して、バリアー、アンチマジック、グラニットアイドルを使ってきます。こちらは牽制手段として使用してください。
このようにドレインマジックの使用機会は多く、試合においてはこれを防ぐ必要があります。アンチマジック等で防ぐことも可能ですが、対策のためだけにわざわざブックにカードを投入するのは効率が良くありません。そこで、プレイングによる回避が重要になります。ドレインマジックの対象になるのは一人だけですから、その対象にならなければ問題ない、というわけです。
ちなみに、ドレインマジックは1回のスペル使用機会で1枚のカードと80Gの魔力を消費して、相手の手持ち魔力の30%を奪うカードです。実は防御アイテムと似たような部分があります。80Gのアイテムカードを使って、相手の手持ち魔力の30%の通行料を奪うとも言えます。こう考えると、ドレインマジックを被弾して200G奪われるのは、レベル3領地に止まったのと似たような状況と考えられます。ドレインマジックを回避することがいかに重要か、お分かりになるでしょう。
領地のレベルアップ
ドレインマジックが見えたら、魔力をさっさと使ってしまいましょう。タイミングの問題はありますが、最終的には土地レベルを上げなければなりませんから。
領地コマンドによる地形変化
地形変化スペルを使っていると、領地コマンドで300Gも支払って土地の属性を変化させるのは魔力の無駄のように思えます。しかし、地形変化スペルは150Gのコストが必要になりますから、節約できた魔力は150Gに過ぎません。カード1枚を使って150G節約することは、150Gの魔力収入を得ることと同じです。つまり地形変化スペルの替わりに収入スペルを投入し、領地コマンドで地形変化することは、そんなにマズイ選択肢では無いのです。(もちろん、地形変化スペルは「他人の領地へ使える」、「好きなタイミングで使える」といったメリットがありますから、必要になります。)
このことを踏まえると、領地コマンドによる地形変化で手持ち魔力を減らして、ドレインマジックの対象から外れるのは、有効な選択肢と言えます。
収入スペルを控える
マナ等の収入スペルの使用を控え、護符の購入などすぐに魔力を使える状況になるまで保留します。収入スペルを使ったばかりにドレインマジックの対象になって相応の魔力を奪われては、スペルを使用した意味がありません。
ゲーム中は「誰に使うか」も意識しなければなりません。単純に手持ち魔力のもっとも多いセプターに使う(=自分の得になるように使う)のも一つの選択肢ですが、達成までの手順を逆算して、トップのセプターに使うこともあります。状況によって判断は分かれますので、最善手を目指して試行錯誤してください。
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