Base2-3:初期ブックの改良

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 カルドセプトではゲームをするごとにカードが増えていきます。これは勝敗によって枚数の差はあるものの、確実に絶対数は上昇します。ある程度の枚数が集まってくれば、自分のコンセプトに基づいたブックを組めるようになります。しかしゲーム開始時点ではなかなか難しいと言わざるを得ません。自分で試行錯誤してブックを模索することはとても楽しいものですが、最初は戸惑う人もいるかも知れません。
 ここでは1枚コンプリートまでを目安に、初期ブックの改良点と方法を指摘したいと思います。

 「使えない」と感じたものを抜く

 初期ブックでは恐らく、ゲーム中に「使えない」「使いにくい」と感じることがあるでしょう。そういったカードは抜いて、「使える」「使えそう」なカードを入れていくことをお薦めします。「自分では上手く使えないだけで本当は強いんじゃないか?」と思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、ブックを使うのは自分自身です。自分に合わせてブックを調整しましょう。

 クリーチャー、アイテム、スペルの比率を変えない

 いくら「マナ」が使いやすいと言っても、クリーチャーを抜いてまで入れてしまうのはお薦めできません。カルドセプトはの資産は領地が基本であり、そのためにはクリーチャーが必要です。特にゲームを始めたばかりの頃は、戦闘での駆け引きが把握できずクリーチャーを浪費してしまいがちなので、ややクリーチャーが多い方が扱いやすいと思います。目安として20枚以上は入れましょう。

 同じ事がアイテムにも言えます。最初は、自分の領地を守り敵の領地を攻め落とそうと、アイテムを10枚も15枚も入れてしまいたくなるものです(かく言う私もそうでした)。しかし、これはあまり上手いやり方ではありません。アイテムは戦闘が発生しなければ基本的に必要の無いカードです。必要の無いカードでは、なんとなく手札に抱えてしまって結局捨ててしまいます。自発的に戦闘を起こして達成を目指すブックならいざ知らず、連鎖を作って達成を目指すブックでは足枷になってしまいます。アイテムは持っているだけで戦闘を抑止させる効果――保持効果があります。6~8枚程度が妥当です。

 以上の様に、スペルを入れる場合はスペルを抜く、アイテムを入れる場合はアイテムを抜くといった具合に、ブック全体の比率をむやみに変更しないように気をつけてください。

 領地コスト、生贄コストがあるクリーチャーを入れすぎない

 クリーチャーには、召喚時に特定の領地を保有していることが条件となっているものや、追加のカードを要求するカードが存在します。こういった領地コスト生贄コストがあるクリーチャーは強力ですが、慣れていないと扱いにくく手札を圧迫しがちです。最初はブック全体で2枚程度にした方が無難でしょう。同様に防御型クリーチャーを増やしすぎるのも考え物です。これでは肝心の時に侵略できなくなってしまいます。

 クリーチャーの属性は無属性を含めて3つ程度にする

 クリーチャーは全部で5つの属性に分かれています。初期ブックはその中の3つの属性により構成されていて、特定の属性に偏っていません。カルドセプトでは、一定枚数以上のカードがあれば単一属性の方が強いブックを組みやすいように調整されています。しかし、序盤のカードが集まっていない段階では属性をひとつに絞るメリットは極めて少ないと言えるでしょう。このため、相手に応じて連鎖を組む属性を変更していける複属性ブックの方が扱いやすいのです。

 ただし、全ての属性を採用するのは得策ではありません。これは、特定の連鎖を組むのが難しくなるばかりか、土地と属性を合わせようとしてクリーチャーの交換に終始し、展開が遅くなる危険性を持っているからです。属性は無属性の他に二つ程度、と考えてください。

 また、の組み合わせは厳禁です。火属性クリーチャーには水属性の土地に配置できないものもいます。水属性クリーチャーには火属性の土地に配置できないものもいます。これを配置制限と呼び、は配置制限において対抗関係にあるのです。そのため、火属性で連鎖を伸ばすなら火属性の土地に配置制限のある水属性クリーチャーは採用しない方が良い、というわけです。全てのクリーチャーに配置制限があるわけではありませんが、クリーチャー選別の制約になってしまいます。対抗する属性を組み合わせないようにして下さい。

 慣れてきたらクリーチャーの比率を減らし、スペルを増やす

 ある程度慣れて来て、クリーチャーを上手く扱えるようになったら、スペルの比重を増やしましょう。自分に対してプラス効果のあるスペルを増やせば、それだけ目標達成は速くなります。


 ブック編集は試行錯誤あるのみです。新しいカードが手に入ったら、とりあえずブックに入れて使ってみることも大切です。たとえ負けてしまっても、失うものなど何も無いのですから。ここに載せた方法は「こうした方がやりやすいよ」という意味のものであって、「こうしなければならない」ものではありません。あくまでゲームなのですから、楽しむ姿勢を大切にして下さい。その方が長く遊べると思いますよ。

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