なかのこうじ


(last updated:980111)
Kouji Nakano 中野孝次

 大正14(1925)年、千葉県生まれ。東京大学文学部独文科卒。国学院大学教授を経て、小説、評論、随筆などで活動を続ける。平成4(1992)年に出版された「清貧の思想」は、生活を極限まで簡素化することによって心の豊かさを求めた日本人の系譜をたどったものだが、おりからのバブル経済の崩壊とバブル経済に懐疑的だった人、傷ついた人に受け入れられてベストセラーとなった。

 主な著書に「ブリューゲルへの旅」「麦熟るる日に」(河出書房新社)、「ハラスのいた日々」「贅沢なる人生」(文芸春秋)、「現代人の作法」「大岡昇平の仕事」(岩波書店)、「花下遊楽」「碧落に遊ぶ」(彌生書房)、「良寛の呼ぶ聲」「良寛に会う旅」(春秋社)、「山に遊ぶ心」「西行の花」(小沢書店) など。