高知駅で晩飯を食べる所を探します。カレー屋とラーメン屋を発見。悩んだ末にカレー屋に入りました。カツカレーをチーズトッピングで注文。他の客はみんな野菜カレーを注文しているようです。しかしすでに売り切れてしまっていて注文される度に店員さんは謝っていました。ここの野菜カレーはよほど美味しいんでしょう。
カレーの味はまずまず(少なくとも某壱番屋よりは食える)でした。
晩飯も食べ終わって、次はフェリー乗り場がある松山観光港へ向かう手段を検討します。駅前の案内地図で見るとかなり遠いらしく、徒歩は却下。
バスで行こうとバス停で時刻表を調べたらすでに最終は行ってしまっていました。
ガイドブックで調べると、どうやら私鉄で行けるみたいです。しかし私鉄の駅は少し離れているようでした。路面電車でいけるようですが、面倒くさいので歩いてその古町駅まで向かいます。
10分ほどで駅に到着。窓口で観光港への行き方を聞きます。
高浜行きという電車に乗って、途中で乗り換えるとのこと。とにかく”松山観光港”までの切符を買い、ホームへ行きます。
午後8時10分、伊予鉄道高浜線で高浜駅を目指します。車内の路線図を見てみると、どうやら高浜では電車を乗り換えるのではなく連絡バスに乗るらしい。
高浜駅に到着。改札では切符を渡さずそのまま連絡バスへ。(分かりづらい(汗))午後8時40分、無事松山観光港フェリーターミナルに到着します。

▲綺麗なフェリーターミナルに驚く
一昨日乗った宿毛観光汽船とは正反対の綺麗な待合室にちょっと感激。
下手な空港ターミナル顔負けの建物でした。待合室にはかなりの客がいました。ここは大阪や別府、広島行きのフェリーや門司や広島行きの高速船の共同ターミナルみたいです。
とりあえず乗船手続きをして、出航時間を待ちます。
出航予定は午後9時55分。乗船受付は9時35分から。1時間近くもあるのでお土産を見たりターミナルを歩きまわって時間を潰します。
暇なので自宅に電話を入れます。無事の連絡とTVの予約を頼んでおいたので念を入れる為です。
まっサラなテレカしかないので10円玉で電話。しかし留守電。うちの家族は家にいても留守電入れっぱなしなので、しばらく様子を見ます。しかしその間に10円はどんどん落ちます。馬鹿らしくなったので止めました。
歩き疲れて、待合室の椅子に腰掛け、MDを聴きながら船に入れるのを待ちます。
9時30分、やっと乗船開始のアナウンスが入って連絡通路を乗船口であるDゲートへ向かいます。それにしてもすごい人の数です。この日は大人数の団体ツアーが3団体ほど乗船するらしく、かなり長い列が出来ていました。
しばらくしてやっと列が動き出して乗船……と思いきや、後ろから検札をやっていた作業員が駆けて来て、私の手前で乗客を止めました。
何事かと思いましたが、どうやら他の船の出航で波が起き、フェリー自体が揺れてタラップと乗船口の位置がずれてしまったようです。
すぐに波は収まり、今度こそ乗船です。
フェリー「くるしま」は太陽マークの「さんふらふあ」で有名な関西汽船の船。松山を午後9時55分に出航して、小倉港に翌日の午前5時に到着する夜行フェリーです。
2等船室も全席指定になっていて、私は最上階の一番後ろ中央の区画、通路のすぐ横が私の場所でした。私は船に乗ると、よく夜中に起きて甲板に行くので、好都合な場所でした。
私がいる区画は6人ほど人がいて、みんな私のような20代の男性のようでした。団体客は別として、一般の乗客は性別、年齢別に区分けされて場所を指定されるんだと思います。このシステムなら、女性でも安心して2等船室を選べますね。

▲小倉港に向かって出航。
四国に別れを告げます。
船は定刻どおり9時55分に松山観光港を出航します。私は船の出航シーンって好きなので甲板に出て、松山市街の灯りが見えなくなるまで夜景を楽しみました。
その後、エントランスに行って売店で生ビールとわかめうどんを買って夜食を食べます。
食べ終わるとふたたび甲板へ。午後11時、消灯です。私も疲れていたのでおとなしく船室に戻り毛布をかぶって寝ます。しかし、なかなか寝付かれず、ちょっと寝ては起き、ちょっと寝ては起きしていました。
外はふたたび雨。最後まで雨に祟られた旅行でした。
午前4時。小倉港入港まであと1時間。私は思うところあって、起きて甲板に出まし
た。
実は、船が関門橋の下をくぐる所を見たかったからです。
甲板に出てみると少し小雨がぱらついてましたけど、ちょうどいいタイミングで出てきたようで、遠くに関門橋を望むことが出来ました。
周りを見てみると、私の他にも2人ほど甲板には人がいました。彼らも私と同じ目的で出てきたのでしょう。
すでに下関と門司の海岸が間近に迫ってます。そして船の進行方向には関門橋が見えます。
車で何度も通ったことのある下関の海岸線。そして門司のめかり公園。
瀬戸大橋や明石大橋を見た後に通ったらチャチく感じた関門橋も、こうして下から見上げると立派なもんじゃないかぁなんて思いつつ橋を見上げます。
橋通過後、少し体が冷えて来たので船に戻ります。
すると船室には灯りがつけられていました。とりあえず到着まで横になって目をつぶります。
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