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 『迷宮美術館2周年』 1999年10月3日



 「もう、インターネットしかない!」
 3年前の冬。それまで雑誌へイラスト投稿を細々とやっていた私は、創作に対する煮え切らない思いを持て余していました。同人誌という手もあったのですが、過去、それで痛い目にあった私には抵抗があって踏み出せないでいました。
 もちろんプロになる自信はありません。そこで考えた結果、私は自分のイラストを見て貰う場所としてホームページを開こうと決意しました。

 それから3年。開設してから2年が過ぎようとしています。
 結果として振り返ってみれば、カウント数は少ないものの、見てくれた方からの反応がそこそこ返って来てるので、まずは満足いくものだと思ってます。

 いままで私は自分の作品に対して他人の意見を聞く機会がなかったので、これはたいへん有り難く、勉強になる事でした。それまでは友達の義理まじりの批評しかもらえなかったものが、ホームページを開いたおかげで、いろんな人のいろんな意見を聞かせてもらえるようになりました。これは大変喜ばしいことです。

 私の作品の是非はともかく、自分の作品を正確に理解し、腕を磨いていく課程で、人の意見というのは大変重要だと私は考えます。だからリアクションが来た時には凄く嬉しいです。

 私がこの2年で学んだ事は”考えるより、行動だ”という事です。私は今まで周りの人間の目や失敗が怖くて、自分のやりたい事が出来ない人間だったと思います。
 でも、こんなことじゃ、損だ。これこそ馬鹿げてる、と気づいたのです。

 失敗して笑われようが、馬鹿だと言われようが、かまわないじゃないかと思えるようになるりました。私がやろうとしている事を聞いて「馬鹿じゃないかコイツ」と思われてもかまわない。

 誰もが最初から上手く行くなんて事はありません。最初は誰でも失敗するんです。これは当然です。経験のないものに挑戦するのですから、右も左もわからない。それでも未知の世界に悠然と足を踏み入れ、試行錯誤していくしかありません。プロや何も知らない一般の批評家たちからみれば、とんでもない勘違いや間違いを犯している場合もあります。でもそれは仕方がない事なのです。人はそこから学び、成長して行くのですから。だから笑われたり、失敗したりする事を恐れていては何にも始まりません。

 私は、何もしないで格好良く、賢く生きてる人間より、安全な所から失敗した奴を笑う人間より、馬鹿で格好悪くても、なにかをやりとげる人間でありたい。
 批評する側の人間より批評される側の人間でありたい。

 HP運営ではたくさん失敗をしました。正直、スマートにここまで来られたとはとてもじゃないけど言えません。HP運営方針(考え方)から誤字誤植までいろいろなミスを犯してしましました。CGも粗を探せば悪い部分がたくさん出てきます。
 でも、私はその時、その時を精一杯やったつもりです。その上での失敗だから仕方が無かった。(もちろんそれでも自分の非は自分の非で反省しますけど)それが救いですね。

 悪いところは直せるよう努力したし、本などで勉強もしました。それで少しずつだけど、成長して来たと思います。もし、「もうダメだ〜!こんなミスを犯してしまったから恥ずかしくて続けられない」とか思って止めてしまっていたら成長はあり得なかったでしょう。
 失敗を謙虚に受け止め根気よく直していったからこそ、少しずつでも良くなっていったんだと思います。

 さて、これからの私の活動ですが、迷宮美術館としてはとりあえず「マリンブルーセレナーデ」をちゃんとして、オリジナルやゲームのCGをもっと描いて、もう少し充実したものにしたいと思います。
 リンクもCG作家さんを中心に充実させたいし、あと「kanon」の特別展示室も作れたら作りたいな。

 それとノベル制作ツールを使った「マリンブルーセレナーデ」のゲーム版を企画しています。容量的にネットでの配布は無理でしょうからCD−Rを使って同人ソフトとして発表するつもりです。
 デジタルノベルの第2弾も考えています。(話の大筋は出来ました)さらに機会があればファンタジー系のオリジナル小説の連載なんていうのもしてみたいと思ってます。

 こうやって書くとたくさんやる事、ありますね・・。いっぺんには無理でしょうけど、少しずつ実現に向けて頑張って行きますので、どうか見捨てないで下さいね。一応、仕事もちなので、時間的に(精神的にもかも?)かなり厳しい条件下での活動ですが、バランスを上手く取って頑張って行きたいです。

 本当にこの2年はきつかったけど充実していたと思います。そして、見ず知らずの私にいろいろして頂いたみなさんには大変感謝しております。この場を借りましてお礼申し上げます。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

 3周年も無事迎えられますように。