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 『トレース台〜道具と実力〜』 2000年3月28日

 

  この間、トレース台(ライトボックスともいうらしい)を買いました。アイシー製のB4サイズのヤツです。かなり前から欲しかったのですけど、昔は売っている店も知らなかったし、もっと値段が高いと思っていたので、買えずじまいでした。最近、売っている店と値段とを知って、今回、思い切って購入してみました。

 これが、なかなかいい。最近、私は下絵を描くときけっこう補助線を入れています。それで原稿に、いらない線が残ったまま、ペン入れをしていました。ペンを入れて消しゴムをかけた後、線が間違っていたのに気がついたり、デッサンが狂っているのに気がついて、最悪の場合、描き直してました。

 でも今回、このトレース台のおかげで、下書きから原稿へ鉛筆でトレースできるようになったので、修正できるようになったし、ペン入れも迷いがなくなったので効率がよくなったように思えます。

 昔はトレース台の代わりに、CDラックのガラス板を取り外して、辞書を重ねて作った台の上に置き、下からスタンドで照らすという荒技で描いてましたが、さすがにこれは使い勝手が悪かった。まぶしいし、不安定だし、割れる危険性もあるし、挙げ句の果てにはガラスが熱くなってしまうし、大変でした。

 正直、これをやる根性あるなら、その根性でお金を貯めて(と、いっても1万円程度ですが)、ちゃんとしたトレース台を買ったほうが絶対得だと思いますね。 最近は特に、原画のほうで、いろいろとかなり悩んでいたので、これで少しは楽になりました。

 確かに道具に頼ってはいけないっていうのもあるかもしれませんけど、自分の作品の質が、それによって多少でもあがるのなら、ないよりあった方がいいと思います。技術も大切ですが、それを活かせる道具があるということも大事なのではないでしょうか?

 まぁ、あくまで技術とかやる気などがないと、道具は死んでしまいますが……。

 「いい道具を持ってるからアイツは描けてあたりまえ、俺にはないから描けなくてもしかたない」なんていうのは体のいい逃げだと思います。

 道具があれば上手く描けると思うなら欲しいものを我慢して買えばいい。バイトでもなんでもしてお金を作ればいい。その道具を持っているほとんどの人は、他の物を買わずにそれにお金をつき込んだのだから、それと同じだけの努力をするのも、厳密に言えばその作家の実力となるのではないでしょうか?

 私も今後、この道具を活かせるよう、バリバリ絵を描いていきたいと思ってます。