ヤムドゥク湖とナンカルツェ
 

中尼公路の最初の見所はこのヤムドゥク湖。
標高3658mのラサから一気に谷を登り詰めるとそこはカンバ・ラ峠4750m。
全ての車が停まり、みな一様にその美しさに酔いしれます。
 
チベットの荒涼とした大地において満々と蒼く美しい水を抱え、
4750mという峠を越えた者の目にだけ映ることを許す湖。
そしてチベットの人々はこの水を求めて湖畔に小さな集落を形成するのです。
 
 
カンバ・ラから眺めるヤムドゥク湖
 
 
湖の微妙な色の変化が伝えれられるでしょうか?
菜の花の黄色と湖のコバルトブルーが素晴らしい!
  
 
この時期、中尼公路では大麦(チンコー麦)の畑に混じって
黄色い菜の花を見ることができます。
その様子はさながらパッチワークのようです。
 
ヤムドゥク湖の湖面近くまでおりて岸辺と平行に道はつづきます。
そして、ナンカルツェへ。
  
ナンカルツェの人気者
同行の二人は子供達の人気者に
 
ナンカルツェはなにもないけどとても落ち着く村です。
ランクルは郊外の天幕で停まり、遅い昼食と休憩をとります。
  
マニ石と骨 ヤクの糞は燃料に
 
ナンカルツェで見かけたチベットの風習を紹介します。
 
左は家の門の上に置かれた「魔除け」です。
石には経文がかかれその上に動物の頭蓋骨を載せます。
大きいものではヤクの頭が乗っていたりもします。
 
右は壁に丸く延ばして張り付けられた「ヤクの糞」です。
木がほとんど生えていないチベットにおいては
ヤクの糞は貴重な燃料となります。
ヤクはその乳をバターにし、身を肉として食べ、糞を燃料とし、
その毛を衣服とし、また荷物を運ぶ船となる、
まったく無駄のない、貴重な家畜です。