ラサ Lhasa
成都からラサへの飛行機は朝早い。
この四川省の省都、成都が現在のチベットと中国との境になります。
陸路でゴルムドから入る手段もありますが、チベットで見かける華人の
大部分が四川省出身であることからそう言えると思います。
なぜ四川出身かというというとチベットで食べられる中華はすべて四川だからです。(笑)
いわば中国にとっては前哨基地ということになります。
郊外のゴンカル空港から迎えのバスに荷物と一緒に乗せられてラサ市内へ向かいます。
ふと振り返ると岸壁に掘られたネタンの大仏が見えました。
ラサから離れる人々の安全とラサの平穏を祈っているのでしょうか。
計り売りされるヤクバター
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お茶の葉
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バナクショー・ホテル(八郎学旅館)に宿を確保して街を歩きます。
市場でみつけたのはバター茶の材料二つ。
高原の船とも呼ばれるヤクの乳からつくったバターは胃袋の中で固めて
保存され輸送されます。一種独特の匂いが町中に立ちこめています。
ラサへ行ったことのある人ならすぐに分かるでしょう。うんうん。
もう一つはお茶の葉です。
茎ばかりのお茶がお弁当型に固められ、黄色い紙に包まれています。
雲南のほうから来るということでプーアル茶の一種のようなのですが、
匂いをかいでみてもほとんどお茶の匂いがしません。
バター茶もおなじようにお茶の匂いはしません。バターの匂いだけです。
老婆が売るのはヤクチーズ。
一辺が2cmくらいの立方体のチーズは乾燥され、糸に通してあります。
味のほうはものによって微妙に違うのですが、
ちょっと酸味があってヨーグルトのような風味があります。
でもたくさん食べられるものではないですね。
中にはまだ乾燥途中でwetなものも売っているのですが、
こちらは臭みがつよくて食べられませんでした。