東京優駿(G1)
東京
芝
2400m
NIFTY/FCHUL/Mes16での予想ではWEBページに書いたこと以外に以下の二つの皐月賞のラップを書いておいた。1995年は2番手から抜け出したジェニュインが勝ったレースで、ほぼジェニュイン自身の刻んだラップと言えるだろう。サニーブライアンのラップがこれに酷似しているのだが、このような評価を見ることはできなかった。ラスト2Fで速いラップを刻むのが、先行馬の必勝パターンなのである。
1995年 12.5-11.2-11.7-13.2-12.4-12.4-12.4-12.4-11.8-12.5
1997年 12.3-11.7-12.0-12.8-12.3-12.0-12.4-12.3-11.6-12.6
さて、ダービーでもサニーブライアンが宣言通りハナを奪った。スタート直後の気合のダッシュで楽にハナを奪った時点で勝負あった感じだ。
12.6-11.1-12.3-12.6-12.9-12.5-12.6-12.2-12.0-11.9-11.2-12.0
1000m通過は61.5秒のほぼ平均ペースで、5F〜7Fでは息を入れ、ラスト5Fはロングスパート。ラスト2Fできっちりと後続を突き放しにかかっており逃げ馬としては完璧なラップを刻んでいる。
- 1着◎サニーブライアン
- 上に書いたように完璧なレース運び。もともと折り合いに難のある馬ではないので、たとえサイレンススズカが引っ掛かって交わして行ったとしても、皐月賞の時のように巧くやり過ごせた筈だ。自らペースを作ることができるというのも素晴らしい能力である。
- 2着…シルクジャスティス
- 後方から2番手待機。メジロブライトをマークするような感じであった。直線入り口まで仕掛けを我慢し、末脚の切れを最大限に発揮させるベストの騎乗だった。しかし、毎日杯→若草S→京都4歳特別のローテーションで連対させるとは、大久保正師らしい使い方だ。ただ、ジョッキーのコメントには首をかしげざるをえないが…
- 3着○メジロブライト
- パドックでは腹が巻き上がり気味でギリギリの仕上げ。後肢がやや寂しく見えた。レースは後方から5番手くらいを追走。いつもよりも早めに仕掛けたようだが、後ろから来たシルクジャスティスに持ったまま交わされたように相変わらず掛かりが遅い。直線での手前変換もイマイチだったし…。
- 4着…エリモダンディー
- 最後方待機。最内をついて巧く末脚の切れを生かしたが…。乗る人が乗っていたら2着はあったという気がしなくもない。
- その他の馬たちは…
- ×ランニングゲイルは中団からの競馬だったが伸び切れず5着まで。こんなものか。△トキオエクセレントはいつものことだが入れ込みがきつかった。▲セイリューオーは中団内から追走。手応えは良く見えたのだが全く伸びず。
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安田記念(G1)
東京
芝
1600m
- 1着◎タイキブリザード
- 悲願のG1制覇。藤沢厩舎の意気込みが強く感じられた週末だった。レースは中団から。折り合いもついていて、ブリンカーを外した効果が出たようだ。坂でややもたついたが、坂上では力強い伸び脚を見せてくれた。完勝と言ってよいだろう。
- 2着…ジェニュイン
- デキは良かった。パドックで馬体を見て、印を付けなかったことを後悔した。坂上での手応えも抜群で、ジェニュインに勝たれたと思ったのだが…。このレースを勝つことの意義の大きさという点で、勝ち馬に負けたのかしれない。6歳馬最強マイラーとしての意地は見せてくれた。
- 3着…スピードワールド
- ワンペースの脚を使うタイプで乗り方が難しいと思っていたので無印にしたのだが、やはりと言うべきか流石と言うべきか田原JKは非常に巧く乗っていた。あの騎乗を見せられると、的場JKの替わりに田原JKというのは絶妙な選択だったと思わざるを得ない。坂下からの一気の加速力は驚異的でさえあった。最後は行き場を無くしたが、前が開いていればもっと際どくなっていた筈だ。成長力がどれだけあるのか分からないが、少なくとも今年の秋は楽しませてくれるだろう。
- その他の馬達は…
- ○オースミマックスは好発だったが、道中は位置取りを下げてしまった。馬場の悪いインに閉じ込められてしまった感じで、もう少し積極的な競馬をして欲しかった気もするが… △タイキフォーチュンはこんなものか。器用さに欠ける面があるので2000mくらいの距離で力任せに先行する方が良いような気がする。
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鳴尾記念(G2)
阪神
芝
2000m
阪神では2開催なかったにも関わらず、馬場の悪さが目についた。これは全くの予想外。今週の競馬ブックには
「野芝で施行します。第2回開催終了後、洋芝を消去し、野芝の損傷部の張り替えを実施しました。オーバーシードによる影響で野芝の密生度が薄く、回復途上ではありますが、一時的な気温低下により更に生育が遅れ、全てをカバーできた状態ではありません」
なんて出てるし(JRA広報の発表だろう)… これからは雨が多いだろうから宝塚記念の頃はもっと悲惨な状態になりそうで、重馬場の巧拙の方が大事になりそうだ。
- 1着▲バブルガムフェロー
- 好位追走。2角を回ったあたりでは岡部JKの背が丸くなっていたが、すぐに落ち着いたようだ。直線に入って内にもたれたあたり、完調ではなかったということだろうか。カラ馬の影響も受けなかったようだし、展開的にも恵まれた面もあるが、あっさり勝っているあたりは能力の高さだろう。
- 2着…トウカイタロー
- 松元省厩舎らしく、休養明けでもうまく仕上げられていたようだ。後続がごちゃついている間に楽に逃げられた感じだ。次走への上積みは無いだろうが、先行力は健在だった。
- 3着…ダンスパートナー
- 中団から。河内JKは流石にソツなく乗っている。牡馬相手、57キロということを考えれば上出来だろう(ここまで走れるとは思わなかった)。
- その他の馬達は…
- ×ザフォリアは大外をちょっとだけ伸びて5着。こんなもんか。○ナリタキングオー(6着)と◎ゼネラリスト(7着)は落馬のあおりをもろに受けた感じだ。特にゼネラリストへの影響は大きかったようで、まったくリズムに乗れていなかった。それに加えて両馬とも荒れた馬場は合わなかった。
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マーメイドステークス(G3)
阪神
芝
2000m
- 1着▲エアグルーヴ
- 腹回りはかなりゆったりとしていて、余裕残しの仕上げだった。ここが目標ではないし、仕上げすぎると反動が大きいタイプだけに、これはほぼ予想通り。発馬直前までメンコを着用していたので、心配だったイレ込みもなかった。
道中は馬場の良いところを選ぶような感じで追走。4角の手応えも流石G1馬といった感じ。直線で軽く仕掛けると、素晴らしい瞬発力を見せてくれた。直線で内にもたれた以外は、文句のつけようがない。
- 2着◎シングライクトーク
- スタートで後手を踏むこともなくスムースなレースができていた。今回は勝った馬が強すぎた。直ぐに重賞は勝てるだろうが、調教師はどこにピークを持っていくのだろうか。
- 5着○エイシンサンサン
- やはり距離が短かったか。ハナは奪ったもののファッションショーにつつかれる展開。4角ではシングライクトークに早めに来られたし… それでもゴール前で一度は交わされたファッションショーを差し返しているのだけど。
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ラジオたんぱ賞(G3)
福島
芝
1800m
- 1着△エアガッツ
- 馬が落ち着いていたと柴田大JKは言っていたが、その言葉の通り折り合いはバッチリだった。自厩舎の馬で結果を出したのだから、今後もこのコンビが続くのでしょうね。前鞍上との折り合いの悪さは一体何だったのだろうか?
- 2着◎パルスビート
- 怪しげなパルスビート上がり36秒理論が一応実証された、のかぁ。追ってから実に渋い…けど、ジリっぽい。トニービン産駒のもう一方の典型ロイスアンドロイスの後継になりそうな感じだ。「大物にはなれないけれど、大物食いになる」と大川氏は言っていたが、正確に言うと「大物食いになりそうでなれない」タイプだろう。
- その他の馬達は…
- ○シルクライトニング(7着)は行きっぷりがいま一つだった。本調子でない馬に○を付けたのは馬鹿だった(実際には買ってないが)。反省 ▲ヒコーキグモ(4着)は良馬場でスピードを生かせないと駄目のようだ。
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