前走後は「中3週で東京・阪神開催か,それとも函館開催か」なんてお気楽なコトを考えていたのですが,またもや痛くなってしまいました.結果,2ヶ月のブランクが空いて,札幌開催での復帰となりました.しかも函館競馬場の馬房の関係で,札幌では一走しただけで栗東に帰厩するという異例のローテーションで臨むことに(本当は手薄な中山で使って欲しいんですが,中山も出張馬房(?)が少ないようですね).コンスタントに使いこめない坊ちゃんだけに,確実に賞金を加算して欲しいというのがレース前の願い.
札幌ダ1700mのフルゲートは13頭.出走メンバーは4歳と5歳だけで,しかも900万条件で好走経験のある降級馬はリンガスパレード1頭のみ,さらには未勝利馬が2頭いて,思っていた以上に相手関係に恵まれた感じです.
まずは「馬三郎」の紙面から.濱野助手のコメントは,「体質が弱く,前走後に疲れが出て一息入りました.久々に乗ったが良くなっていたし,素質からも引けは取らないと思うが.」というもので,今回も体質の弱さが枕詞になっていましたが,前走時よりは自信ありそうなコメントでした.評価も◎が3個,○が2個,▲が1個.予想単勝オッズが2.9倍で堂々の一番人気予想です.
東京競馬場で購入した「競馬ブック札幌版」の紙面では,「追い切った後も以前のようにゴトゴトする面がなく,2着した前走時よりも状態はいいくらい.まだ弱いところもあるけど素質は高い馬.上位争いに持ち込める可能性は十分あると思いますよ.」と,濱野助手はコメントしていました.「可能性は十分ある」というやや控えめなコメントですが,それでも前走時のコメントよりは強気ですね.ポイントとして「前走は久々でひと追い欲しい仕上がりで好走,能力上位を見せつけた.ここもひと息入ったが栗東で入念な調整,臨戦態勢にはある.爆発力に注目.」という評価がされていました.「朝駆けナマナマ情報」にも「今朝出発.追った後もゴトゴトした感じはないし,順調に来てますね.輸送も大丈夫だとは思います.目方も前回と同じくらいで出走できるんじゃないんでしょうか.」という濱野助手のコメントが出ていて,これまでで一番まともな状態で出走できそうな感触です.
中間の調教はこんな感じでした.相変わらずの馬ナリ調教中心ですが,一応出走態勢にはあるようです.
助手 | 07/26 | CW稍 | 59.0 43.9 14.3 | 7 馬ナリ余力 |
助手 | 07/30 | CW良 | 72.0 57.3 41.6 13.3 | 8 馬ナリ余力 |
タイアブニール(四未勝)馬ナリの外同入 | ||||
助手 | 08/02 | CW良 | 87.9 72.5 58.0 44.1 14.3 | 7 馬ナリ余力 |
タイアブニール(四未勝)強目の外同入 | ||||
助手 | 08/06 | CW良 | 72.4 55.5 39.9 12.9 | 9 馬ナリ余力 |
タイアブニール(四未勝)強目の外同入 | ||||
助手 | 08/09 | CW良 | 85.1 68.1 53.7 39.8 12.6 | 8 馬ナリ余力 |
タイアブニール(四未勝)一杯の外同入 | ||||
助手 | 08/13 | CW良 | 57.9 42.6 13.7 | 8 馬ナリ余力 |
タイアブニール(四未勝)馬ナリの外同入 | ||||
助手 | 08/16 | CW良 | 85.4 68.6 53.7 39.3 12.1 | 9 直強目追う |
タイアブニール(四未勝)叩一杯の外0.2秒先着 | ||||
助手 | 08/23 | 函W良 | 70.3 55.3 41.4 13.6 | 8 馬ナリ余力 |
ミスズテースト(古500万)馬ナリの外0.6秒先着 |
札幌競馬場は午前中雨が降っていたようで,馬場状態は不良でした.7Rの同条件のレースが1分45秒台で決まっていて,持ち時計のないキコウシにとっては嫌な材料です.すぐに痛くなるだけに脚に負担の掛かりそうな点も気掛かりです.
場外発売での観戦のため,パドックの放映は一瞬だけ.特に変わった感じはありませんでした.石倉厩務員の一人曳きで,馬体重はマイナス4キロの452キロでした.
ゲート入り直前,1番人気ということもあってかキコウシをアップで撮ってもらえました.
スタートは相変わらずイマイチ.スタート後の直線では頭を上げてイヤイヤしながら走っていて,私も嫌な感じに….それでも中団の外目8番手あたりのポジションを取って1角へ.ヴィーズバーデンとプライムハーバーが引っ張って,ちょっと速めの展開になりました.今回もキコウシは絶好の位置と思われる8番手あたりをキープして向正面を通過していきます.3角.キコウシは大外の5番手まで押し上げます.が,4角手前から鞍上の手が動き出し,どうも手応えが良くありません.直線向いても伸びが見られず,外から来た馬にも差され,内からも抜け出され,逃げた馬も捕まえられず,7着同着に終わりました.
スタート後の直線なんかは,悪夢の小倉での2戦目を思い出させましたからねぇ.案の定,最後の直線で全く伸びませんでした.やる気にさえなってくれれば,もっと速い脚を使えると思うのですが…
武豊,角田両騎手ともに,初騎乗時は連対を外してますから,0.9秒差に粘った松永幹騎手は,案外一番巧く乗ったのかもしれません.ていうか,そういうことにさせてください.
------------------------------------------------------------------------------ 2000年 8月26日(土) 1回札幌7日 天候: 曇 馬場状態:不良 12R 4歳以上・500万下(別定) (特指) ダート 1700m 13頭立 ------------------------------------------------------------------------------ 着枠 馬 馬名 性齢 騎手 斤量 タイム 3F 人体重 廐舎 ------------------------------------------------------------------------------ 1 7 11 スズノカイザー 牡 4 四位洋文 55 1.45.6 38.5 2 416 (栗)五十嵐忠 2 6 8 プライムムーバー 牡 4 岡部幸雄 55 1.45.7 39.1 7 458 (美)上原博之 3 3 3 スズノウイング 牡 5 小原義之 57 1.46.3 38.7 10 464 (栗)梅田康雄 4 1 1 サバンナシチー 牡 5 清山宏明 57 1.46.3 38.9 6 456 (栗)鹿戸明 5 5 6 ヴィーズバーデン 牡 4 安田富男 55 1.46.4 39.8 4 494 (美)元石孝昭 6 8 13 リンガスパレード 牡 5 勝浦正樹 57 1.46.4 39.6 3 508 (美)谷原義明 7 5 7 キコウシ 牡 5 松永幹夫 57 1.46.5 39.5 1 452 (栗)加藤敬二 7 6 9 マジックポケット 牡 5 鹿戸雄一 57 1.46.5 38.7 9 496 (美)畠山重則 9 8 12 メイショウスズカゼ 牡 4 安田康彦 55 1.46.8 39.1 12 470 (美)小島太 10 2 2 シルバーダマシイ 牝 4 井上俊彦 53 1.47.1 40.2 5 468 (招)楠克美 11 4 4 イシノカリヨン 牝 5 二本柳壮 54 1.47.2 39.9 8 414 (美)鈴木康弘 12 7 10 シューペルブ 牝 5 的場均 55 1.49.1 42.0 11 464 (美)柄崎孝 13 4 5 パストラルジョイ 牝 5 中谷雄太 53 1.49.7 42.0 13 446 (美)斎藤宏 ------------------------------------------------------------------------------ LAP : 7.0-11.0-11.7-11.9-12.2-12.8-12.9-12.8-13.3 通過:29.7-41.6-53.8-66.6 上り:75.9-64.0-51.8-39.0 平均:1F:12.42 / 3F:37.27 単勝 11 \360 複勝 11 \180 / 8 \310 / 3 \670 枠連 6-7 \2080 (9) 馬連 08-11 \2610 (10) ワイド 08-11 \880 (7) / 03-11 \2120 (28) / 03-08 \5020 (48)