進:さて、ま、そういう話は置いときましてですね。メトロファルスっていうバンドの成り立ちは先週聴いていただいたんで、あのー、今、いろいろメトロファルスにに触れること、触れられるコトっていうのはこのアルバムなんですが、今回のアルバム『俺さま祭り』について深く訊いていきたいと思います。
ヨ:はい。
進:あのー、前回の『Limbo島』ですね、すごくその日本の歌詞的には時代性というと、設定がなんか昭和初期みたいな感じのイメージが。。
ヨ:そうですね。大正昭和の舞台に、小説書いたんですよ。それを割とモデルにして、というか。下敷きにして、コンセプトアルバムみたいにして(笑)。なんか突っ込みたそうですね。
進:いや、すごくアカデミックなんですけど、それが鎮座在すって感じで座ってるんじゃなくて、歩いているんですよね、メトロファルスって。
ヨ:嘘八百ですね。
進:あ、嘘八百なんですか。あ。そうなんですか。
ヨ:いや、だから全然、だからアカデミックとかそーんな野暮ったいこと言っちゃいけませんやぁっていうような方が大きいですね。
進:なんか開き直っているわけではないんですけども、すごくオープン感覚がある。でもこう迷路に迷わされるっていうような不思議な感覚にとらわれるって言うんでしょうか。何かそれは作戦なんですか。
ヨ:狙いですね(笑)。自分のココロの中の闇を探り歩くとゆうのと同じです。
進:あの大きなからくりはいいんで、小さいカラクリを教えていただけますか。
ヨ:具体的な?ええとそれはこないだのアルバムですか?それとも今回の。進:ま、それに共通するですねー。あのサウンドで言うとそのヨーロッパのアイルランドっていわれる?ええ、そうゆう、ま、もの悲しさとか、なんかこうありますよね、ひとつ。
ヨ:あのよくいまぬき(?)とか共通するね、日本とアイル、アイリッシュミュージックとか言われるけれども、ま、そうゆうポーグス(Pogues)とか、あーゆーバンド好きだったし、好きだし、影響された部分もあるけれども、それとやっぱり自分たちのなんてゆうかな、昭和30年代、40年代50年代のへなちょこな歌謡曲な雰囲気とか、いろんな要素が入って、のっかって出て来るって言う、それを潔しとするというか。だから何かをそのまま真似て、やるのは、冗談ぢゃない、と。やっぱりある意味ではワンアンドオンリーでありたい、という。
進:そうですよね。あの、好きなアーチストが見える、好きな音楽が見えるんじゃなくて、
ヨ:もうそういうくれふね、黒船の時代はね、もう去って。独自なものを作んなくちゃと。思ってんです。
進:なるほど。えー、いろんな話はループしてるんですけども。そん中から汲み取っていただきたいと思います。非常に実力としては情けない立場に追いやられてる訳なんですが、ここで基本ですよね番組の。音楽を1曲。メトロファルスの新しいアルバム『俺さま祭り』から聴いていただきましょう。先週なってかかりそうでかからなかったという、行きそで行けないこのナンバーですね。「PIGEON WING」。