進:アルバムバージョンで聴いていただきました。
こちらの方のTV画像ではアニメーションで綴られているということで、毒を隠して(笑)ペテン師ですね。
玄:でもなんかねー、冬季オリンピックとかね、相撲とか野球とかでねー、
ヨ:国会中継とかでほとんど放送がなかったですね。
玄:国会中継で結構潰れた回数が多くて、正味、、
ヨ:是非再放送を望む声を寄せて下さい。
玄:正味、どのくらいだったんですかね、3週間くらいだったのかなー。
進:残念ですけどNHKもよくわかってたんですね。余り聴かせすぎるとまたこの世界にはまる人が、渇望する方が多いとゆう、ええ。
ヨ:これ、あれなんですよ、芝居、、私ときどき呼ばれて小劇場というものなんですけども、よく呼ばれて客演するんですよ。だいたいはこう、白髪のマッドサイエンティストとか、丸キ印の博士ですね。とか、ペテン師、やくざ、そんなのばっかりなんです。その中で、今回「米の歌」というお芝居がありまして。その中で、あのー、流しの、ギターの弾けない流しのおっちゃんの話なんですよね。
進:また不条理な設定ですね(笑)
ヨ:で、そのおっちゃんが最後にクライマックスでNHKの「のど自慢」でこの曲を、ひまわり畑の中で30人の女性コーラスをバックに従え歌って。その曲を作ってくれと依頼されて、ちょっと演歌なんだけど、ど演歌は作れないしって感じで作ったんですよ。
進:なんか「天国のシュール」(?)みたいな感じですね。
ヨ:んで「たずねーても」って最後にカーンって鐘一つで終わるっていうそれだけやりたいために延々やってたんですってそうゆうお芝居がございまして。
進:でもいろんな楽器入ってて。
ヨ:ええ、ゴージャスですよね。これは田村君がアレンジしまして。バイオリン、チェロ。
玄:メトロで弦が入ってるのがなかったので。
ヨ:ストリングスの導入。
進:なんか、玄さんすごくいろんな楽器を、器用に。
玄:そう見えるでしょ?実はそうなんですけども、イントロとアウトロで聴こえてるスティールギターっての、僕の専門分野なんですよ実は。んで、作らしてもらったとゆうか。
進:んでもスティールギターってあんまりこのごろお目にかかりませんよね。
玄:そうですねーそうですねー。あの「はちみつぱい」の駒沢裕城さんとか。あの人がナンバーワンですね。僕がナンバー2なんです。
進:他にグループサウンズでゆうだだいすけさん(?)とかもやられてましたが。
玄:ああ。スパイダースの大野克夫さんもペダルスティール・・。
進:それはあれですね。ハワイアンな大学生バンド、
玄:からっていう人と、カントリーウェスタンからやってる人の二通りですかね。結果的に僕は2つのエッセンスが混ざった状態ですよね。耳ではそうなんですけど、体ではカントリー。最初はカントリーロックってそんなのをやってましたからね。
進:若い人は見たことがない楽器なんですけど、ハワイアンではあの、
玄:編み機みたい(笑)
進:そう、編み機(笑)。編み機もないです。分かりませんよもう。
玄:要するに弦が横に12本か10本張ってありまして、4本の足が付いていて。ペダルが足元についてて、で棒がペダルについてて、その足のペダルをばしっと踏むとがしゃんがしゃんがしゃんとゆう感じで弦の音が変わるっていうね。
進:機械的なんですけども、素朴な楽器なんですよね。
玄:完全にアナログな楽器です。
進:あのー、おばあちゃん向けのTVショッピングでありますよね、大正琴。大正琴に足が付いたみたいな感じですよね。
玄:ぜんっぜん、違います。(笑)
進:さて。今回のアルバム、発売になってます『俺さま祭り』なんですけども、(・・・・)なサウンドになってるんですけども、いろいろ質問が来てたりします。FAXどこでねー、もう、コーザ・ノストラ(笑)という感じでですね、システムが出来上がっておりますメトロファルスなんですけども、、僕が読むより、じゃ、読んでいただきましょう、じゃ、
玄:「メトロファルスの皆さんこんばんは。私は友人にテープダビングなどをしてもらって東京で番組を聴いている者です。今回は初めてファックスしてみました。質問というにはささやかですが、レコーディング中の裏話などありましたら聴いてみたいものです。」と。
ヨ:えー、今回は大久保、というところでやってましたから。大久保というのは各国の人が寄り集まっている、素晴らしいゾーンですねぇ。
進:新大久保通りなんてねぇ。
ヨ:ですねぇ。ほとんどが、あのー、ええ(笑)比率でいうと東南アジアですねぇ。そして南米系も入りますし、そうゆう人たちにひっかかりもせず(笑)、我々は、え、毎日通っていました。
進:でも呼ばれるのはミュージシャンの名前ではなくて、「シャチョさん」とか。(笑)
ヨ:もう鼻高々で歩けますねー。どーもひっかかりませんでしたねぇ。貧乏人は。(笑)
玄:飲み屋さんの側とか通るんだけど、なんか日本語じゃないのが混じってきたり、いろんな言葉が混じって聞こえてきたりして。
ヨ:これは結構『俺さま祭り』の中にも。
進:でも似てますよね、サウンド的にも。
ヨ:そですね。これも新宿で撮ったりした写真とか、その、要は、もう若くもないやさぐれ達のドキュメントのようなものですね、このアルバムは。
進:「百人町屋台物語」のようなもんですね。
ヨ:そんで、大久保でリズム隊だけが、横川・石坪・GUNと、ドラム・ベース・マンドリンの3人がリズム隊強化週間という感じで近くのリハーサルスタジオで結構やってたんです。それが高じて「大久保フット猿」とゆう名前を付けて、バンドで最近始めまして、もうライヴハウスで2回くらいやってます。
進:もうそのユニットで行くんですか?
ヨ:ええ、そうらしいです。乱暴な話で。
進:リズム隊の盛り上がり、なんかサッカー応援大会みたいなバンドですか。
ヨ:サッカーの話ばっかりしてるみたいですけどね。・・それがエピソードみたいな話、でもないなぁ。(笑)
進:そりゃ確立された裏話で。
ヨ:出来上がっちゃってる(笑)。はい、お便り読みましょう。
「以前お手紙を出してから無茶苦茶お久しぶりですが、ファックスさせていただきました。もう随分前になりますが、「ZINGARO」をかけて戴けて大変嬉しかったです。5/21にメトロファルス東京ライヴそれはそれはすばらごいものでした」すばらごい、素晴らしいとすごいの造語。(C)赤塚不二夫です。
進:「すんまそん」、みたいなものですか(笑)?
ヨ:すんまそーん。(笑)「でもいつもスタンディングでしたから、前列の椅子が邪魔で邪魔でと思ったのは私だけ?今回はヨタロウ氏がゲストというお話を聞いたので」ええ、田村玄一も来ております。「ヨタロウ氏は今回のアルバムの中でもハンチング帽を被っていましたが、帽子は幾つぐらいお持ちなんですか」そんなことをファックスで訊いてどうする君は(笑)。まぁ10個ぐらいとしときましょうか。今度いいハンチング下さい(笑)。えー「おまけ。怪獣ブースカ好きのヨタロウ氏。怪獣は怪獣でも」あ。ごめんなさい。怪獣ブースカはやめました。2年ほど前にブースカこんなにブームになる前にブースカという語感といい、昔のブースカですね、好きだった、
玄:なんかね、ブースカファンてたっくさんいるらしいよ。
ヨ:新しいブースカはダメ。キャラが違うんですね。昔の間抜けな、モノクロの、実写の、あれがよかったんですね。
進:ミュージシャンで中谷のブースカなんてのもいましたけどね。
ヨ:いましたねー。ブースカはやめました。今は「Nightmare Before Christmas」グッズに囲まれて生きてます。
玄:そうなの?
ヨ:「リクエスト。『昨日のコトなんてもういいよ 今さらグチってどーすんだよ』の『のるかそるかポルカ』が聴きたいです。」っていう。
進:あのぅ、あれですか?OKなんですか?生演奏というの。今日はあり、ということなんで。
ヨ:え?じゃあ「のるかそるか」は後でかけて、今唄っちゃいましょうか。「のるかそるか」止めよう(笑)。
進:「のるかそるか」はできないという。リクエストいただいても出来るものと出来ないものがありますよね、急に(笑)。
ヨ:じゃ、アイルランドの曲で。「Dirty Old Town」