Project えばぁ うんちく其の四

#14 どうせ、だましなのさ

さて、編集日も強引に決めて、あとは搬入計画である。まず、T.Tさんのギャザリングビデオ2本、ソースを作るテンポラリSテープ、DoGAのデータは各タイムチャート用にバッチファイルを作成し、MOに保存。予告BGM用にサントラのVol.2。そういったところを準備した。

「ソースがいっぱい、いらないソースもいっぱい、これは何これは何、これは何・・・・」


#15 努力と根性

ついに一通りの画像データが集まったのでいよいよ編集に入った。かなりスケジュールが厳しく、メインエディタの運命さん(今年卒業)の卒論提出の日の次の日で、卒業式の前の日と言う強烈な日に編集は午前6時からはじめられた。例のうちの車でX68kを2台、起動用HDD、MOドライブ、イメージユニット、同期信号をもらうためのLDプレイヤー&EVAの1枚目のLD、専用ディスプレイ等々を運命さんの家に持ち込んで、編集開始(忘れ物が多く早朝から3往復もしてしまった。起こしてごめんなさい>しばりん)

「・・・暇つぶしに編集なんてやるもんじゃないわ」


#16 死に至る程やばい、そして・・・

千億に外注していたタイトルロゴが出るところまでがまだ完成していなかったので、そこを自分が手直ししている間に、その後のシーンからを繋いで行くことにした。フライングイレースヘッド付きのSデッキ(ビクター製)2台を、シンクロ動作させるケーブルで繋ぎ、1カットずつ繋いでいく。ここでつらかったのは2、3フレーム進める分にはジョグを「カチカチ」と2、3回分回せば良いのだが、借りに2小節で6秒とかいうカットだと180回、手動で「1、2、3・・・」と数えなくてはならないのだ。

それでも、繋ぎは順調に進み、午前中でガンダムの辺りまでいけた。小休止の後、X68kのカットイン、フェードアウトするシーンだが、最初、取り込んだX68kの画像を加工してCGAでやろうと考えていたのだが、あまりに色がうまく出なかったのでやめようと思っていたのだが(つまりビデオ映像直接)運命さんの強烈なプッシュで、急きょ、その場のイメユニでCGAにすることにした。詳しくは全フレーム説明の方でするがさすがにこれはきつかった。そして作業は順調に進み、午前2時ころにはタイトルロゴを除くところまで完成していた。


#17 四人目の犠牲者

絵コンテを作っていたとはいえ、全てのカットに当てるデータが決定していた訳ではなく、特に最後のあたりは編集をしながら実は決めていたりする。ネタ切れで試し撮りで撮ったカットを入れたり、肖像権無視で顔を入れられたりしたEDPerもいるが、もはやEDPの前に個人は存在しないのだ、とおっしゃったのは今はOBのLED小林さんである。

「あんな部のどこがいいのぉ?」

「・・・・あやしいとこ・・..」