- 概要
- モクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹。
- 樹高3~6m程度。花期は9~10月頃。花は芳香を放つ。芳香はギンモクセイよりも強い。
- 雄花が咲くのと雌花が咲くのとあるが、日本には雄株しか入っていないので結実しない。
- やや寒さに弱い。
カレンダー
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花 | . | . | . | . | . | . | . | . | ○ | ○ | . | . |
剪定 | ○ | ○ | ○ | ○ | . | . | . | . | . | . | ○ | ○ |
肥料 | ○ | ○ | . | . | . | . | . | . | . | . | . | . |
植付 | . | . | ○ | ○ | . | . | . | . | . | ○ | ○ | ○ |
挿木 | . | . | . | . | . | ○ | ○ | ○ | ○ | . | . | . |
- 剪定
- コンパクトに仕立てたい場合は(切らない場合に比べて花数は少なくなるが)毎年少しずつ切り詰めて枝を円筒状に整えて行きましょう。
開花後の10月以降に花の咲き終わった枝を枝分かれしている部分から5~10cmの長さのところで切り詰めます。
- 2~3年毎に剪定する場合は、新芽が出る前の2~3月(11月~1月)に、長く伸びた枝を3~4年前の枝の位置まで切り詰めます。
この方法だとその年花数が少なくなることがありますが、翌年から普通に花を咲かせます。
- 木に葉がほとんどなくなるほどバッサリと刈り込んでしまうと枝枯れを起こすことが多いので注意しましょう。
- 植付け・植替え・用土・置き場所等
- 特に選ばないが水はけがよく腐植質を含む肥沃な土壌が適しています。
- 日陰でも生育しますが、花を咲かせるためには日当たりから半日陰の場所が適します。
- 寒さにはちょっと弱いため、冬の寒風が直接当たらない場所を選びましょう。
- 成木になってからの移植を嫌うので、よく吟味して植え場所を選びましょう。
- 植えつけは3~4月・10~12月に行ないます。
- 大株を移植する場合は1年前に幹の直径の4~5倍の位置で株元の周囲を掘って根を切り埋め戻して細根を出させます。
移植時にはていねいに根巻きをし、土をくずさないように植えつけます。
- 植えつけは、根鉢の大きさの倍の深さ、幅の植え穴を掘り、元肥として腐葉土や完熟堆肥などを混合して施します。
- 根鉢の周りに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。ぐらつく場合は支柱をします。
- 肥料・水やり
- 肥料は1~2月頃にリン酸やカリの多く含まれたものをばらまきます。
- 地植えの場合は、夏場などで極端に乾燥するときは以外は水やりは不要。
- 鉢植えの場合は、生育期に土の表面が乾いていたらたっぷりと水を与えましょう。
- 増やし方
- 【挿し木】6~9月に成熟し硬くなった枝を鋭利な刃物を使って長さ10cmほどで切ります。
1時間ほど水揚げをし植物成長調整剤を切り口に薄くまぶしてから赤玉土やさし木用土を満たした鉢や箱にさし木をします。
たっぷりと水やりしてビニール袋などで密封し日陰に置きます。
発根率はあまりよくなく発根まで時間がかかるので、なるべく無暖房の暖かい場所に春まで置き乾かさないように管理します。
- 挿木からだと花が咲くようになるまで5年ほど掛かります。
- 病害虫
- 丈夫ですが、風通しが悪いとカイガラムシやハダニが発生することがあります。見つけ次第、適応薬剤を散布して駆除します。
- 注意
- 排気ガスなどの大気汚染に敏感で空気が悪い場所だと葉の表面が汚れるので花芽がつかない・花が咲いても香りが弱くなることがあります。
生育期にときどき葉の表面を洗い流すように水をかけてあげると花付きがよくなります。

