- 概要
- エゴノキ科エゴノキ属の落葉または常緑の低木。
- 樹高5~7m程度。花期は5~6月頃。耐寒性に優れる。
- 名前の由来は果皮に毒があり、食べると「えぐい」ことから。
- 果皮をもむと泡が出るため洗濯に使われ、絞り汁を川に流して魚を麻痺させて捕まえるのに利用されていました。
カレンダー
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花 | . | . | . | . | ○ | ○ | . | . | . | . | . | . |
剪定 | ○ | ○ | ○ | . | ○ | . | . | . | . | . | ○ | ○ |
肥料 | ○ | ○ | ○ | . | . | . | ○ | . | . | . | . | . |
植付 | ○ | ○ | ○ | . | . | . | . | . | . | . | ○ | ○ |
種蒔 | . | . | . | . | . | . | . | . | ○ | . | . | . |
挿木 | . | . | . | . | ○ | ○ | . | . | . | . | . | . |
- 剪定
- 自然の樹形を楽しむため基本的には剪定しない。
- 花芽は短い枝の先にできる。
- 枯れ枝や徒長枝を切るときは、枝の途中で切ると残した部分から複数の新梢が伸びて樹形を乱すので、必ず枝の基部から切り除くように剪定する。
- コンパクトに仕立て直すときには、まず幹を好みの高さで切り樹形や大きさを考えて幹から直接出ている太い枝を適当な長さを残して剪定します。
- 春には枝からたくさん新梢が出るので、落葉期に必要な枝を残し、細い枝を基部から剪定します。
- 植付け・植替え・用土・置き場所等
- 横も縦も伸びるので、半日蔭~日向の水はけが良く水持ちの良い「広い場所」を確保します。
- 植え付けは厳寒期の1月~2月を除いた落葉期に行います。
- 乾燥する場所ではあらかじめ腐葉土や堆肥などを混ぜ込んで水もちの良い土にします。
- 若木は曲がりやすいので支柱を立ててあげましょう。
- 肥料・水やり
- 肥料は特に必要なし。
- 夏場など乾燥しすぎると早く落葉する。
- 鉢植えの場合は乾燥しやすいので春から秋は土の表面が乾いていたらたっぷりと水を与えましょう。
- 増やし方
- 【挿し木】春に出た枝が手で触って柔らかい時期の5~6月に枝を長さ10cmほどで切り取ります。
先端の葉2~3組を残して10分ほど水揚げをし、植物成長調整剤を切り口にまぶしてから赤玉土小粒やさし木用土に葉が触れる程度の間隔でさします。
たっぷりと水やりしビニール袋などで密封して秋まで日陰の風の当たらない場所に置きます。
秋には発根するので、3号程度の鉢に植え替えます。
- 【種】9月に熟した果実を採種し、果皮と果肉を水洗いしてきれいに取り除き、赤玉土小粒を入れた平鉢にまきます。
※果皮は有毒なので手袋をして作業し液汁が目に入らないように注意してください。
春に発芽して本葉3~4枚になったら2.5~3号鉢に1本ずつ鉢上げします。
- 病害虫
- カイガラムシ→幼虫の時期は比較的薬剤散布が有効、成虫は見つけ次第こすり落とす。
- テッポウムシ(カミキリムシの幼虫・幹の内部を食い荒らす)→殺虫剤を穴の中に散布して穴をふさぎましょう。
- 注意
- エゴノキの萌芽力は強く太い枝も出やすいので長期間樹形をコンパクトに保つのは難しく、また花も咲きにくくなります。

