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Take hold of every moment


My husband and I were visiting a friend one day.
突然の訃報に驚いた私は夫と共にすぐにその友人を訪ねました。
「あんなにもお元気で朗らかだった女性が、、」と私たちは道々愕然とした思いで語り合いました。玄関に出迎えてくれた友人は私たちの顔を見るなり、はらはらと涙を流しました。私は彼を抱きかかえるようにして居間に入りました。心からお悔やみの言葉を述べて亡くなった様子を話してもらい、彼が少しでも元気を取り戻してくれるようにと思い出話などをしました。(2018.10.5.)

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He picked up a package wrapped in silk paper and said " This isn't any ordinary package. "He opened the box and showed us a pair of silk pajamas.
その後で彼は大切にしまわれていたと思われる箱を持ってきました。その箱は絹のような美しい紙で包装されていました。

「これは特別な物なんです」そう言って彼は大事そうに包装を解きました。箱から出てきた物は絹のパジャマでした。


"My wife got these the first time we went to New York, eight or nine years ago. She never put them on . She was saving them for a special occasion. " He placed the box next to the other clothing he was taking to the funeral home.

「もう8、9年前になりますか、、私たちが初めてニューヨークに旅行したとき妻がたいそう気に入って、旅の思い出にしようと、是を買うことにしたのです」

「妻は一度だけ箱から出したことがあったのですが、着るのかな、、と思っていたら嬉しそうににっこり笑って眺めただけで、またもとのように包んでしまいました。彼女は特別な日のためにとっておいたのでしょう、そして、これを身につける機会はもう二度と訪れることはありません」

そう言って彼はいとおしそうに箱を撫でていました、それから葬儀場へ持って行く他の衣類の横にそっと箱を置きました。そしてこう続けました。


You see , his wife had just died unexpectedly . he turned to us and said, " Never save something for a special occasion. Every day in your life is a special occasion".
奥さんに死なれてそう悟ったのでしょう。
「特別なときのためにと言って何かを使わずにとっておくことはないですよね、は誰でも何時死ぬかは分かりません、生きて居る限り今日一日がその特別な日なんですよね」(2018.10.19.)

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His words changed my life. Now i relax more and worry less. I sit on the porch without worrying about anything. I spend more time with my family, and less at work. I understand that life should be a series of experiences to be enjoyed if possible, and survived through if not.
彼の言葉によって私はハッと気付かされました。
人生の、今この時が大切なのだ、明日のことをあれこれ悩んでいたら、大切な時間も美しい物も無駄にしてしまう、こんなに素敵な気に入っていたパジャマを一度も使わずに灰にしてしまうなんて、彼女も悔やんでいるかも知れないわ、そして私に忠告してくれているんだわ

「そうだ、これからはあれこれ悩まないようにして毎日をリラックスして生きていくことにするわ、ポーチにロッキングチェアー持ち出して、本を読んだりサンセットを眺めたりしてリラックスするの、あなたも傍にいてほしいわ、仕事は少し減らして家族と一緒に過ぎ酢時間を増やすようにするわ、物言わぬ彼女が人生について本当に良いことおしえてくれたのよ、」

「毎日の生活が出来ることなら喜びにつながるもので有って欲しい、もしそうでなくても、頑張って生き延びていればきっと良いことがある、、ということね」


I no longer keep anything for later. I use my best dishes every day. I wear new clothes to go to the supermarket, if feel like it. The words "maybe later " and " one day" have left my vocabulary. If something is worth seeing , hearing or doing, I try to see, hear or do it now.
もうこれからは明日のためにと言って物を取っておくようなことはしないようにしよう、、毎日の食事は一番大切な食器を使うようにするの、もし気が向いたらスーパーに買い物に行くときも買ったばかりのお気に入りの服を着ていくようにする、

「多分、後で、とか、またいつかね」という言葉は使わないことに決めたの、美しい物を見る、素晴らしい音楽を聴く、自然の中でせせらぎの音を聴き、小鳥のさえずりに耳を傾ける、スポーツを楽しむ、作品を作る、値打ちのある物は今すぐに始めるわ」

こんなことを考え、あなたに語りかけながら、私は彼女との一刻を過ごしていました
。(2018.10.26.
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I don't know what my friend's wife would have done if she had known she wouldn't be alive the next morning. She might have called old friends to make peace over past quarrels. It's small things that I would regret not doing, if I knew my time had come. I would regret and feel sad., because I hadn't told my family, not enough times at last, how much I loved them.

彼女がもし明日の朝は生きて居られないことを知っていたなら、何を考え何をしていたのだろう、そんなことを考えながらじっと彼女の顔をみていました。彼女は古くからの友人一人ひとりを懐かしく思い浮かべ、電話して楽しい時を過ごしたこと、今までの友情への感謝を伝え、最後に彼女が友達にしたかも知れないちょっとした過ちを詫びていたことでしょう。

もし私の死が底まで来ていることがわかったら今まで出来なかった小さな事をあれもしなかった、こうすればよかったなどと、くよくよしないように気をつけよう。わたしは今まで時間が無いと自分に言い訳をして家族とおしゃべりをするという人生にとてもじゅうじつした時間を無駄にしてきたし、自分がどれほどかぞくの幸せを願っているかということを伝えてこれなかった、、こんな後悔の念がわき上がってきました。(2018.11.23.)

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Now , I try not to delay anything that could make us laugh and bring joy into our lives. And , each morning , I say to myself that day should be a special day. Each day, each hour, each minute, is special.
私はこれからの指針として次のように考えることにしました。
「自分にとって楽しいこと、相手を喜ばせることが出来ること、共に素晴らしい時間を持てるときは何をおいてもそのことを第一に考えることにしよう、今日一日は私にとってかけがえのない一日であり、今生きて居るこの時こそが私の人生の総てなのだ」
このことを常に心にとめてこれからの人生を楽しい物にしていこうと心に決めたのです。

The point of this story
many people spend too much time worrying about the future instead of living in the present. But, as this story points out , it is necessary to stay contact with family and friends and make time for the things that are truly important.

きっと亡くなった友人も私を応援してくれると思います。そんな気持で友人の寝顔を眺めていると、何か微笑んでいるかのように見えてきました。 (2018.12.07.)

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