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The Trouble Tree

The carpenter I hired to help me renovate an old house had a rough first day on the job. A flat tire made him an hour late for work, his electric saw stopped working, and then his old truck refused to start.
私は古くなった自分の家に少し手を入れようと知り合いの大工さんにお願いしました。吉日を選んでもらったのですが、この日は大工さんにとって散々な一日になりました。

早起きして準備をし、張り切って待っていたのに大工さんはなかなか来てくれません。一時間遅れでやっと来てくれました。理由を聞いてみると、車のタイヤがパンクしたとのことでした。私も手伝って大工さんの指示通りに働き、順調に進んでいたのですが、突然チェンソーが壊れてしまい、仕事にならなくなりました。段取りを変えて他の仕事を先にし、やっと一日の作業を終えました。

「大変でしたね、また明日もお願いします」と労をねぎらって見送りました。ホッとした顔つきで「では、また明日来ます」と大工さんは自分のトラックに乗り込みました。キィを差し込んでエンジンを始動させようとするのですが、ガーガーと音がするだけで、エンジンはかかりません。私は気の毒になってしまいました。

「今日は三隣亡だ、事故がなかっただけで良しとしよう」と心の中で思い、大工さんを自分の車に乗せて家まで送って行くことにしました。(2017.9.15.)


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That evening, as I drove him home, he sat in seat quietly. After we arrived at his house, he invited me in to meet his family. When we walked toward the front door, touched the tips of the branches with both hand.
When he opened the door, his mood completely changed. His dark face was smiling and he held his two small children tightly and gave his wife a kiss.
今日の一日が大工さんにとって散々な一日であったからでしょうか、大工さんは車の座席に深々と沈み込むように座ったまま黙り込んでいました。家ノ前まで来ると、やっよ口を開いてこう言いました。
「有り難う、お世話をかけました、妻からもお礼を言ってほしいので、ちょっと寄っていってくれませんか」私は喜んでお邪魔することにしました。

門の脇に車を止めて玄関までの細い路を歩いて行きました。玄関のポーチの横に背丈よりも少し大きな木がありました。一本だけの木でしたので存在感がある木でした。大工さんはその木の前に立ちどまると何かおまじないでもするかように枝先の葉をそっと両手で包み込んでじっとしていました。それからつかつかとドアの前まで行き、何事も無かったように普段通りにドアを開けました。
「ただいま」と声をかけると中から女の子が二人、小走りに駆け寄ってきました。大工さんは女の子達を両手で抱え上げ、ギュッと抱きしめました。子供達は嬉しそうに大工さんの両の頬にキスしました。ちょっと遅れてきた奥さんとも軽いキスを交わしました。
大工さんの様子はドアの外と内とでは全く違っていたのです。
この大工さんの晴々とした顔を見ていると、私まで幸せに感じてきたのです。そしてあの散々だった一日が嘘のように遠く過ぎ去っていったのです。(2019.9.22.)


Afterward, as he walked me to the car, I asked him why he had touched the tree.
私は大工さんの家族とちょっと言葉を交わした後にすぐにおいとますることにしました。私が気になっていた木のそばを通ったのですが、今回は見向きもしないで素通りしてしまいました。私はますます理由を聞いてみたくなりました。そこで足を止めてたずねました。
「家に帰って来たとき、木の葉に触ってちょっとだけ立ち止っていたのですが、なにか理由があるのですか?それとも何かのおまじないですか?良いことでしたら私も真似しますから教えて下さい。

"Oh, that's my trouble tree", he replied. "I know I can't help having troubles on the job. But one thing is for sure :--- troubles don't belong in the house with my wife and my children. So I just hang them up on the tree every night when I come home. Then in the morning I pick them up again".
「ああ、あの木のことですか、、あれは私が勝手にトラブルツリーと名付けておまじないのように使っている木なんです。どんな仕事でも問題は起きますよね、私は仕事上の問題を妻や子供達のいる家庭にまで持ち込みたくないんです、それで、毎晩家に戻ったとき問題をトラブルツリーにかけておくんです、枝先の葉に触れて、ブツブツつぶやいていたのはそのための所作なんです。翌日の朝、仕事に出かける時に昨晩の未解決の問題を取り上げて、その解決のために努力するぞ、と心に決めて仕事場に向かうんです。可笑しいですか、、」

"The funny thing is ", he smiled, "When I come out in the morning to pick up, there are never as many as I remember hanging up to night before."
そしてこう続けました。おかしなことに、昨晩かけておいたものの数より減っているんですよ」

私は人生の達人の話を聞いた思いがしました。私が笑顔で家に入って行くと、妻は「何か良いことがあったの?」とニコニコ顔で聞いてきましたので、「あの大工さんがね、、」と事の次第を話しました。それから二人で人生の乾杯をしてディナーを楽しみ、最良の一日になりました。(2017.10.13.)

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Sometimes things go wrong even if we do out. Maybe we feel if we fail in work or school. Trouble can happen in life. So it's not a good idea to keep warring. At the end of the day. Why don't you try pushing your cares away and resetting your feelings? Then your heart will surely feel lighter the next day.
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