Two brothers Two brothers worked together on the family farm. One was married and had a large family. The other was single. At the end of each day, the brothers shared all of their produce and profit equally. 仲の良い二人の兄弟は、自分たちの農場守って一緒の働いていました。兄は結婚していて子供も何人かおりました。弟は独身でしたので、のんびりと暮らしを楽しんでいました。 その日の仕事が終わると、一日の収穫を均等に分け合いました。農作物を売って得た利益も等分しました。（2016.9.23.) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ One day the single brother said to himself, "It's not right that we share the produce and profit equally, I'm alone and my needs are simple." So each night he took one of his sacks of wheat and quietly walked across the field between their house, and left it outside his brother's house. 弟は自分の生活を支えていくには十分すぎる分け前だと常々感じて居ました。 「兄さんの所は大家族だし、それに比べて自分は一人だし、収穫を等分に分けるというのは不公平だ」そう思った弟は「善は急げ」と決心して自分の小屋に行き、小麦の入った大袋をヨイショッと担ぎ、畑の道を兄の家へとスタスタ歩いていきました。家に着くとまっすぐに納屋までいってそっと戸を開けて、同じような小袋の上に載せました。「ず～っと思って居たことが出来て良かったわい」と弟は晴れ晴れした気分で家に戻りました。 At the same time, the married brother said to himself, "It's not right that we share everything equally. After all, I'm married and I have a wife and children to look after me in years to come." My brother has no one to take care of him in the future." So each night, he took a sack of wheat and left it for his single brother. 一方、兄さんものことを考えて居ました。「収穫した物を等分に分けるというのは本当に良いことなんだろうか、自分は妻が居て子供もいる、将来トシをとってからも家族が私の面倒を見てくれるだろう、だけど弟は独りぼっちで可愛そうだ、私よりずっと蓄えが必要だ、そうだ、弟に小麦を一袋づつ持って行ってやることにしよう」そう決めた兄さんは」夜になると小麦の袋を担いで弟の家に行き、小屋の小麦の袋の上にそっと置いて帰りました。　（2016.10.21.) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ For years, both men were puzzled that their supply of wheat never seemed to decrease. Then one dark night, the two brothers ran into each other. Slowly it became clear to them what was happening. dropped their sacs and their arms around each other tightly. そんな状態で何年かが過ぎました。二人はどうにも合点がいかなくなってきました。 「へんだなぁ、、毎晩小麦を一袋づつ持って行っているのに、いつまで経ってもちっとも減らない、、」 兄弟二人ともそう思って不思議がっていたのですが、月明かりもかすかなある晩、二人は遠くから近づいてくる袋を背負った男を互いにみてとったのです。 「へんだなぁ、、俺みたいなヤツがやってくるぞ、、」近づいて良く見るとそれは兄弟だったのでデス。初めはじぶんのことは忘れてポカンとしていたのですが、すぐに事情を察知しました。 兄が弟を思い、弟が兄を思やる、その気持ちが無言の内に伝えられました。二人は袋を放り出してひしと相手を抱きしめました。　終わり　（2016.10.28.) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 目次へ戻る