不安解消のこぼれ話

 ロシア旅行が近づくにつれ、小心者の私は不安でたまらなくなりました。そんな不安に思っていたことと実際の経験を併せて書いてみました。
 一度の旅行ですので、至らないところも十分にありますが、ロシア旅行を計画している方の参考なるようでしたら嬉しいです(^^)

インツーリスト バウチャー タクシー ロシア語 英語 ロシア人 メトロ 治安 トイレ

インツーリスト
 ロシア旅行を計画すると、必ず聞く言葉。どうやら正体は、旧国営旅行社らしい・・・。旅行の予約に関する様々な確認などを、ここを通してしなければならない。タクシーや列車の手配、観光案内や通訳の手配、観劇などのチケットを取ってくれます。空港、主要駅、ホテルなど、あちこちにカウンターがある、旅行総合案内所みたいなもの・・・なのかな(?)実際にロシアに行くまではちょっとうざったい存在(^^;)。
 ところが・・・インツーリストがなかったら、ロシアで野垂れ死にしていたかも・・・というくらい、インツーリストにはお世話になりました。勝手がわからない旅行のアドバイスをしてもらったり。この存在がなかったら、誰もが大混乱のロシア旅行を経験するかも。

バウチャー
 予約(支払い証明)書。バウチャーに書かれていることは、旅行者が受ける当然の権利。こんなものをいちいち発行してもらうなんて、とっても面倒くさい。でも、私はバウチャーがあったおかげで、一枚15000円程支払っていたホッケーのエキシビジョンマッチのチケットを、わずか100ルーブル(約400円)のチケットにすり替えられる難を逃れることができました。ロシア人は結構大雑把なのかも・・・段取りも良くないし。そんなときに、彼等を黙らせる手段は水戸黄門の印籠もどきのバウチャー。これを見せられちゃったら、イヤでも言うことをきかないといけないのです(笑)バウチャーはいろいろな場で必要になるので、2,3枚はコピーするべし。

タクシー
 空港などでは、「タクシー?」と言ってくる運転手さんをよく見かけましたが、メーターが使えなくなったタクシーは、事前に料金の交渉が必要です。なのでタクシーは全て、インツーリストを通じて手配してもらいました。5回ほど乗ったタクシーの運転手さんは、みんないい人ばかりでしたが誰も英語を話しませんでした。ロシア語ができないのならば、流しのタクシーは極力避けた方が無難だと思います。仲介が入ると、割高の感は否めませんが、安全と安心料だと考えれば安いもんですよね。

ロシア語
 そりゃーもう、話せるに越したことはありませんが、ロシア語が全然わからなくても無事に帰国できました。どこで買い物をしても、料金を電卓で見せてくれるので困らなかったし、言葉が通じなくても気長に構えていれば何とかなりました。実際、ダーもニェットも知らなかった夫は、売店のお姉さんが話しているロシア語を理解していました。言っていることは分からなくても、状況を考えてからゼスチャーを使えば、コニュニケーションは取れるのだそうです・・・ふーん。もっとも、ロシア語が話せたら100倍は楽しい旅行になったと思いますけど(^^) 

英語
 ロシア人はほとんど英語を話さないようでしたが、ホテルやインツーリスト、観光客向けのレストランなどでは英語を話すスタッフもいました。比較的サンクトペテルブルクの方が、英語が通じる感じがしました。道に迷ったときは少し困ってしまったけれど、普通の旅行を楽しむ程度ならば十分。ただ、何となく感じたことは、一般のロシア人は英語で話しかけられるのにうんざりしているようでした。ソ連崩壊後、多くの旅行客が流れ込んできて、当然のように英語を使ってくる。もちろん、ロシア語が話せないのだから、英語がコニュニケーションツールになるのは当然のことですが、ロシア語やロシアの文化を理解しようという姿勢は、とても大切なことだと思います。

ロシア人
 ロシア人はハンサムが多い・・・じゃなくて、あまり人なつっこい人はいませんでした。ロシア人と日本人は似ている・・・なんて言われることもあるらしいですけど、確かに仲間内にはいるまでが大変そうな民族だと思いました。仕事中に仲間と談笑しているロシア人(←おいおい^^;)の輪の中に入って行けたら楽しいだろうなぁ・・・と眺めているだけで終わってしまった。モスクワの人々よりも、サンクトペテルブルクの人の方が勤勉な感じ。
 会話はできなかったけれど・・・タクシーに乗っているとき、一生懸命ロシア語を読もうとしていたら、運転手のお兄さんが、にっこりと辛抱強く発音を教えてくれました。また、チェスカの前を通った時、「チェスカだ〜♪」と歓声をあげると、「ちぇ〜すか〜」とうんうん頷く運転手のおじさん。ロシア人ってカワイイ。こちらがロシアの文化に触れようとすると、親身に応えてくれるんですね、きっと。ただ、言葉の壁が大きくて、それ以上のコミュニケーションをはかれないことが残念ですが(^^;)

メトロ
 本当に、ロシア語しか書かれていないんですよぉ〜。慣れるまでは非常に大変でした。メトロに乗るなら、キリル文字が読めたらサイコー。行き先の確認と停車している駅がわかるだけで、随分と効率が良いです。それと、治安上も・・・メトロでは東洋系の人は見かけませんでした。それだけすごく目立ってしまう。ガイドブックを広げて、明らかに旅行客をアピールするのは避けた方が当然良いと思います。
 メトロは入口だけチケットを通して(サンクトペテルブルクはジェトンのみ)、降りるときはそのまま。それが良いのか悪いのか・・・乗り換えがあるときは、必ず外に出てしまった私達(^^;)モスクワの環状線の乗り換え以外は、もしかしたら地上に出ないと乗り換えられないのかも。

治安
 ロシアの治安に関しては、良い噂を聞かなかったのですごく心配でした。ところが、不良警官にも会わなかったし、スリや泥棒にも出会わなかったし、フーリガン(不良)にも会わなかったです。もちろん、体力が無くて夜遊びができなかったからかもしれませんけど・・・(笑)
 ただ、メトロの駅には怪しい人が数名いたそうです。じーっと乗降客を眺めていて、カモをつけ狙う。私もカモにされそうになったそうです(注意力散漫だと叱られました)。何度かロシアを訪れている人は、「今までで一番治安が良い」と言っていましたので、私達はラッキーだったのかも。

トイレ
 海外で困るのはトイレの習慣。ロシアでは、中に人がいるのか確認するために、ドアの隙間から足を入れるそうです。中から足が出てきたら、満員(?)の証拠。この習慣をすっかり忘れていた私は、マクドナルドで思いっきりドアを開けたら、中に可愛らしいお嬢ちゃんがいらっしゃいました。恥ずかし気に慌ててドアを閉める女の子。お詫びの言葉も知らない私(^^;)すご〜く、気まずかった。
 また、革命広場などの観光客が集まるところには、有料トイレがありました(私は利用しなかったので、どんな感じなのか分かりません)。ホテルの近くには、工事現場にあるような簡易トイレ(こちらは無料)もありましたが、側を通るだけで匂うんですよ・・・コレが(^^;)でも結構人気がありました。みんな、勇気ある〜。

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