【2004年1月】

1月11日(日)  とらさん、動く
男はつらいよ、44作
マドンナが吉田日出子で、ちょっと?な感じ。
前作よりはだいぶ元気で、動きもあり声も張りがあった。
前作以上に満男が大活躍、旅館の池に二階から突っ込む。
鳥取のどこなのかわからないが、とてもよさそうな古い町がでてきた。あんなところに行って、散策してみたいな、一人きままに。

1月10日(土)  不気味なこと
防衛庁長官の顔は相当やばい。
顔のことをとやかく言う義理はないが、なんというか気持ち悪いの。
さらに言うと不気味。
防衛というか国防というか、軍隊を率いる人というのはそれなりの重い雰囲気をもって、人を安心させ包容力があるものがふさわしいと思うのだが。
あんな人に、いくら国家やら国際貢献やらいろいろ難しい観念的なことを説明されて危険な任務を命じられる身になったら、売れないものを売ってこいって言われる営業マンのほうがよっぽどいいや。
小泉さんもそうだけど、この自衛隊派遣という人命を左右する事柄について人相悪く独善的な感じの人たちばかりで進めているような気がする。官房長官の人を馬鹿にしたような言い方は我慢ならないので、テレビでみかけるとチャンネルを変えることにしている。
やっぱり見かけは大事なことだ。

1月9日(金)  秋日子かく語りき
大島弓子の「秋日子かく語りき」が泉ピン子主演でドラマ化されたそうな。それもNHKで。それも毎日やるやつらしい。
あの話でそんなに長くやれるものかと思うが、15分で5回、75分か、それくらいだったらなんとかなるのか。しかし大島先生が泉ピン子でいいよ、と言ったということだろうか。もうちょっと違う感じだと思うのだが。

去年、新聞で新年ドラマの話のなかで「秋日子」の件を読んだときはそんな風に思ったのは、さして興味もなく、どうせ仕事でみられっこないからである。
その予測どおり新年1週目からぼろぼろ状態になってしまうほど超多忙で、そんなドラマを思い出すことはまったくなかった。
ところがそれが幸いしたのか、最終電車で家にたどり着いてみると、再放送をやっていた。1回15分を4回まとめて再放送、よくわからないがお得な感じである。(ビデオにとってもとびとびになるから結局見なかったりするし、こういう疲れた夜はなんだかだらだら見ちゃうし)

神様の使いが京本だったり、おばさんの旦那が津嘉山正種だったり、なかなか面白いキャスティングなのだが、話自体が????なので困った。大島先生の原作を知っているかどうかでだいぶ評価が変わることは間違いがない。いや、否定されるだろう。こわいこわい、ピン子でよかった、どんなに顰蹙を買っても気にしないだろうし、誰も同情しないだろうし。こういうのを作ってしまう人が悪いのだろけど、それだったら、クレジットに「秋日子かく語りき」などを参考にしました、とか書けばいいのだ。
マンガがもっていた、かなしくともたのしい、という感じは確かに劇中でピン子は表現していたのだが、どうしてそんなにひっぱらなくちゃいけないのかわからん。

1月8日(木)  とらさん動かず
男はつらいよ43作
寅さんはほとんど動かず、満男ばかりが大奮闘。
これが1990年、すでにこのころからかなり体調が悪かったのか。
しかしゴクミっがかわいい、あの当時はわからなかったけど。

1月5日(月)  佐野元春よ、そりゃないぜ
佐野元春の「ビジターズ」がリリース20周年のアニバーサリー盤となった。ボーナストラックとして当時の12インチのバージョンとか入るらしい。
当時、中学生で、現在の多くの評価のように「斬新で新時代を切り開いた問題作」などとは全然思わず、ただ聞いていた。「トゥナイト」はいい曲だと思って、ラジカセのヘビーローテーションだった。尾崎よりも佐野だったかな、周りはみんな尾崎だったけどね。
私の80年代体験のいい思い出である。そういう年頃のBGMだった。



1月4日(日)  (無題)

1月2日(金)  クイズミリオネア 新庄剛1000万
駅伝ってやんとなく見ちゃうよね。
で、明日も見ちゃう。
だけど、最後まで見ないから結果はいつも良く知らない。

新庄剛の野球の能力は良く知らないが、この男の運の強さは立派な才能だ。この運の強さだけで監督ができるぞ。

はっきりいって学業はほどんどやっていないだろうことは、番組進行中のしゃべりや問題に対する答え方で明らかであった。

「1588年に刀狩令をだした戦国武将は誰?」
A:上杉謙信 B:織田信長
C:豊臣秀吉 D:徳川家康

これがわからない新庄は2本100円で買ってきた鉛筆を転がした。直方体の鉛筆の4面にABCDを符っておいて転がしたのだ。でこの「エンピツ転がし」によりC豊臣秀吉を答え正解。

「水戸黄門の「格さん」の本名はどれ?」では50/50で、勘で切り抜けた。

「もとはギリシア語に由来する「コレステロール」の単語の正しい切れ目はどれ? 」
A:コ・レステロール B:コレ・ステロール
C:コレス・テロール D:コレステ・ロール
「『ステロール』が気に入った」と正解のBを選択。このあたりは運がいいだけでなく、答えのほうから新庄のセンスの網にかかりに行っている感じさえする。思ったとおりに世の中のほうが動いてくれる、なんてすごい人だ。これで750万

そして1000万トライ
「「御伽草子」に書かれている昔話「浦島太郎」の主人公・浦島太郎の年齢はいくつ? 」
A:12〜3歳 B:17〜8歳
C:24〜5歳 D:31〜2歳
「全然わかんない」ので「エンピツにかけます」
2度転がして2度ともCがでる。「じゃあC」
これで1000万。

本当になにか裏付けがあって答えたのはJAFの出動理由くらいで、あとは全部勘。
「Aがでていないから次はA」とか。

その後がまたいいんだ、その超ラッキーエンピツを惜しげもなく観客にあげてしまう。
あのエンピツがすごいわけではないので、もらった人も物を書く以外に使うと大損こきますよ、きっと。

コウイウヒトニワタシハナリタイ

新庄の次の細木数子も相当すごいが、完全に新庄がくっていましたね。
占い師よりすごい新庄、これから要注意だわ。

あと向田邦子のドラマをTBSがやっていたけど、山口智子が向田役。
正月でなければ見る気になったかな、再放送に期待。



1月1日(木)  とにかく新しい年になった。
いろいろ考えたくない時にこそ人はめでたい、なんていうものである。
というか、めでたいことを適当に予定しておくことで生活にメリハリをつけていると思う。
ちょっとでも考えることができるなら何事も手放しで「めでたい」なんていえることはなにもないのではないだろう。
日本の軍国時代には出征が決まると「めでたい」と言って赤飯を炊いて祝った、なんてシーンをテレビでみたことがある。この時の当事者たちの気持ちなんか私の想像とはぜんぜんちがうものだろうが、年々、私的な正月の「めでたい」はそんな感じである。なにがどうなっちゃうの?得るよりも失いながら生きている。「脂ぎったマネー」に引き渡しているものがなんだかわからないが、それはもう得ることができないもののように思う不安。それで、ささやかな生活を維持している、のだが。ただ、そのマネーがどうなっちゃうのか。もう収入は増えない、年金ももらえない、ローンも組めない(そういう予定はないけど)、子供が育てられない(そういう予定もないんだけど)。
で、今年はそういうこと「不安」を払拭し、みんな明るくなろうよ、というのなら「めでたい」のだが、そうじゃないし。やればやるだけ、時間がたてばたつだけ、悪くなるような気がする。そういうふうになってきている。今まですごく無事にすごせてきたのに、これからは無事でない、そういうことを感覚がわかってきている。
安全ではないということはもう自由ではないのだ。
安全でないのに自由を感じること、それが十代に自分の身上だったはずだ。それなのに(深夜のだれもいない街区で月にさけぶぜ)。
まあ、仕方がない、けど、まだ勝負がついたわけはない、オンザロードアゲイン、白黒つけるぜ、ゼブラーマン、ってな感じかな。
しかしホントしんどい、今の状態は私なりの正気な状態なのだが、これをこの状態で保つこと、むずいが、それなりにやっていると楽しい、ことも稀にある。

「けとばしたい背中」だか、そういうタイトルの本を本屋で見た。わかるよ(Uターン土田が安岡力也を真似しているところを真似している)、いじめっ子だった私の過去が痛むわ。

ケインも年をとるわけで、筋肉番付も面白なくなってきた。というか、見る目が肥えてきたみたいで、シーズン中に惰性でナイター見ているのと同じくらいの興味しかなくなってきた。面白いものっていつかはこうなるのよね。