【2003年12月】

12月31日(水)  (無題)
とらさんをみる。これで42作目か。
満男が浪人、寅は満男に酒を飲ませて大顰蹙、おいちゃんおばちゃんさくらと喧嘩


今年の大晦日は格闘技戦争。
こういう時こそしっかりと紅白を見るが内容的にきつい。
紅白の舞台にもそろそろソファーかテーブルが必要か。
総合司会と出場歌手のトークと歌。
4時間枠で、1組10分で24組

12月30日(火)  (無題)


12月26日(金)  砂の器
年明けからの東芝日曜劇場は中居正広主演「砂の器」が始まる。
「うわ、なんだよ、これ、」ではないだろうか、あの野村芳太郎監督の映画をみて感動してしまった人たちにとっては、見る前から駄作でしかないだろう。
SMAP人気、そして「白い巨塔」の成功に目をつけたのだろう、間違いない。
中居君が「白い影」並みにがんばってもどうにもならんような気がする。これはこれでよいドラマになるかもしれないが、比べられるものが大きすぎる。ほめるのもつらいかも。
「白い巨塔」も田宮次郎と山本学のを見た人たちにとっては今のバージョンはなんか軽いだろう。

たしかずっとまえにどっかで「砂の器」をドラマ化したことがあって、結局たいしたことなかったこともあったなあ、なんだっけかな、調べてもわからんかった。

竹中直人の得意芸のひとつに、一人「砂の器」があったと思う。初めてそれを見たときは、映画を未見だったのでよくわからなかった。(でも結局、勢いにおされて笑っていたのだけどね。高校生なんて馬鹿な生き物だ)あれの中に「加藤嘉さんが」となんども言っていた。「そんな人、知らねえ」って物まねがなんだかよくわからないけど面白かった。丹波哲郎の真似とか、加藤剛がどうだとか。

その後、数年たって映画を見ることになるのだが、こんな悲しい映画だったのか、竹中、と思った。あれは人を笑わせるためにやっていたんではなかったのか、こんなに俺は感動したんだよ、ってことを大勢の人に伝えたかったんだね、直人は。
おお、直人、同士よ!!!
あの加藤嘉さんのあの芝居、すごかった。あれで泣いちゃう、あそこは「ほたるの墓」と同じくらい涙腺をきく。後半、30分、主人公であり、殺人者の和賀英良の半生が「宿命」という曲をバックに丹波哲郎の今西刑事から語られる。この30分で映し出される日本の四季折々の美しい風景、これはちょっと反則だろう。これだけで泣く準備ができちゃうからね。さすが山田洋次。途中丹波がセリフに詰まる場面がある。
いいシーンなんだよ、ホントに。これだけは死ぬ前にみるべきだ、映画をみることができるならね。

加藤嘉さんの千代吉さんって人がライ病で、その療養所にいて、その息子がどっかいっちゃっている。外の世界でその息子・秀夫(大人になると加藤剛)の面倒を見ていた三木巡査(緒方拳)が、「秀夫は立派になって必ず迎えにくるから」という内容の手紙を書いて千代吉さんを励まそうとした。その手紙を丹波が演じる今井刑事が朗読する。
「必ず、必ず、う、う、う、必ず、必ず・・・・」
竹中一人「砂の器」でも真似されていたのだが、スクリーンから伝わってくる圧力の量がすさまじい。後に丹波は「役になりきった、自然と声がつまった」
ああ、泣けてくる。
こうして詳細に触れているだけで、泣けてくる。
というわけで、ここらでひとまずやめる。
本当にすばらしい映画、原作者の松本清張が「原作をこえた」と評した作品、泣きたい人、絶対に泣ける、間違いない。


12月25日(木)  くさなぎ剛君の行く末について
「ぷっスマ」もなぜか特番をやっていた。
剛、ユースケ、ゲストがなにかの絵を書いて、もっとも似ていない場合には罰ゲームというやつをやっていた。
今回もすさまじいほどの無茶苦茶な絵を描いていた。魚なのに足があったりする。
東幹久も相当ヤバかったが、剛のは不自然な感じで思考力の成長が止まってしまっているかのような言い訳するので性質が悪い。
しかしSMAPの中で、今後の30代を渡っていくには剛はどんな展開をするのだろう。
ドラマではそこそこだが、あの顔なのでズラかぶると誰だかわかんなくなっちゃうもんね。現代劇しかないだろうな、それも弱い系の役ばかりのような気がする。
バラエティでは「ぷっスマ」が目いっぱいでしょうね、ユースケ以外の人と組んで番組やるなんてあるのだろうか。
なんてことを思っていたら、今度秀吉をやるらしい。
猿年だからか、と思っていたら、年内に放送だそうで、一晩で秀吉ドラマやってしまえというのは最近の発想ではないような気もする。まあ、くさなぎだからいいのか、それで。
とにかくあれでは猿ではないよ、あんな白くて鰓のはった猿がいるのか。かなり無理がある。
しかし信長を藤井直人がやるので、これは大賛成。なかなか美しい。

12月24日(水)  クリスマスというより
「笑っていいとも」のクリスマス特番は何気に毎年やっているような気がする。
連続しているとしたら、15年くらいになるだろう。
さんま師匠がレーシングスーツに灰色のメイクででてきて「スズキオグリ」なんて言っていたころからやっている。(このギャグわかるか)
今年も21時からというオンエア時間は、昼のレギュラープログラムがいけてない会社員に見られていることをよーくわかってのことだろう。昼は社員食堂などでなんとなく毎日見ているいいとも視聴者はイブだというのに21時にはテレビを見ている、ということなのだ。くやしいけどあたってまんがな。
ていうか、仕事的には年末なのに結構忙しくて、できれば仕事したかったんだよ、していればこんな早くに帰ってこれなかったんだよ、それをみんなが早く帰りたがるものだからできなかったんだよ、まあいい、そんなこと。
「笑っていいとも」クリスマス特番で一番好きなコーナーは最後のものまね紅白で、紅白形式で出演者がそれぞれなにかのものまねをするものだ。特に紅白に意味はないのだが。
それでその中でも面白いのは関根勤である。今年は藤岡弘、(←この点が重要)だった。似ているのだが、そっくり、というわけではない。彼のものまねはたいていそうなのだが、形態が似ているから笑うのでなく、心からその人物へのリスペクトが表現されているから笑うのだ。ディテールのデフォルメというよい、心とか思考を真似るのである。対象の人物が怒ったり、笑ったりしている心情が似ているのでおかしいのだ。心なんか見えやしないのに、似ているように思えるのだからやっぱりすごい。
山口も面白いのだが、あくまで形態が似ていることが笑うかどうかのポイントになってしまう見方をしてしまう。だから寅さんはそこそこ似ているんだけど、あまりおもしろくなかった。関根さんの場合だったら、あの程度似てしまえば笑ってしまうのだろう。
対象への愛の深さが違うのだろうね。

12月23日(火)  なんだかな
猪瀬

くさなぎ

12月22日(月)  NEWS 23 よいお年を、本当にそうだな
本日の師走の空は穏やかで、週末の荒れ具合が堪えた体がほっとした。

というわけで、明らかに自衛隊派遣に反対で、憲法改正にも反対な筈の筑紫哲也が、賛成反対両派からの話をまとめながら、最後の落ちに丸山真男をもってきた。筑紫さんは早稲田だったか、丸山門下ではないので、その著作を通じて丸山に影響された多くの60年代の左翼青年の一人であろうか?
不作為の責任、なにもしていないことが罪、これは私も受験用に読み漁った丸山の本の一節で、丸山思想の黒光りする鍬の柄みたいなものだ。この人の一生はこの不作為の責任を未だに誰もとれない日本人への苛立ちであろう。繰り返しこの告発を行う。
丸山のこの言葉をわれわれに突きつけることで、筑紫はこの国の時代の変わり目に心して臨むように国民に告げているつもりだろう。
いやさ、そういう難しい話は23時にやっちゃだめだと思うね、趣旨的には確かにそうなんだけどね。
なんつうかいらいらする意見ばかりみてしまったので、筑紫の締めの言葉「よいお年を」に「ああ、本当そうだな、いい年だったらいいな」と若干大きめの声で返すのであった。


12月21日(日)  山下達郎 クリスマス・イヴ
「山下達郎、サンデーソングブック」は恒例の「年忘れ夫婦放談」。放談というよりは、「超常連」の人たちの「お楽しみ会」である。日曜の14時からのプログラムでなく、深夜放送のノリがあって、最後のラジオ世代としては懐かしい感じがする。
放談というほどの痛快な話もでないのだが、ときどき「へえ〜」×10くらいの話がでてくるので、聞き流してはいられないので舐めてはいけない。
そうは言ってみたものの、私が知らないだけなんだろうか、「クリスマス・イブ」はもともと山下氏がまりあさんのために書いた曲なのである。もと曲をつくった段階でレコード会社から却下されたため、山下氏が詞をつけ「メロディーズ」というアルバムの最後の曲として収めた。その時はその程度の扱いだったのである。
私もよく覚えているのだが、そのアルバムがでたのは83年の7月か8月ごろであったはずだ。というのは、2つ上の兄がそのアルバムをレンタルしてきて、私にもダビングしてくれたのである。それが夏休み中だったのだ。
「ジョディ」「高気圧ガール」といったほうが印象が強くて、「クリスマス・イブ」は3番手か4番手だった。20年も前のことなのか。(やばいやばい、本当の歳がばれちまうぜ、藁)
確かシングルきったのはその数年後で、例のシンデレラエクスプレスが始まったころでしょ、たぶん。
その後、毎年シングルを切るようになったので、ついには歌を入れなおししたりして、いい音になっているらしい。英語版も入って、カラオケは無論である。
そしてついにレコード大賞特別賞。

なにがいいんですねえ、あの歌。
ラップ調にカバーされたり。
だって結局、振られてさびしいクリスマスだったってことでしょ?
詞の雰囲気がいいのかな、雨が雪になって、しんしんと積もってゆく様を、振られたあとの静かな気持ちで眺めている、というのが。
演歌、っていえば演歌の世界か。「北の宿」と同じ世界かもしれんね。

そういえば今年も山下達郎イヤーだった。
キム拓のおかげとは言え、「ライド・オン・タイム」がリバリバル大ヒット、「200トンの雨」が再録リリース(これも映画のおかげか)と話題の多い年であった。
来年はアルバムもでるそうなので期待したい。


12月19日(金)  俺たちの旅 いつまでしてんだよ
「俺たちの旅」って私が高校生のころに再放送をみてはまった。
もともと兄貴が見ていたのをなんとなく一緒に見たんだけど。
カースケ、オメダ、グズロク、ワカメが大人と対立しながら、自分たちの生き方を模索していくんだけど、ある意味「ふぞろいの林檎たち」よりも面白かった。「ふぞろい」よりも話が単純で漫画ぽかったのね。
中村まさとしがやたら元気で、ちょっと暗めの田中健、そこに同級生のよう子がいてよくある三角関係なわけである。後の鎌田作品には多くの「○角関係」があるが、この時が発端であろう。

で、続編が何年かおきに作られていて、その度見逃さずみてきたのだが、回を重ねるたびに「うーむ」なんだね、まあ、つまらない。
オメダなんか市長になっちゃうんだから。カースケはビジネスマンで世界を飛び回ったり。グズロクは予想通りになったけどね。

というわけで、今回はカースケ対カースケ息子なんだが。
このレベルであれば、日曜昼でもいいんじゃないの、って感じの寒さ。
明らかに同じ日にとっていることがわかるシーンがいくつもあって、それが雨の日で、だから全体に暗かったことがなんだ寒くて、「生きるってのは楽しいことなんだ」と雅俊がいくら息子に怒鳴っても、なんだかな。

あの歳になって旅するなら、そろそろ寅さんみたな感じで、風景のきれいなところとかさ、してみてはいかがか。

12月18日(木)  やわらちゃん

12月17日(水)  ああ
なんという徒労感であろう。
「共犯者」の終わりはなんのカタルシスもない、「ファイトクラブ」のカリカチュアとだった。
いやまだ「ファイトクラブ」のほうが性質がいいな、一応変だけどつじつまはあったみたいだったから。こっちのうほうがつじつまが合わないことばかり、きっとそれは作っている側の確信犯的なことなんだろうけど。スーパーの店員から三上に対して傘が差し出される。「いつも奥様にはお世話になっていますので、この傘を」というシーンがあった。結末を知っている人間がこの場面があとで説明できないものとなることを知らないはずはない。どうしてこんなつくりにしたのか、考える気にもならないが、このあたりを悪意ととるか、謎を多くすることによって深みを演出したととるのかでドラマの評価は分かれるだろう。自分は前者の立場で、とにかく面白く作っておいて、結末で誤魔化してしまえ、だって視聴率がもっとも優先されるべきなのだから、というテレビ的悪意がここでも実践されていたわけだ。罪深さという点では、視聴率操作の発想とあまり変わらないと思う。こういうの繰り返すとドラマなんかみなくなるよ。

12月14日(日)  えぐっちゃん
市川染五郎が坂本竜馬をやるらしい。
正月、テレ東の12時ドラマなんだが、あんなん全部見る必要がどこにあるのかのお。
あれの企画にはなんだか風情が感じられんのだよな。例えば紅白、これをみたらいよいよ年越しか、とか、CXのかくし芸は正月か、とか。12時間ドラマとかって、なんか24時間テレビとかとノリが似ていてなじみにくい。正月にやる必要ないじゃん、いつでもいいじゃん、その意味では大晦日の格闘イベントもそうなんだけど。

で、なにが言いたいかというと、今度の大河ドラマにも坂本竜馬がでてくるのだが、誰が演じるかと言えば、えぐっちゃんなのだ。市川某よりよっぽどいいぞ、寺島しのぶの暴露本のおびえているような奴に竜馬はできない、やっぱり森高の旦那だよな。というか、私は市川がキライなんだな、きっと。

12月13日(土)  ヒロスエ
広末涼子が結婚することがわかったのだという。妊娠しているのだそうだ。
女性タレントは軒並み妊娠と堕胎をくりかえしている、というのが中学のころの常識であった。テレビとか雑誌ではぶりっこしていても、私生活はインモラルなやつらなのだ。高部ともこの事件とか、その後も写真誌などで繰り返しその手の写真が掲載されるのだから、あの当時の妄想は間違っていたわけではない。それにしても奥菜恵とか藤本美貴とかのレベルとなると想像をこえていたが。
広末さんは奇行がひどくて芸能生活にも支障をきたし、商品価値は全盛期の何分の一になった。携帯電話のキャラクターをやっていたころは、その会社のカレンダーにはプレミアがついたものだ。「後になればもっと値段があがるかも」というスケベ心から未使用で保有していたカレンダーの存在などすっかり忘れていたのだが、最近、押入にて発見、しかしプレミアどころかほとんど価値なしらしくどうしたものかと思っていたところに今回の結婚報道である。
トップアイドルがゴシップを繰り返していくとどうなるか、宮沢りえというオチがある。一方で杉田かおるというオチも。(あれはちょっと種類が違うか)雛形あきこ、アムロとしゃれにならないオチだしな。で、広末はどうなるか、旦那のほうが例によってなんだかわからないが、デザイナーなの?芸能人なの?こういうケースはだめなんだよ、だぶん。うまくいったのはもしかしたら長門裕之と南田洋子、田中美佐子と深沢くらいか。いやもっといるのか、しかしあの秋本奈緒美となんとかって若い兄ちゃんはルミコと賢也になるかな、でもダンスしないか、しかしどうしてこうも楽しくなるのか、芸能人の結婚つうか離婚っていうか。
しかしまだ23歳なんだって、広末ね。芸能界なんかとっととやめて普通に暮らしたらいいのに。広末だと位置的にそれは難しいのかねえ。

12月11日(木)  白い巨塔
沢村一樹がカッコよすぎ。
惚れちゃうかも。
しかしこれで、財前は教授となったのだが、決戦投票で見所なく財前に決まったように見えてつまらなかったな。こんなあっさりすますんだったら、今までのなんだったのかと、見続ける意欲に影響するな。原作だともうひと波乱があるんだけどね。
その後も、黒木の猿芝居にうんざりだし。
で、やっぱりおいしいところはえぐっちゃんだよね、里見先生がでてくるとほっとするようになってしまった。
たぶん2月くらいに里見先生と財前が法廷で対決するんだが、嫌がおうでも盛り上がるだろう。だから見ちゃうだろう。

12月10日(水)  レンジ
共犯者
石橋レンジの復活なのか、この前もライオン先生にエロ校長ででいたし、CMではジョージアで、米倉、サトエリ、矢田亜希子と競演、いったいどうしたっていうんだ。焼け出された長髪はすっかり薄くなっちまったっていうのに。
しかしこの話、どうやってオチにもっていくのか。はしのえみは冷凍の死体で発見されることになる。果たしておきな恵は無事なのだろうか。
どうも三上寛はレンジには捕まらなさそうだが、美咲にとって都合が良すぎる男なのだ。とりあえずあの社長ともつながっているらしいのだが。この展開で最終回というと、これまでの経験からいやな感じだ。

12月9日(火)  あなたの隣に
北村がすごくよかった。凶暴な変質者をやらせたら、三上と佐野を抑えて金メダルとれる。
最終回といっても半分しか見ていなかったのでなんだかよくわからない部分ばかりだったが、いかりやさんの声は演出であんな感じだったのだろうか。ガンのおかげであんなんになったのか。顔の色艶、張りがないのも気になった。そういう意味でテレビ画面に釘付けになった。

しかし最後にちょっとだけ役所がでてきたが、あれに意味なんかないのだろうね。

12月5日(金)  疲れたときは  (-_-) いまいち
汐留にはいい本屋があります。客がいなくて静かで、それなのに品揃え充実。
今をときめく街で、置いてきぼりをくったみたいな場所があることにびっくりしましたが、いつまでもこのままで、と次の瞬間には祈っていました。
12月もこの時期になると、汐留もクリスマス仕様になって、日テレあたりの広場ではツリーの前で音楽演奏なんかあったり、どこもかしこもキラキラ光っているのです。電通の広場もそんな感じで、立ち止まってその風景を携帯電話のカメラに収めたりしています。
それなのに、そんな日テレのビルの道路を挟んだ共同通信のビルはそんな世間を冷静に無視したようにそびえているのですが、その中に本好きにはたまらない場所があります。
本屋の中でもメジャー中のメジャー、八重洲ブックセンターの汐留店がそこです。1階から3階までのフローがそれぞれ特長的なレイアウトをしていて、たくさん種類の本が並べられています。本店のごちゃごちゃ感から比べると、こっちのほうが本を楽しめる空間でしょう。特に2階、洋書の写真集をじっくり眺めることができるし、趣味の本からマーケティングの専門書まであるので、フロアーを散歩すると自分の頭のなかの整理にもなります。
3階は一般の本屋に近いレイアウトで、雑誌や新刊書、文庫本が並んでいます。売るものは売らないと商売になりませんがな、2階の芳醇な本の匂いが商売の匂いに変わるのでそんなふうにも思えますが、いやいや、この本屋、奥深い。
イマワノ清志郎の特集コーナーで、著作、詩集、絵本だけでなく、DVD、CDを販売していました。さらに奥に進むと、そこには松田優作コーナーがあって、「太陽にほえろ」のDVDやTシャツ、ポスター、そして写真集が置かれています。こういってはなんだが、この二人のものが週刊アスキーより売れるわけがない。ほとんど売れないだろう。なのに、こんなところで。
というのも、平日、ほとんど客がいない。本日、私は3時間近くこの素敵な空間でぶらぶらしたが、すごくよく思い返してみてもすれ違った客は15名以下だったと断言できるほどです。
そもそも私は本屋さんには長居することは滅多にないのです。肩触れ合って立ち読みするのが嫌だし、自分がじっくりみたい棚に邪魔がはいるのが煩わしいしので。でもここはそういうことが皆無なので、いくらでもいれる感じです。
どうしてこんなに人気がないのかわかりませんが、いつまでもこのままで、と切に願います。普通なら年度末でつぶれると思いますが、その日までここでたっぷり本に浸りながら疲れを忘れたい。