監督:ニック・カサヴェテス
主演:デンゼル・ワシントン、ロバート・デュヴァル、ジェームズ・ウッズ
息子が心臓病に。保険はきかず、会社ではリストラ、国の補助もない。衰弱してゆく息子を前に父は決断する。拳銃を手に、大病院の救急病棟を占拠、人質をとり要求することは「息子に心臓移植をしてくれ。」
この映画でのデュバルおじさんは、このお父さん役のデンゼル・ワシントンを説得するシカゴ市警のベテラン警部補フランク・グライムズ。この重厚な社会派ドラマで、しかもワシントンと渡り合う役とは役者冥利につきるというもの。他にもジェームズ・ウッズ、アン・ヘッシュ、レイ・リオッタ、と演技派がそろった。みな脚本に惚れ込んでの出演で、ギャラも格安で請け負ったらしい。
「フォーリングダウン」の時の刑事役では、キレたマイケル・ダグラスをめげることなく追っかけていたけど、今度は違う意味でキレたお父さんと渡り合う。ここ2作「シックス・デイ」では愛妻家だったし、「60セカンズ」ではカーキチ親父だった。渋さがちょっと遠かったので、深みのある渋さを期待している。