DATA
Rleased at 1997
LIVE AT THE SANTA MONICA CIVIC AUD(1985)
RELEASED BY CLEOPATRA(U.S.A)
ついにでたという感がある待望のMCA時代のライブアルバム。どうして今ごろ?という疑問があるもののうれしい限り。1985年12月12日で翌年4月の来日に先立つこと5ヵ月前である。残念ながらこの初来日の模様を目撃しておらず、報道メディアを通じてしか知ることができないが、賛否両論というより否定派が勝っていたようである。キャプテンがいないからだめ、アイドルみたいだから、もはやパンクでないから、など批判をうけた。パンクバンドとしてのダムドをどうして1986年に求めなくてはいかなかったのか、ということ自体理解に苦しむが、そういった批判は概ねわかる気がする。かわりようが気に喰わないのだ。あの当時の継続体であるダムドを見せてくれ、ってことなんだけど、それでは尋ねるけど変化ってなに?変らないことには意味がある?
パンクじゃないからという批判は、86年にどこのどいつが76年と変らないパンクをやっていたんだよ、って感じがする。やっている方も聞いている方もそれほど幸せな時代ではないだろう。パンクの超時代性はその反伝統的、反権威的なところだが、それを個人の人生のなかでそのまま適用できるかと言えばそうではない。個人史のなかにおいても超世代性を個人の努力により保てるかどうかは難しいところだ。そのままでないなら、その10年たった時に大事なのはどう変化しているかということである。表現として成り立っているか。変化の流れをみればこのバンドの変遷は美しいながれがある。連続しているのである。彼等の体に染み着いている音楽的モチベーションが純粋に表現に結び付いている。売れる音楽よりもやりたい音楽をやっていると思う、それがどう評価されるかは違いがあると思うけど、それは趣味の問題だ。ポップ指向とかゴシック的指向とか76年以前にすでにもっていたもので、これが永い時間をかけて顕在化して、ここに至ったのである。ここらあたりの話しについてはやっぱり場所をあらためましょう。
というわけで、話しをもどすと、このライブの録音されたとしの7月に"Phantasmagoria"をリリースした。この付近では積極的にライブ活動をしていたことはこのライブがアメリカであることでも明らかだ。しかしその録音音源が我々の前にでてくることはなかった。まったくと言っていいほどなかったところにこの状態の大変すばらしい音源の出現である。CURTAIN CALLから始まるところは86年の来日を同じなので、たぶんこの時と同じ様な模様だったと思われることも貴重である。内容については新アルバム発表直後だったので、やはりそこからの曲が多いが、BLACK ALBUMからの曲もしっかり加えてあり、本当に楽しい。ROMANのギターで聞くのが個人的には一番好きだ。
なお日本盤にはボーナストラックがついているが、どうしたらよいのだろう?
Vocal Dave Vanian
Guitar Roman Jug
Bass Brain Merrik
Drums Rat Scabies
2.SHADOW OF LOVE
3.WAIT FOR THE BLACKOUT
4.GRIMLY FIENDISH
5.STRANGER ON THE TOWN
6.IS IT A DREAM
7.THERE'LL COME A DAY
8.SMASH IT UP
9.I HAD TOO MUCH TO DREAM LAST NIGHT
10.GUN FURY
11.STREET OF DREAMS
12.LUST FOR LIFE
13.LOVE SONG
14.NEW ROSE
15.DISCO MAN
1997 SMASH IT UP (PLAN9 CHANNEL7)