PERSONS OF THE CLASH
ザ・クラッシュをめぐる人々
ピート・タウンゼント

クラッシュのTシャツを着て自らのステージにあがったり、クラッシュのバックステージにあらわれたりと、パンク、特にクラッシュには期待するものが大きかったらしい。
大物アーティストからは黙殺、またはガキの騒ぎと、真面目に扱われることは少なかった。キース・リチャーズが語る。
「パンクが流行っている時は聴かなかったんだ。当時起こっていたことをマスコミが騒ぎ立てるのは面白かったけどね。でもさ、あれは俺たちがとっくの昔にしたことだった。63年、64年の焼き直しだよ。」
「焼き直し」を積極的に評価するか、それとも新しいことがなにもないと切り捨てるか。
ピートの姿勢はキースとは正反対のものだった。
ザ・フーの解散ツアーでサポートにたったことで、アメリカでのクラッシュの人気は高まったことは、時代の変り目を感じさせるものだった。後を受けた形のクラッシュだったが、間もなく活動停止、しかしフーよりも過激な姿勢はむしろ解散後で、クラッシュは1度も復活していない。