PERSONS OF THE CLASH
ザ・クラッシュをめぐる人々
コスモ・ヴアイナル
1979年頃からクラシュはマネジメントをブラックヒルという会社に任せることにした。この会社はピーター・ジェナーとアンドリュー・キングが60年代にピンクフロイドのマネジメントをするために設立したが、この当時はピンクフロイドとは関係はきれていた。シド・バレットやロイ・ハーパーを扱い、イアン・デューリーを緻密な計画の下でデビューさせて成功をおさめていたことなどの経験は、クラッシュにいかされたことは間違いがない。なによりもこのブラックヒルにいたコスモ・ヴァイナルがいたことは今日にいたるまでバンドに大きな恩恵を与えた。ヴァイナルはクラッシュの大ファンであった。
ブラックヒルとのマネジメント契約は81年ごろには終了する。ヴァイナルは引き続きバンドのマネジメントに携わり、パリに失踪したジョーの復帰に向けて説得に成功したこともある。
クラッシュの財務管理をニューヨークで続けている彼の目からは再結成の可能性は低い。