笠井 潔
なんとも形容しがたいご人であります。ただ一言えるなら、連合赤軍事件、ベルリンの壁崩壊、人の一生とそれを支配する歴史の関係が冷酷であることに気付くことを、それからの人生に昇華させるのはすさまじいことだなと思います。笠井さんの仕事にふれるたび、歴史にたいする怨念、近代人という理性に対する深い懐疑を感じる。小説、評論となにを読んでもよいのですが、小説だったら、エンターテイメントに徹している感じのある「ヴァンパイヤー戦争」、評論としては現代思想の流れをやさしくといている「ユートピアの冒険」をお勧めします。ドゥールズに関する記述は参考になると思います。
ヴァンパイヤー戦争(ウォーズ)★★★★★
ヴァンパイヤー疾風録★★
ヴァンパイヤー血風録★★
サイキック戦争★★★
バイバイ、エンジェル★★★
サマー アポカリプス★★★★
薔薇の女★★
哲学者の密室★★★★★
群衆の悪魔★★★★
天空の宴★★★
テロルの現象学★★★★★
巨人伝説★★★
エディプスの市★★★
ユートピアの冒険★★★★★