1977年、イギリスでパンクムーブメントが本格的に勢いをましていたころ、彼は死にました。普通は死ぬほどの事故ではなかったそうです。ヘロインのやりすぎで、血管がショックに耐えられないほどぼろぼろだったのです。全身の血管がはじけ飛んだ。

生前彼はこういっていたと言われたいます。

「魔女が言うんだ、僕は３０歳までに死ぬだろうって。体がバラバラになって死ぬだろって。」
その魔女とはパリで一緒に暮らしていたらしい。その通り３０歳の誕生日の２週間前に死んでしまった。

THE DAMNEDの最初の全英ツアーはMARC BOLANのT-REXに同行してのものだった。彼等の少年期のポップスターはグラム・ロックと呼ばれたものであり、MRACはそのなかでも親しみ安かったに違いない。ヴァニアンが墓を掘りながら歌っていたといわれるALICE COOPERもグラムの人である。

彼の影響はTHE DAMNEDに限られるものではない。

彼の曲をカバーしたのは思いつくだけでも

BAUHAUS(TELEGRAM SAM)
SUSIE&THE BANSHEES(HALL OF MIRRORS)
FLESH FOR LULU(SPACEBALL RICOCHET)
POWERSTATION(GET IT ON)
TTD(20TH CENTURYBOY)

私は基本的に彼の音楽はけだるさの軽さだと思っています。
時々ため息をつくでしょ、曲の中で。
あれって音楽の否定だと思う。
だってため息なんだよ、歌っているのに。
いろんな滅入っていしまうこととかが、音楽の動機となることはあるわけで、それでブギーになったりして、その楽しい気分とか情緒とかは人を引きつけるわけなんだけど、そういう時には人には疎ましがられる個人的けだるさを、彼はため息にしたような感じがしてとても好きだ。