材料
ここでは,粘土や制作時に使ういろいろな材料について説明します。 参考になる本についても紹介します。
粘土をこねるときに必要なもの
(1) 粘土
石粉粘土で,石粉と接着剤を混ぜあわせたものです。
石粉粘土も,マイネッタに代表される
ハードタイプと,ラドールに代表されるソフトタイプ
とがあります。
石粉粘土の他にも木質粘土やブロンズ粘土など,いろいろな種類の粘土があります。
粘土の種類を替えることによって手法は同じでも全くイメージが異なってきます。
たとえば,「作ってみよう(初級者編)」では,石粉粘土のハードタイプを使っています。
仕上がりは,陶器のような感じですが,これをソフトタイプで作ると,
陶器よりソフトで素朴な
感じで仕上がります。
石粉粘土(ハード) | 石粉粘土(ソフト) |
ゴム質的な粘土で伸びが良いので,ロープ作りに適している | 柔らかいため,ベニヤなどの素材になすりつけられる |
接着力があるため,接着剤がいらない | 接着力が弱いため,重ねる場合には接着剤が必要 |
手につかないため,汚れない | こしがあるため,花びらがだれにくい |
乾燥後,強度があるために割れにくい | 多少のひび割れも,乾燥後補正がきく |
はさみの切れがよい | 乾燥後もつけたして制作できるので,自由に造形できる |
同化しにくい | 同化しいやすいので,人形などの鼻や手足をつけやすい |
薄く紙のようにのばすことができる | ハードよりももろい |
堅くなったら再生できない | |
水をつけるとべたつく |
(2) はさみ
粘土を切ったり,ワイヤーを切るのに必要です。また,粘土に細工を施す場合にも使います。
(3) ストロー
動物の目を描くときに使います。きれいな○が描けます。
(4) つまようじ
細かい模様をつけたり,人形の首と胴体をつなげるときに補強に使います。
(5) わりばし
建物の窓を作るときに使います。
(6) めん棒
粘土を伸ばすときに使います。長いものと短いものを用意し,粘土の大きさによって使いわけると便利です。
(7) タオル
粘土が乾かないように包んでおきます。また,目のあらいタオルなどは,
粘土を伸ばすときに,粘土の上においてめん棒で伸ばすと模様をつけることができます。
(8) 粘土板
粘土を伸ばす台です。
(9) 刻印
レースの縁取りや,模様をつける場合に使います。
(10) 木工用ボンド
粘土どうしをしっかりとつける場合に使います。
その他に...
その他に,次のようなものがあると便利です。
ラップ: 作品を形作る土台にする型をくるむ場合に使います。型に粘土がつかず,
型から粘土を取り外しやすいという利点があります。
使用中の粘土を乾燥から守ります。
ワイヤー: バスケットの手,花の茎などの補強に使います。
などなど...。身近にあるものはなんでも使えます。
乾かすとき,色を塗るときに必要なもの
(1) 絵の具
水性アクリル絵の具です。速乾性で,乾燥すれば耐水性になります。
基本の色を混ぜあわせて,好みの色を作ります。
(2) パレット
絵の具をとき,混ぜ合わせて好みの色を作るお皿なので,白い方が色が
はっきりわかるでしょう。
市販のものでも構いませんが,身近なところでは
食品の入っている白い発砲スチロールのトレーなども使えます。
使ったあとはそのまま捨てられます。
(3) ニス
着色後,乾いてからつやを出すために塗ります。塗った後は耐水性になります。
ニスを塗るために使った筆は水で洗えるニスと,専用の筆洗いで洗わなければ
ならないニスとがあります。
(4) タオル
着色の拭き取りに使います。着色後に,ところどころの色を拭き取ることで
作品にちょっとした風合いがでます。
目の細かい日本てぬぐいなどが適しています。
(5) ニス用筆
ニスを塗るための筆です。使った後はそれぞれのニスに適した方法で
ニスを洗い流しておきましょう。
(6) 絵の具用筆
油絵用の平筆が使いやすく,いろいろな太さを用意すると便利です。
(7) 板
作った作品を乾かし,着色するときには,板の上で色を塗ります。
広告などを敷いて,
その上で着色しても構いませんが,乾かないうちに
広告の上に置くと,作品と広告とがくっついてしまいます。
(8) 筆あらい
絵の具用の筆を洗う容器です。空きビンなどでも構いません。
参考になる本
こんな本を参考にしました。
「焼かない陶芸 粘土クラフト」 著:宮井和子
マコー社 」
「焼かない陶芸 粘土クラフト part2」
著:宮井和子 マコー社
「粘土で遊ぶ」 著:宮井和子・中島翠
マコー社
「紙ねんど小もの集」 著:創作紙粘土協会 ひかりのくに株式会社
他にもいろいろあります....。
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