NIKONの交換レンズAiAF Nikkor 35mm F2Dは非常に評判が良い。APS-Cサイズのデジタル一眼につけると丁度標準レンズになることや、F値が明るいのに軽くて扱いやすいこともあるが、それでいて解像度が良い。
お散歩時にこれだけ付けて歩くのには持ってこいなのだが、唯一の欠点は被写体に寄れないこと。道端に可愛い花を見つけても、小さくしか撮れない。
そこで、マクロ化を考えてみました。
<< 画像比較 >> | |
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左の写真は、35mmF2Dのままで最短距離で撮影したもの。 右の写真は、RaynoxのコンバージョンレンズDCR-250マクロレンズを先端に装着して撮影したもの。 | |
<< KENKOクローズアップレンズの利用 >> | |
KENKO ACクローズアップレンズNo.5を1枚、先端に装着して撮影したもの。左の写真は、F4で撮影。 右の写真は、F16で撮影。 | |
KENKO ACクローズアップレンズNo.5を2枚、先端に装着して撮影したもの。左の写真は、F4で撮影。 右の写真は、F16で撮影。 | |
KENKO ACクローズアップレンズNo.5を3枚、先端に装着して撮影したもの。左の写真は、F4で撮影。 右の写真は、F16で撮影。 | |
上の前玉1枚を、900円のレンズ(D=52mm,f=120mm,凸凹貼合せ,コート済み)に代えて撮影したもの。ちなみに、この形でのマクロレンズ部分の重量は270g。左の写真は、F4で撮影。 右の写真は、F16で撮影。 |
クローズアップレンズの連装は、色収差が出るのを避けるため、一枚ごとに逆向きに合わせている。このためにKENKOからOMリングが出ている(オスオス、メスメス、セット)が、52mmサイズのみ。もともとAiAF Nikkor 35mm F2Dのフィルターサイズは52mmなので、52mmのクローズアップレンズを使えば、あつらえたように繋がる。
実は、このクローズアップレンズの連装は、野鳥の写真をフィールドスコープで撮る一部の人たちの間では、以前から接眼レンズ代わりに行われていたことである。
900円レンズは、D=52mmのはずだったが、微妙にフィルター枠には収まらない。ステップアップリングとステップダウンリングを組み合わせて挟み込んだが、レンズより枠のほうが高くついた。
<< 参考 >> Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D | |
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参考のために1:1マクロのAiAF Micro Nikkor 105mm F2.8Dと比べておこう。左の写真は、最短距離でF16で撮影。 右の写真は、これに上のマクロレンズを組み合わせたもの。 こうなるともう顕微鏡の世界、被写界深度が浅くなりすぎて、プレパラートにでも載せないと(ちょっとオーバー?)。 |
(注意)決まり事のお約束ですが、これを見て真似をして作っても、筆者はその結果生じるかもしれない、いかなる被害・損害にも責任を持ちません。 自己責任を負えない方は、決して真似をしないで下さい。
今回の工作は何も工具はいらない。
クローズアップレンズを組み合わせたら、あとはカメラのレンズに取り付けるだけ。では、素敵な写真が撮れることを祈って、Good luck!
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