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(pic51-53) 北京市街から高速道路を約1時間半、車窓に見えてきたのは中国人にとっての万里の長城、居庸関。以前は市中からここまで3時間かかった。外国人観光客は、更に5分ほど走って八達嶺に着く。 (pic54-61) 城壁に上ると、5年前、2000年オリンピック招致(候補)のセレモニーとして、この場所を埋め尽くした人垣の波が、つい昨日のことのように思い出される。全国から集まった何万人もの青年労働者・学生が赤旗を押し立て、歌い、それを報道する世界各国のテレビカメラとで(もちろん日本のテレビ局のカメラも入っていた)、城壁の上はごったがえし、とても先へ進めるどころではなかった。そういえば、あの日も今日と同じように、雲一つない快晴だった。 ここに立っていると、東京の雑踏も仕事のことも意識の中から消え去って、不思議な気分になる。古の兵士たちはこの同じ場所に立って、遥かに北方の山々を眺めながら、何を考えていたのだろうか。 記念のメダルを買えという売り子の声で、現実に引き戻された。 たしか城壁の下にラクダが居たはずだが、と思い出して覗いてみたが、姿は見えなかった。
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