シュノーケリング
「チャコの海岸物語」を聞きながらどうぞ!
実は私、大学生のときにスクーバ・ダイビングの講習を受けました。講義を受け、プールでの実習、海での実習とスクーバ・ダイビングの魅力にとりつかれかけていました。 ところが・・・講習が終了し、いざ免許を発行する段になって、帰ってからの生活費が底をついたことに気づいたのです。もとより無計画な性格で、「今月は、あといくらで生活して・・・・」なんてことがまったくできない(いまでも)アホバカ学生でした。 免許はあえなく断念。今思えば5000円くらいの金額だったと思います。もったいない事をしました。 そして今、海に潜る快感を忘れられなかった無計画性アホバカオヤジは、3点セットをつけて気軽に潜るシュノーケリングを楽しんでいます。 |
そんな私が実感するシュノーケリングの魅力は、
1.最小限の道具で気軽に始められる。
2.安全に配慮すれば幼児でも楽しめる。
3.浮いているだけでも面白い。3m潜れるようになると、また違う世界が広がる。
4.自分が肺呼吸する生物だということを実感できる。
といったところでしょうか。
では、免許もお金もいらないシュノーケリングの講習をどうぞ。
3点セット
マスク | 実際に顔に押しつけてみて、ピッタリ吸い付くものを。レンズが1枚の単眼が視界も広くていいと思います。鼻がつまみやすいデザインのものは「耳抜き」が簡単にできます。 |
シュノーケル | 最近は排水弁つきのものが多く売られています。シュノーケルクリアが楽にできます。子どもには径の細めのものを選ぶといいでしょう。必ず浅瀬で練習をすること。 |
フィン | 慣れないうちは小さめ・柔らかめのものがいいでしょう。進むにしても、潜るにしても推進力の大きさはバタ足の比ではありません。ブーツを履くならストラップでとめるタイプがいいですね。 |
あれば便利
ブーツ | きれいな海⇒岩浜⇒貝もついている⇒ガラスも落ちている⇒切り傷に注意。ネオプレン製(ウエットスーツの生地)は保温性もあって快適です。 |
ウェット・スーツ | 実は昔使っていたものが着られなくなり、今はTシャツタイプの薄手のものを使っています。怪我の防止にもなります。ただしウェットを着たら、ウェイトをつけなければ潜れません。 |
手袋 | ホームセンターで売っている皮手袋で充分。長時間海に入っていると皮膚がふやけて怪我をしやすくなります。ウニのとげは痛いぞー。 |
ライフジャケット | 子どもや泳げない人(!)に装着するとゼッタイ安心。頭からすっぽ抜けないように、股下を通すベルトがついているものを選ぶのが賢明。 |
ロープ | できれば浮くものを。ライフジャケットを着せた子どもをつないでおくと安心。もちろん、海底に引っかかったり足に絡まったりしないように細心の注意が必要です。 |
知っておきましょ、これだけは!
シュノーケル・クリア | 管に入った水を水上で吹きだすこと。充分練習しないと、空気を吸うつもりで気管に水が入り、パニックをおこします。パニックをおこすと溺れます。浅瀬の練習で「強く吐き出す⇒ゆっくり吸う」を習慣づけしましょう。 |
マスク・クリア | マスクに水が入ったら額の部分を押さえてやや上を向き、鼻から息をだすとアラ不思議、マスクの水が排水されます。ちなみに曇り止めは、つば、海草、タバコの葉などが効果的。 |
耳抜き | 水圧で鼓膜がやぶれたら、上下左右を判断する感覚器の、三半規管がやられます。つまり水中で目が回って溺れるということです。耳に水圧を感じたらマスクの上から鼻をつまんで、「鼻から息を出す」と内耳の気圧が水圧を押し戻します。難しそうですね。でもカンタンですよ。できない人は・・・・1m以上潜らないことです。 |
過呼吸 | 水上で深呼吸を繰り返すと(ハイパーベンチレーション)、延髄の呼吸中枢の二酸化炭素濃度が下がります。二酸化炭素は延髄で「呼吸がしたくなる」スイッチの役目をしています。このスイッチが切れた状態で潜ると、「息が苦しい」と感じるまでに時間がかかります。実はこれがたいへん危険で、「呼吸がしたい」と感じたときにはすでに酸欠の状態になっており、いきなり失神(ブラック・アウト)がおこります。 |
波の通り道 | 波のパワーを甘く見ちゃいけません。岩場の狭い水路をとおる波は人を押し流し、岩にたたきつける力を持っています。運良く擦り傷、悪くて骨折。 |
リップカレント | 沖に向かって流れる水路です。岸の目標物をよく見ておくこと。流されたら岸に対して平行に移動して水流をかわすこと。パニックにならないことが一番大切ですね。 |
エントリー (入水) | フィンは腰まで入ってから装着。まちがっても半漁人みたいに歩いて入水しないこと。波に背を向けたほうが楽ですね。同じくあがる時も、おなかがつかえるくらいまで岸に近づいて、まずはフィンをはずしましょ。 |
ジャック・ナイフ | 浮いている状態から、腰を折り、頭を下げてから足を伸ばします。すると足の重みでからだはスーッと水中に・・・・。むやみにバタ足をすると空気をけることになりますね。 |