キャンプ用品のページ

 

それはもう10年以上前の、かみさんと2人のキャンプでの、「本当にあったコワイお話」です。

当時、私とかみさんは9800円のテントと、簡素な装備を車に積み、アクアミューズで遊びながら全道のキャンプ場を10日前後かけてまわるというスタイルでした。おりしもその頃は、世間で言うアウトドア・ブームがバブルの波に乗り、「猫も杓子もアウトドア」がはじまった時期でした。

道東の、とあるキャンプ場に2泊目の夜7時ごろ、夕食を食べ終わって2人でボーっとしていると、40代のお父さんと、お母さん、子ども2人の家族が、私達の目の前にキャンプの準備をはじめました。

私とかみさんは、趣味のマン・ウォッチングを始めました。キャンプ場で暇なときに、静かに人間観察するのはなかなか楽しいものです。

そこは、いわゆるオートキャンプ場ではないため、車からせっせと荷物を運ぶお父さん。彼は、当時まだ珍しかったコールマンのテントとタープを張り、まばゆい光のコールマン・ツーマントルをともしました。そしてその光の下でコールマンのキャプテンチェア、テーブル、コールマンのツーバーナー、コールマンのキッチンセットをレイアウトし、コット(折りたたみベット)を広げ、寝袋を運び込みました。まるでカタログか雑誌の撮影でもするようなキャンプサイトが、9時ごろできあがりました。

私とかみさんは、その光景に感心し、同時に「なんじゃこりゃ」とも感じていました。その装備の豪華さ、お父さんの献身的な働きぶり。しかし、その割に、なにか手伝う雰囲気の無い家族達。

次の朝、7時、私とかみさんは目を覚まし、テントの外に出て驚きました。

その家族はもういませんでした・・・。

 

 

あれから10数年、質素だった我が家のキャンプもずいぶん様変わりしました。自分もあのお父さんに近づ

いていってるのかな。

そんな我が家のキャンプ用品を紹介します。

小さな車に積めるように、コンパクトで機能的なものが多いのが特徴です。

キャンプ用品購入時の参考に、また、キャンプに出かけるときのチェックリストに利用して下さい。

リンクはギアの画像と使用についてのレポートです。

 

住む

テント L.L.Bean製ジオスティック・ドーム4人用。なんといっても風に強い。設営5分。
タープ L.L.Bean製3ポールドーム。設営3分。自立し、高さの調整もできるので、何かと便利。
visionpark製スクリーンテント。重くてかさばるのでキャンプには持っていきません。
シュラフ 暑いときはつかわなけりゃいい、キャンプで寒いおもいをするよりはずっといい、という考えで、3.5シーズン使える封筒型。羽毛ならいいんだけど残念ながら化繊(シンサレート)。
マット類 Therm-a-Rest製エアマット。バルブをあけるだけで空気が入ります。収納も、寝ごごちも銀マットの比ではありません。値段も・・・比ではありません。一番下に、薄手の銀マットも使用しています。
キャンプチェア snowpeak製スノーピークチェア。中央収束タイプは何といっても収納性の良さ。実は3年間ほど家の中でも食卓椅子として使っていました。snowpeakは堅牢なつくりで信頼できるブランドです。
テーブル 現在2つ折りテーブル。天板がロールできるタイプの購入を検討中。やっぱり収納性の問題。
座椅子 あるとテント内で随分ラク。有名ブランドクレージークリークと無名ブランドのもの。値段は倍。座りごこちは・・・大差ないなぁ。
小物用ハンモック テント内につるす小さなハンモック(網)。めがね・カギ・その他小物をポイッと入れておけて、便利。値段は1000円前後でしょうか。
   
   

食べる

コッヘルセット 食器・お玉・しゃもじ・ヤカン・焼き網・スポンジまでついていれば、もう言う事なし。エバニュー製。
バーナー シングルバーナーのコールマン・スポーツスター。もう10年以上のおつきあい。火力ならばホワイトガソリンに勝るものなし。
コールマン・コンパクト・ツーバーナー。これで充分。キャンプで本格料理なんてナンセンスだと思いませんか。レトルトばっかりでもちょっと飽きるけど・・・。
まな板 包丁とまな板くらい・・・と持っていくけど実際はあんまり使いませんね。うちの場合は・・・。
シェラカップ やっぱり重ねられると便利ですね。最近はチタン製も安くなりました。
パーコレーター 朝のコーヒーはやっぱり格別。コーヒーバネットみたいなものもあると便利です。
クーラーバック 家で凍らせた飲み物と、板氷をいれて2日間。あとはコンビ二でも探しましょう。カセットガスの使えるクーラーが理想でしょうが、高いですよね。
゚リタンク なにせ水場の遠い、人のいないところにテントを張るもんだから・・・18g、15g、10gと種類は豊富にあるんです。
焼肉用コンロ 以前はでっかいコンロを使っていたのですが・・・今はこんな便利なものを発見しました。
   

その他

照明 コールマン・シングルマントル。キャンプサイトをこれ以上明るくしてどうするんですか。予備のマントルをお忘れなく。テント内での使用は、できればやめましょうね。一酸化炭素中毒になりかかった経験者は語る。
ヘッドランプまたは蛍光灯付サーチライト。サーチライトは星座を指すのに使っても面白いですよ。テント内では蛍光灯ランタンがオススメ。
虫除け ジャパニーズ・モスキート・コイル(蚊取り線香)、最近は香料入りのキャンドルもありますね。ま、キャンプするなら多少の虫も我慢しなきゃ。ね。
ナイフ レザーマンなどのプライヤー付のものはとても便利。日常生活でも重宝すること請け合い。
ナタ 焚き火のためには必携。安物でもあると無いでは心強さが違います。
細引きロープ 太目のものと、中くらいのものが5mほどあれば、シュラフ干し、張り綱、荷造りと用途は広い。雨の日はロープワークの本があれば、また楽し。
ガムテープ・針金 いざというときの装備。テントやポールの補修に。
ポスカ 水性顔料インクで石にペイント。だまされたと思って子どもと一緒に試してみましょう。大人の発想の貧困さを思い知らされますよ。
トイレット ペーパー 長期キャンプで便秘は禁物。マイ・ペーパーを持ち、気合を入れてお勤めを。
ウエットティッシュ 別名「ポケット・シャワー」。あかちゃんのおしり拭きも、経済的でgood!?
救急箱 タッパーが便利。キズバン・かぜ薬・胃腸薬・消毒スプレー・キンカン・毛抜きなど。
皮手袋 安物で充分。炭もつかめる、ウニもつかめる!?
   

 

キャンプで「本当にあったコワイ話しPART2

私とかみさんが道央の湖を巡るキャンプをしているときのことです。夕方になり暗くなってきたのですが、今日の宿泊場所を探さなければなりません。近くにキャンプ場の案内もなく、ややあせりながら車を走らせていると、渡りに船、といったカンジで造成中のオートキャンプ場がありました。しかも車が一台も止まっていません。テントの乱立するキャンプ場が大っ嫌いな私とかみさんは喜びました。あたりはもう闇が迫っています。

早速車を入れて、テントを張る準備を始めました。芝生も新しくって、とってもいい感じです。テントを張りながらふと何気なく立っている看板が目にとまりました。そこには

       最近、ここに熊が出没しています。キャンプをする方は充分気をつけてください。

                                                  と、書かれていました。

私とかみさんがそこでキャンプをしなかったのは言うまでもありません。数キロ先の見通しのきく草原にテントを張り一泊しました。

その夜、なんとなく寝付けず、焚き火をしながら闇の静けさに耳を澄ませていた私でした。