アルファン、世界選手権の雪辱を果たす

21日にガルミッシュで行われたスーパーGで、フランスのリュック=アルファンが1:15.32でゴールし、表彰台の中央に上がった。アルファンはセストリエールで行われた世界選手権の滑降で、転倒という残念な結果に終わっていたが、今日その雪辱を果たすことができた。2位にはオーストリアのルーキー、ハーマン=マイヤーが、3位には昨年度のこのコースの勝者、ワーナー=ペラトーナ(イタリア)が入った。世界選手権の複合で金メダルを獲得したシェティル=アンドレ=オモット(ノルウェー)は、5位、滑降チャンピオンのブルーノ=ケルネン(スイス)は6位でゴールした。

アルファン、再び総合争いトップへ

この勝利でアルファンは、1994年の総合チャンピオンであるオモットに51ポイント差を付けて、総合争いで再びトップにたった。アルファンはこれまでにない程好調で、1968年のジャン=クロード=キリー以来のフランス人総合チャンピオンの可能性もある。しかし当面のアルファンの目標は、次の滑降でワールドカップ3連勝を飾ることだ。

驚きのスーパーG、2連勝

1995年にワールドカップ初優勝を遂げたときには、30歳近かったアルファンだが、スーパーG2連勝という結果に自分でも驚いているだろう。スーパーGでの2連勝は、1993年にオモットが盛岡での世界選手権後、4連勝を達成して以来だ。

コースとの相性が良かった

アルファンは語った。”12位で終わった世界選手権を挟んで、Laaxと今日のレースで僕がどうやって勝ったのか、レースに来ていない人は多分分からないだろうね。(世界選手権の行われた)イタリアでは、不幸にも競技が始まる2日くらい前に風邪を風邪を引いてしまったし、レースではコース前半のテクニカルな部分で上手くスキーが出来なかった。スーパーGは予想の出来ない種目なんだ。すべて、コースがどうセットされるかに、かかっているからね。ここ(ガルミッシュ)では、3週間前のLaaxと同じように、スピードがでるようセットされていたから、セストリエールでは良かったGSのスペシャリストよりも、滑降の選手の方がスキーをコントロールしやすかった。土曜日に行われる滑降に照準を合わせているから、今日のスーパーGはそれほど、ハードに滑らなかった。滑降で勝つ方が僕には意味が大きいからね。

今季での引退も考えているアルファンだが

アルファンはこれまでに5勝をあげ、彼の最高のシーズンを楽しんでいる。しかし、これがかえって、今シーズンでレースを引退するのに良いキッカケとなってしまうかも知れない。”1994年にオリンピックで金メダルを獲得した後に引退したマルクス=ヴァスマイヤーみたいに、トップに立ったまま引退するのは最高だろうね。まだ、引退する事を決めた訳ではないけれど。春になるまでは決めないつもりだよ。今シーズンで引退するつもりだったんだけど、あんまりスキーが上手く出来るんで、もう1シーズンやりたい誘惑にかられるね。本当に素晴らしいシーズンを送っているし、いまピステを去るのは難しいかも知れないね。金メダルも未だに、とってないし。

次のレースは...

土曜日には、男子の滑降が行われる。シェティル=アンドレ=オモットは、今シーズンの高速系の種目でも、復活を確かにしたいだろう。3度世界チャンピオンに輝いたオモットも、ワールドカップの高速系の種目では10位以内に入っていない。また、今シーズン好調ながらセストリエールではメダルをとれなかったオーストリアチームや、今日スーパーGで今季最高の順位に入ったブルーノ=ケルネンも注目だ。


Copyright 1997 by SkiNet, a division of Times Mirror Magazines



MEN'S WORLD CUP SUPER G
          FRIDAY, FEB. 21
          GARMISCH-PARTENKIRCHEN, Germany

          Cafe de Colombia Alpine World Cup
          1.Luc Alphand, France, 1:15.32
          2. Hermann Maier, Austria, 1:15.87
          3. Werner Perathoner, Italy, 1:15.90
          4. Ed Podivinsky, Canada, 1:15.96
          5. Kjetil Andre Aamodt, Norway, 1:15.97
          6. Bruno Kernen, Switzerland, 1:15.98
          7. Peter Runggaldier, Italy, 1:16.14
          8. Daron Rahlves, Truckee, Calif., 1:16.16
          9. Josef Strobl, Austria, 1:16.20
          10. Atle Skaardal, Norway, 1:16.21
          11. Andrei Filischkin, Russia, 1:16.34
          12T Lasse Kjus, Norway, 1:16.40
              Jean-Luc Cretier, France
          14. Gunther Mader, Austria, 1:16.44
          15. Hans Knauss, Austria, 1:16.51
          16. Benjamin Melquoind, France, 1:16.58
          17. Patrick Ortlieb, Austria, 1:16.64
          18. Kristian Ghedina, Italy, 1:16.67
          19T Franco Cavegn, Italy, 1:16.70
              Steve Locher, Switzerland
          21. Audun Groenvold, Norway, 1:16.79
          22. William Besse, Switzerland, 1:16.84
          23. Andreas Schifferer, Austria, 1:16.90
          24T Paul Accola, Switzerland, 1:16.92
              Alessandro Fattori, Italy
          26. Hannes Trinkl, Austria, 1:26.96
          27. Max Rauffer, Germany, 1:17.08
          28T AJ Kitt, Boulder, Colo., 1:17.10
              Ales Brezavsek, Slovenia
          30. Peter Pan, Slovenia, 1:17.15

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