グルニゲン圧勝

5日にクラニスカ=ゴラで行われた大回転で、大回転のディフェンディングチャンピオン、ミカエル=フォン=グルニゲン(スイス)が、2位に1.64秒という圧倒的なタイム差を付けて、ワールドカップ9勝目をあげた。2位にはシーグリード=フォグレイター(オーストリア)が入り、自身初の表彰台にあがった。また、3位には2.36秒差でケティル=アンドレ=オモットが、入った。

トンバは、途中棄権

今季初の大回転参戦となったアルベルト=トンバ(イタリア)は、1本目、トップから0.9秒差の7位につけたが、2本目中間タイムでその時点でのトップを記録したものの、ゴール手前で転倒、途中棄権となった。また、昨シーズン、このレースで優勝したラッセ=シュースだが、風邪が治らず、今日もレースをキャンセルした。シュースは、2週間後に行われるアデルボーデンのレースには参加したいと話している。

総合争いは以前ハンス=クナウスがトップ

今日6位に入ったクナウスは、総合争いで2位のグルニゲンに30ポイント差をつけている。また、総合争いに絡みそうなオモットは121ポイント差の3位につけている。

グルニゲン、クラシック初勝利

昨年度は大回転で5勝をあげたグルニゲンだが、アルタ=バディア、クラニスカ=ゴラ、そして世界選手権が行われたシェラ=ネバダと、クラシックレースは1勝もあげられなかった。グルニゲンは今日、そのお返し狙っていた。”去年は、大回転のポイントをあげることに集中していたから、あまりリスクを犯せなかったんだ。だけど、今年は、リラックスしてレースに望めていると思うよ。大回転のタイトルを去年とったので、今年は、アグレッシブにスキーが出来るよ。こことバディアで勝つことは、今年の目標だったんだ。ワールドカップの大回転のタイトルを守るよりもね。これで今度は、セルトリエールの世界選手権に照準を合わせられるよ。この難しいコースで勝てたのはとても大きな意味があるよ。今日勝てたことを本当に誇りに思う。こんなに調子が良くて本当に驚いているんだ。自分でも説明できなよ。自分の実力をすべて出せるし、本当に幸せだよ。”

”全盛期のステンマルクのような”強さ

 彼のライバルもグルニゲンの強さに驚嘆の目を向けている。オモットは言う。”あんなにすごい勝ち方をされたら、僕らは、どうしようもないよ。でも彼のスキーは、全盛期のステンマルクやトンバのようだね。彼のテクニックやスキーのコントロールには、本当に感心させられるよ。彼は、完璧なんじゃないかな。僕らには、生きたお手本だよ。彼は、すべてを完璧にこなせるから、レースのコンディションが悪くなればなるほど、彼にとっては有利だろうね。今日の僕の順位には満足しているけど、もっとハードにトレーニングして、少しでもミカエル(グルニゲン)に近づかなくっちゃ。僕のベストの状態に近づくにも、もう一月くらいかかりそうだしね。”

ワールドカップ30周年

1967年1月5日に、最初のワールドカップレースがBrechtesgadenで開催されて以来、ワールドカップツアーも今日で、30周年を迎えた。

Copyright 1997 by SkiNet, a division of Times Mirror Magazines



MEN'S WORLD CUP GIANT SLALOM - Kranjska Gora, SLO
Cafe de Colombia Alpine World - Dec. 5

1. Michael Von Gruenigen, Switzerland, 2:13.42
2. Siegfried Voglreiter, Austria, 2:15.06
3. Kjetil Andre Aamodt, Norway, 2:15.78
4. Reinhard Koenigsrainer, Italy, 2:15.93
5. Ian Piccard, France, 2:15.96
6. Hans Knauss, Austria, 2:15.97
7. Heinz Schilchegger, Austria, 2:16.00
8. Thomas Grandi, Canada, 2:16.26
9. Jure Kosir, Slovenia, 2:16.27
10. Matteo Nana, Italy, 2:16.29
11. Harald Christian Strand Nilsen, Norway, 2:16.30
12. Rainer Salzgeber, Austria, 2:16.34
13. Andreas Sifferer, Austria, 2:16.38
14. Hermann Maier, Austria, 2:16.43
15. Tom Stiansen, Norway, 2:16.72
16. Fredrik Nyberg, Sweden, 2:16.89
17. Paul Accola, Switzerland, 2:17.04
18. Christian Mayer, Austria, 2:17.05
19. Steve Locher, Switzerland, 2:17.15
20. Massimo Zucchelli, Italy, 2:17.23
21. Hans-Peter Buraas, Norway, 2:17.49
22. Mitja Kunc, Slovenia, 2:17.56
23. Tobias Barnerssoi, Germany, 2:17.66
24. Joel Chenal, France, 2:17.69
25. Rene Mlekuz, Slovenia, 2:17.74
26. Achim Vogt, Liechtenstein, 2:17.87
27. Guenther Mader, Austria, 2:18.47
     -

     --
World Cup Points
Overall (After 13 races)

1. Knauss, 461
2. Von Gruenigen, 431
3. Luc Alphand, France, 352
4. Aamodt, 340
5. Locher, 307
6. Josef Strobl, Austria, 292
7. Thomas Sykora, Austria, 282
8. Kristian Ghedina, Italy, 279
9. Voglreiter, 236
10. Mader, 229
     -
Giant Slalom (After 5 races)

1. Von Gruenigen, 380
2. Knauss, 280
3. Locher, 247
4. Nyberg, 207
5. Aamodt, 201
6. Urs Kaelin, Switzerland, 197
7. Voglreiter, 155
8. Salzgeber, 133
9. Patrick Holzer, Italy, 126
10. Piccard, 123

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