アルファン、滑降の種目別優勝

ノルウェーのクビートフィエルで行われた滑降の第10戦で、フランスのリュック=アルファンが、5位でゴールし、この種目最終戦を残し同種目別優勝を決めた。これでアルファンは3シーズン連続での、滑降の種目別優勝となった。この種目で、アルファンと優勝を争っていたクリスチャン=ゲディナ(イタリア)が、この日10位でゴールしたため、最終戦で優勝しても、現在130ポイントでリードしているアルファンに届かないことになった。また、アルファンは総合ポイントでも、この種目今季最高の7位に入ったシュティル=アンドレ=オモット(ノルウェー)に200ポイント近くのリードをつけることになった。

レース自体は、ラッセ=シュース

今日のレース自体は、昨シーズンの総合チャンピオンの、ラッセ=シュース(ノルウェー)が、優勝を果たした。シュースの今シーズンの優勝はキッツビューエルで行われた複合以来だ。シュースは、強い風邪のために、28人がスタートした後今日に延期になった土曜日のレースでも、一番良いタイムをたたき出していた。また、オリンピックの行われたこのコースでは3シーズン続けての優勝となる。2位には、ピエトロ=ビタリーニ(イタリア)が、シュースから、0.14秒差で入った。3位にはカナダのエド=ポディフィンスキー(カナダ)が入った。

”ともかくポイントを広げること...”とアルファン

”今日はとても長くて大変な日だったよ。”午前中の滑降、午後のスーパーG(スーパーGの記事は後ほど)を終えてアルファンは語った。”もちろん良い意味でだけど。レースの前はすごくリラックスしていたよ。インスペクションの間ずっと雨が降っていたから、レースは行われないと思っていたからね。滑降の種目別優勝を決めて、気分も乗っていたし(このインタビューは、スーパーGの後行われた)。午後に行われたスーパーGは、あまりリスクを犯したくなかったんだ。今日の作戦は、残りの種目でなるべく多くのポイントを稼ぐこと。そうすればライバルに大きなプレッシャーを与えられるから。これで、スーパーGと、総合争いで、良いリードを保つことが出来たね。オモットに200ポイント位のリードを持って、今日を終わりたいと思っていたから。彼は僕よりも多くの種目にでるので、4レースも多くポイントを稼ぐチャンスがあるから。これで、オモットは僕よりも大きなプレッシャーを感じるんじゃないかな。総合争いでは、フランス人は30年近くタイトルをとっていないから、総合チャンピオンになるのは僕の夢だね。ちょっと近づいてきたかな。”

”勝てることをファンに見せたかった”とシュース

地元クビートフィエルのいつもトレーニングをしているコースだけに、シュースはこのレース、いつになく気合いが入っていた。土曜日にレースが延期になっても、自信とシュースに傾いたレースの流れは変わらなかったようだ。”(延期になったレースは)風が強くて、ひどい状況だったよ。あれじゃ、勝っても喜べなかったろうね。延期になってもまた上手く滑れると思っていたよ。いずれにしても、この勝利は大きいね。これで、今シーズンが終わった時の、やる気が違うからね。昨シーズンが終わった後、今シーズンも頑張ろうと思ってたのに、シーズン始めに、風邪を引いてしまった。だから、調子さえ戻れば、まだ勝てるんだと言うことを僕のファンに見せたかったんだ。アメリカと、日本で行われる残り7レースで、もう1、2レース勝って、いい気分でシーズンを終わりにしたいね。”

次のレースは...

滑降と同じ日にスーパーGが行われた。このレースの記事は明日。次のレースは、志賀高原で、1998年のプレオリンピックレースとして、技術系の種目が行われる。


Copyright 1997 by SkiNet, a division of Times Mirror Magazines



MEN'S ALPINE WORLD CUP DOWNHILL
          SUNDAY, MARCH 2
          KVITFJELL, Norway

          1.  Lasse Kjus, Norway, 1:27.12
          2.  Pietro Vitalini, Italy, 1:27.26
          3.  Edi Podivinksy, Canada, 1:27.56
          4.  Josef Strobl, Austria, 1:28.01
          5.  Luc Alphand, France, 1:28.10
          6.  Fritz Strobl, Austria, 1:28.18
          7.  Kjetil Andre Aamodt, Norway, 1:28.29
          8.  Franco Cavegn, Switzerland, 1:28.56
          9.  Hans Knauss, Austria, 1:28.59
          10. Kristian Ghedina, Italy
          11. Patrick Ortlieb, Austria, 1:28.66
          12. Bruno Kernen, Switzerland, 1:28.72
          13. Jean-Luc Cretier, France, 1:28.81
          14T Luke Sauder, Canada, 1:28.89
              Luca Cattaneo, Italy
          16. Werner Perathoner, Italy, 1:28.96
          17. Paul Accola, Accola, 1:28.98
          18. Peter Runggaldier, Italy, 1:29.05
          19. Stefan Krauss, Germany, 1:29.07
          20. Brian Stemmle, Canada, 1:29.08
               -

 DOWNHILL

          1.  Alphand, 750
          2.  Ghedina, 620
          3.  F. Strobl, 471
          4.  Franz, 467
          5.  Skardaal, 436
          6.  J. Strobl, 425
          7.  Vitalini, 360
          8.  Cavegn, 299
          9.  William Besse, Switzerland, 288
          10. Perathoner, 222
               -

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