健康維持と胃癌再発防止の心得
体重の維持
胃の出口を制御している幽門が切り取られている。
幽門は、胃内で消化が進んだかどうかを判定して、消化されれば、開放する、優れたハイテク弁である。
食事の消化は、口で唾液が加えられ砕く初期消化、胃で胃液が加えられる本格的な消化がある。
腸は本来消化の機能はなく、養分を吸収する機能だけである。
この弁(幽門)が切り取られて無いので、食べた食事は胃に滞留することなく、そのまま腸に流れて行く。
胃切除した患者が、いくら食べても太らないのは、このせいである。
「良く噛まずに食べる」と、消化不良の食事が腸に流れ、下痢の原因になる。
「過食する」と、腸の負担が一気に増して、バランスが崩れて、下痢を起こす。
「心得」
食事は、消化の良い物を、ゆっくりと良く噛んで、時間をかけて適量食べること。
抗ガン剤
胃癌により胃摘出手術を受けた術後の治療として、程度の差はあるが、現在の西洋医療は先ず何らかの抗ガン剤治療を行う。
現在抗ガン剤は日進月歩であるが、未だに決定的な効き目が有ると云われる抗ガン剤はない。
しかし、何%かの確率を信じて抗ガン剤を多用している。 勿論、病院の経営も関わっている。
抗ガン剤は諸刃の刃で必ず副作用がある。副作用が健全な身体を蝕み別の病を起こすことがある。
人により個体差があり、全ての人が違った症状を示すので、現在の西洋医療では、まだ暗中模索の状態である。
副作用の症状を感じた時は、直ぐに医者に訴えて、副作用の影響の害がどのような物か、又、治療効果が本当にあるか確認する必要がある。
漢方薬
私のケースでは、抗ガン剤の副作用で、体に倦怠感を覚え、肝臓の血液検査結果、GOTやGTPの数値が上がってきたので、抗ガン剤を止め漢方薬に切り替える決心をした。
本来対症療法で短期的に用いるので有れば、化学薬品は有効である。しかし、長期間投与を必要とする治療薬となれば、化学薬品は必ず何らかの副作用で人体を害することになる。
漢方薬は長期間服用を続けても問題がないので、私は中医(漢方)の森医院に通うことになった。森医院で診て貰い、処方箋を書いて貰って、向かいの 朝日薬局で漢方薬を貰う。
始め1週間分貰い、森先生がその結果を聞いて、合っていないようであれば、処方を変えた処方箋を出す。これを何回か繰り返せば、ほぼ本人の体に見合った処方ができあがる仕組みだ。勿論、体質、体調が変われば、その都度処方は変わる。
漢方薬は、煎じ薬と顆粒剤がある。煎じ薬の方が薬効は高いが、実用上手間がかかるので、初めての人には、顆粒剤を勧めたい。
私の場合、この薬のお陰で、無茶な生活をしない限り、かなり無理しても、体調は優れている。
通常は、毎食間に一服飲むことになっているが、私の場合、少し体調がおかしく感じた時に飲むだけで、良い体調が維持できている。
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