内視鏡(胃カメラ)診断

X線レントゲンで胃癌の可能性の痕跡が見つかった時、それが胃炎か癌かを判定し、
癌であればその種類大きさなどをカラー画像で直接見て調べるのが内視鏡診断である。
凹凸の少ない初期では、色調の差により判定する。
胃カメラは日本人が発明し、現在のものは先端に光源を取り付けた内視鏡、
GTF(胃ファイバースコープ)が使われている。
先端のレンズで捉えた画像はファイバーを通して、モニターに送られ、
カラー画像を見ることができ、必要な画像をフィルムに残すこともできる。
小型化されたので、食道から十二指腸まで調べることもできる。
先端に固体撮像素子(CCD)を取り付けたテレビ内視鏡も開発されている。
先端からレーザー光を発しその蛍光反応で癌の程度を診断する方法もある。
又、胃内粘膜に色素を吹き付け色の変化から診断する方法もある。
チューブ挿入時の嘔吐反応で苦しむ患者も居るが、
事前に薬で麻痺させ、挿入時深呼吸し体の力を抜いて楽にすれば和らぐ。
現在では、内視鏡によって数ミリメータの小さな癌が見つけられるようになった。
「最新がん全書」(世界文化社)より抜粋