スマトラ沖地震津波災害
スリランカからの写真報告


 
スリランカ南西部カハワ駅における被害状況 
 スリランカ津波災害現地映像(続) 撮影アトゥラ・デシャプリヤ・ラタナヤケ 発信2005年1月28日

撮影/報告 アトゥラ・デシャプリヤ・ラタナヤケ

文責 (NPO法人)アジア太平洋農耕文化の会

報告者について・経緯
 アジア太平洋地域で農業を生業とする人々との交流事業を進めてきた「アジア太平洋農耕文化の会」は、2003年にスリランカの農村を訪問するフィールドワークを行いました。その際、スリランカ側の受け入れを担当くださったアトゥラ・デシャプリヤ・ラタナヤケさんから今回のスマトラ沖地震津波災害のスリランカにおける被害の状況をつたえる写真報告がインターネットを通じて届けられました。写真を仲介してくださったのは、日本側でリエゾン役をしてくださったニラーニ・モリオカさんです。お二人は、これまでのスリランカと日本との間に立って、国際交流と相互理解のために活動をしてきました。

(写真右がアトゥラさん、中央はニラーニ・モリオカさん、左は渡部忠世・京大名誉教授・アジア太平洋農耕文化の会代表)

 アトゥラさんは、現在、スリランカにあって、自分自身が津波災害の被害者でありながら、被災地救援の活動を積極的に進めています。今回の写真報告は、アトゥラさん自身が救援活動の中で撮影した写真と友人の写真家が撮影した写真を構成したもので、深刻な被害の実情の一端を知る上できわめて貴重なものです。アトゥラさんは、現在、日本在住のニラーニ・モリオカさん、そして、アジア太平洋農耕文化の会を通して日本に住む多くの人々からの援助を強く希求するメッセージを発しています。私たちも、そのメッセージに答えるために、できる限りの支援活動を続けていきたいと考えています。
 そのために、まず現地での状況を理解する重要な手がかりとして、アトゥラさんとアトゥラさんの友人の現地の写真家が撮影した写真を、ご本人の了解を得て以下に公開いたします。

閲覧に際してのご注意
 なお、写真には、一部、マスメディアなどでは公開が自粛されている、犠牲者のご遺体などを撮影した痛々しい写真が含まれています。通常なら公開を控えるべきものではありますが、現地の被害の深刻さをお伝えするために、撮影した方々の要望をうけて、あえて公開をいたします。したがって、児童のみなさんがご覧になるときは、保護者の方といっしょにご覧いただくなど、適切なご助言やご指導のもとに閲覧いただくようご配慮をお願いいたします。また、ご遺体や犠牲者の尊厳を損なうことがないように十分な配慮をしなければなりませんし、また、著作権者の権利を保護する必要があるため、このサイトに掲載している画像をダウンロードしたり、再使用したりすることを禁止させていただきます。また、このページへのリンクを希望される方は、山田和生(info@myticket.jp)までご連絡ください。


スリランカの地図と撮影場所について
 これらの写真が撮影された場所は、カハワです。カハワは、地図に示したように、コロンボから南、ゴール方面に下る途中の海岸部に面した町で、今回の津波によって甚大な被害を受けました。


写真報告 

 1 スリランカ南西部カハワ駅における被害状況(カハワ駅周辺で津波によって脱線・転覆した列車の被害)

 現在、現地から次々と送られてくる写真資料の公開を準備しています。準備が整い次第、順次、公開をしてまいります。(1月10日更新)

 2  スリランカ津波災害現地映像(続) 撮影 アトゥラ・デシャプリヤ・ラタナヤケ 発信2005年1月28日



義捐金の呼びかけ 

 12月26日に起こったスマトラ沖地震の影響でスリランカに大きな津波が押し寄せ、スリランカ南部はほぼ全壊の被害を受けました。また、首都に近いコロンボの町までも津波が押し寄せてきて、すべての機関がマヒし国全体が大惨事なっている状態です。

 現地からの情報によりますと、今、日本のメディアが流している報道以上に、現地では悲惨な状態になっており、津波によって建物や車、人などが次々と流され、行き場をなくした人々や負傷した人々、親や親類とはぐれたりした子ども達などが溢れかえっており、町は混乱状態に陥っています。安全な場所の確保もできないまま、人々は何が起きたのか理解できずただ呆然とたち尽くしているのが現状です。

 被災地ではお互いに助け合い、自分たちで出来る限りの事を行っているようですが、負傷した人達や混乱した人達が次々と増えていき、助けに入った人達も疲労困憊になっております。

 ここで、私たちができる事を考えて行こうと思い、この文書をもって皆様への提案をさせていただきます。救援物資を送るのは、今はまだ港や空港が崩壊している為、不可能な状態になっております。港や空港の一部が復帰次第、救援物資の送付も念頭において、今すぐにできる行動として、募金活動を考えております。目の前にいる人々をすぐに助ける手立てとして募金を募り、その募金を現地へ送り現地に居る信頼でき人々のために動ける立場にいる人に手渡しすぐに役立てて欲しいと考えております。

 日本にいるみなさまにも、少しでもこの助けに参加していただけたら嬉しく思っております。みなさまからの心温かい寄付金は、わたくしニラーニ・モリオカと現地におりますアトゥラ・ラトナヤカが責任を持って、現地のみなさまの元へ届けたいと思っております。

 勝手なお願いではありますが、どうかよろしくお願い致します。

募金の送り先

郵便振替: 口座名:盛岡ニラーニ  口座番号:14160-83080671

2004年12月27日

         ニラーニ モリオカ
         〒576-0016 大阪府交野市星田5丁目32-2
         TEL:072-893-1699
         imexpo@d4.dion.ne.jp


NPO法人「 アジア太平洋農耕文化の会」からのお願い

関係各位

 ニラーニ・モリオカさんは、大阪在住のスリランカ人です。彼女は私たちNPO法人アジア太平洋農耕文化の会の以前からの友人であり、日頃よりスリランカとの交流活動の現地受け入れで、たいへんお世話になってきました。
 私たちの会が2003年2月に企画したフィールドワーク「スリランカ 茶と稲と仏の島を訪れる」にも同行していただき、アトゥラ・ラトナヤカさんと、ニラーニ・モリオカさんのお世話で、農村や町でスリランカの人々と出会うことができました。
 このフィールドワークの報告は『アジア太平洋を歩く』(Vol5. No.5 2002-3 「特集 スリランカの農業と人々」)にまとまられています。
この特集では、ニラーニ・モリオカさん、アトゥラ・ラトナヤカさん、当会の代表の渡部忠世教授の三人が「スリランカの農業と人々 〜その多様性と変化のゆくえ〜」というテーマで鼎談をしています。

http://www.myticket.jp/taidan.pdf

 この鼎談は、上記のホームページでご覧いただくことができます。

 ニラーニさんの呼びかけに答えて私たちも、少しでもスリランカの人々の力になれればと考えています。

 皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

NPO法人アジア太平洋農耕文化の会・事務局