†メディア工房(AB共通)
クラス:5
春学期 週2時間2 単位
履修基準年度3 年
■担当者
教授山中速人
HAYATO YAMANAKA
■講義目的
メディア工房では、4回生での本格的なメディア制作に先立ち、個人や社会の現象に対する関心を惹起し、それらの対象をいかに把握し、記録し、作品化し、社会に公開するかというコンテンツづくりの準備として、メディア・コミュニケーションや映像文化に関する基礎的な理論的学習と事例研究を行います。
■各回ごとの授業内容
講義科目ではありませんので、各回ごとの授業内容というような、あらかじめ定められた枠組みはありません。しかし、おおむね以下のような流れで進行させていくつもりです。メディア工房全体を通して、個人、家族、地域社会、国際社会などさまざまな領域を対象として制作されたドキュメンタリーや映像作品、マルチメディア・タイトルの視聴と分析評価を行います。また、並行して、映像文化やフィールドワークの方法について、文献を中心に学習を行います。
メディア技術は、あくまで現象を記録し理解したり、自己の思考を表現したりするための手段ですから、メディア工房では、もっぱら技術の習得に先立って、現象を記録し、理解するための理論と方法の獲得を目指します。
■授業方法
教員による講義、個別研究と発表、基本的文献の輪読など、オーソドックスな学習を重視します。
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教科書
山中速人編著『マルチメディアでフィールドワーク』(有斐閣、2002)、
飯田卓・原和章編『電子メディアを飼いならす〜異文化を橋渡すフィールド研究の視座』(せりか書房、2005)
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参考文献
適宜指摘します。
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成績評価方法・基準
教室での学習への参加と各人の研究関心にどれだけ深く集中し肉薄しようとしているか。
■学生による授業評価の方法
授業中実施
■準備学習等についての具体的な指示および他の科目との関連
06年度は、ハワイでのフィールドワークは実施しません。06年度から、フィールドワークに実際にでるのは、4回生になってからとします。3回生のメディア工房では、座学、つまりオーソドックスな文献輪読やすぐれた作品の視聴批評が中心になります。したがって、社会学概論や文化人類学、国際関係論などの基礎的な科目を十分に履修して、社会や文化を考えために必要な基礎知識や問題関心をしっかりと身につけておいてください。諸君が大学で身につけるメディア技術は社会にでると数年で陳腐化するかもしれませんか、社会科学や人文科学についての豊かな教養と、フィールドワークで鍛えられた人間や社会をみつめる眼は諸君の生涯の血肉となるからです。
■キーワード
ドキュメンタリー/映像社会学/文化研究/フィールドワーク
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選考方法
希望者は、メイルで hayato@ksc.kwansei.ac.jpに
(1)自己紹介
(2)自分がこれまで観た映像作品の中で、感銘をうけた作品のタイトルとなぜその作品に感銘を受けたか
(3)つぎに、自分がもしドキュメンタリーを制作するとしたら、どんなテーマの作品を制作したいか。
をできるだけしっかりと書き込んだ文章を送ってください。
いただいたメイルに対して、担当教員は、質問やコメントを返しながら、議論を深めていきます。そして、そのやりとりの過程をとおして、志望者を選考していきます。
なお、内定した学生はメイルで個別にお知らせします。また、あわせて以下のウエッブページでは内定者数を順次、公表していきますので、注意してください。
http://www.asahi-net.or.jp/~cr1h-ymnk/hayatojp.html