Shun's
Playoff Review
予想通り、8勝8敗でプレーオフに来たチームは早々と姿を消しました。
ライオンズ対レッドスキンズ、カウボーイズ対バイキングスはともに
レッドスキンズ、バイキングスの順当勝ち。
NFCはすこし実力に差があったように感じます。
それに対してAFCは接戦をタイタンズとドルフィンズがものにしました。
しかし、ともに9勝6敗でプレーオフに進出したシーホークス対ドルフィンズの試合は
見所の少ない試合でした。
ホームゲームということもあって、ややシーホークス有利に感じたが、
終盤4連敗にもかかわらずタナぼたでプレーオフに来たチームにはすでに勝ち運はなかったみたい。
マリーノがもう1試合見られるのは好材料(?)。
タイタンズ対ビルズは高勝率でプレーオフにやってきたチーム同士の対決だけに
もっとも白熱した試合となりました。
タイタンズとビルズが対戦するのは93年1月3日以来とのこと。
そう、あのQBライクの大逆転の試合です。あの頃はオイラーズでしたが。
この試合でもっとも目立っていたのはタイタンズのルーキーDEカース。
今シーズン14、5サックを浴びせ、ディフェンス新人賞を取ったこの選手、
スピードが半端じゃない!
なるほど、大学時代はセーフティー、OLBの経験もあるとか、ならばこのスピードもうなずけます。
試合開始でまず「おやっ?」っと思ったのが、
ビルズのQBがフルーティーではなくロブジョンソンだったこと。
最終週に絶好調だったからなのか、来季のスターターに決めたからなのか分からないが、
あまりの経験の少なさ(確かキャリアトータルでパス1500ヤードくらい)に一抹の不安がよぎる。
うっ、思った通り、やってはいけないセーフティーを食らった・・・。
タイタンズのQBマクネアは終盤戦スケールの大きな所を見せたが、この試合は慎重にいきすぎ。
もっとディープのWRへのパスが欲しい。トータルパッシングが76ヤードとは情けないです。
試合内容だけ見ると、両者とも硬く、動きの少ない凡戦ムードがあったんですが、
ラスト2分は最高に面白かった。残り1分53秒でタイタンズが逆転のフィールドゴール、
残り16秒でビルズが再逆転のフィールドゴール、そして最後が奇跡の(疑惑の?)
キックオフリターンタッチダウン!
この間にテレビカメラが映し出していた両陣営の表情がころころ変わるのが大変印象的。
タイタンズKグレコがキックを決めたときは
サーマントーマスの厳しい表情が、ビルズのKクリスティーが決めたときは、そのグレコが放心状態に、
タイタンズのKRダイソンがタッチダウンを決めたときはロブジョンソンが頭を抱えてうずくまる。
勝負とは厳しいもんですねぇ、ハイ。
今年のワイルドカードについていえることは、これはまだ予選にすぎないということ
(今年のワイルドカードチームは弱すぎる)。ディビジョナルプレーオフから今年のプレーオフは
本番が始まります。
ドルフィンズが勝利したことで、ジャガースはドルフィンズと、コルツはタイタンズとあたることになり、
ジャガースが断然有利となってきました。
それに対してタイタンズはハードスケジュールが続きます。
どう乗り切っていくのか見物ですね。
しかしここで、ジャガースの大黒柱OTボセリがケガというニュースが。
これがどうなるのかが結構カギかもしれません・・・。
1、JAX対MIA
ジャガースの圧倒的優勢のなか、実力以上の力を出さなければ勝てないはずのドルフィンズが
ミスを連発して自滅、大敗してしまいました。
その典型がレイトヒットによる15ヤードの罰退が3回あったこと。
同じ反則でも、パスインターフェアやホールディングは実力差を埋めるため
あえて行うという面があるかもしれないけれど、
フォルススタートやパーソナルファウルは集中力を欠いただけの
何の意味もない反則。来季の査定に大きく響くはず。
マリーノ最後の試合(?)がこれでは悔やんでも悔やみきれない!
2、STL対MIN
今年ソフトスケジュールに助けられた感のあるラムズの実力を図る試合に大勝。実力は本物。
ラムズはワーナー中心で勝ってきたことは事実ですが、
実は昨年のジェッツに似ているところを感じます。
スキルポジションの選手以外は比較的無名なのに、
チーム全体がフィジカルで、タフで、士気が高いですよね。
去年のジェッツもQBのテスタヴァーディー、WRのジョンソン、RBのマーティン以外に
能力の高い選手はいませんでしたが、高い集中力で勝ちあがっていました。
ラムズでいえば、WRブルース、RBフォークくらいしかビッグネームはいないんですが、
シンデレラQBワーナーを中心とするチームのまとまりにとても好感が持てます。
この辺りがドルフィンズとは大違い。これは単に実力の差だけではないと思う。
3、TB対WAS
非常に地味な試合でしたが、完全にタンパペース。
前半スキンズにリードされるもハイスコアリングゲームに持ちこみたい
スキンズのプランを完全に砕き、接戦だがプラン通りのタンパ勝利。
しかし中心的選手はオフェンスのRBダン。かつてはタンパのエースRBでしたが、
ボールコントロールはFBのオルストッドにまかせ、マルチプルなRBに転向し成功しています。
KR/WR/RBで出ているところは、わたしの好きな元ブラウンズのエリック・メトカーフと
イメージがダブります。
4、IND対TEN
この試合の直前に、コルツのLBコーネリアス・ベネットがケガで出場できないという情報を知りました。
今年チームトップの114タックルでランストップリーダーとも言える存在だったので、
ラン中心のボールコントロールオフェンスをしてくるタイタンズ相手にとても不利な材料だと思いました。
そして予想通り、RBジョージのランが止められず、コルツは完敗。
しかし、マニングはその中でも非凡な活躍を見せていたので来季に十分期待が持てるでしょう。
5、JAX対TEN
先週あまりに大勝してしまったために集中力が高められなかったジャガースが
タイタンズに完敗の試合でした。
この試合で印象的だったのが、ジャガースQBのブルネルのプレー。
先週は圧勝だったためにその欠点がまったく目立たなかったのですが、
タイタンズ戦では、機動力の低下を露呈してしまいました。
モビリティを失ったブルネルはB+のQB、Aクラスとは言えないですね。
来季のジャガースは安泰と思われていたQBの補強が案外必要となるかもしれません。
タイタンズはレギュラーシーズンで封印していたQBマクネアのランを解禁。
これがなければ強敵ジャガースには勝てなかったでしょう。
しかし、スーパー前に手の内を明かしてしまったのはすこし痛いかも。
隠しダマのWRシグペンもケガで出場できない見込みだし、前途は暗いなあ。
STL対TB
序盤は完全にタンパペース。
スキンズと同様、ラムズもタンパのロースコアリングゲームのプランに完全にはまってしまいました。
タンパも無理に得点をしようとせず、ランで時間を消費しその間にディフェンスを
リフレッシュさせておけばいいものの、第4Q、新人QBキングがあせったパスでインターセプトを犯し
ここから唯一とも言えるチャンスをQBワーナーがものにして、ラムズが勝利を収めました。
この試合でわたしが疑問に思うことは、第4Qでキングがインターセプトを犯したあと、
ダンジーHCがQBを代えなかったこと。
控えのザイアーの能力があまり高くないとはいえ、負ければそれで終わりの
プレーオフ(それも第4Q)では勝ち残るためにはギャンブルも必要だと思うんですけど・・・。
わたしの予想はすこし外れ、スーパーはタイタンズ対ラムズとなりました。
しかし、スーパー制覇はタイタンズだと思っております。スコアは17対14かな?
後10時間くらいで始まりますが、さてどーなるっ!
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