蘇臺覽古---李白

かつて呉王闔閭が築いた姑蘇台も荒れ果て、今、新しく楊柳が芽吹いている。
池や沼に自生する菱の実を採りながら歌う菱歌が清らかに聞こえて来る。
古いものと新しいものが入れ替わる春の愁いを一層感じさせる。
今も昔も変らないものは西江の川面に光を落とす月のみである。
この月は、呉王の宮殿に居た絶世の美女「西施」を照らしていたあの月と同じ月なのだ。

田辺師範の吟詠をお聞きください。
(練習会の二節づつの吟を繋ぎ合わせています。練習用にダウンロードしてください。)


関西吟詩文化協会のホームページにリンク
山口華雋さんの模範吟詠が中国の漢詩の中にあります。