2007年5月の吟

馬を走らせて西の方へやって来たのだが、どこまで果てしなく平原は広がり、
天に達するかと思われるほどだ。この辺境の戦場の地に赴いて、家族と離れて以来
もう2回目の満月を見る。ずいぶん長い遠征となってしまった。
今夜は何処を宿営地とするのだろうか。広い砂漠はどこまでも続いており
人の住んでいる様子もない荒涼とした地である。帰郷できる日が待ち遠しいものだ。

関西吟詩文化協会のホームページにリンク
中国詩の欄に解説があります。