2007年4月の吟

秦の時代に輝いていた月は今も我々を照らし、漢の時代の関所である玉門關・陽關も
そのまま我々の備えに利用されている。昔より変わりないことだが、遠く辺境の地に赴
いた兵士達が長く帰って来ないのも同じである。
しかし、今、異民族が我々の国境である陰山を超えてしばしば我が領土に侵入して来る。
匈奴が天を祭ると言う龍城を蹂躙し恐れられた飛将軍(秦の名将:李信を先祖にも
つ李広将軍)のような猛将が、もし居たならば、異民族の越境を許すことはないだろう。
今、彼ほどの猛将がいないのは残念である。

関西吟詩文化協会のホームページにリンク
中国詩の欄に解説があります。